人形山1726m快晴の大展望・・だが湿雪重雪で苦行の滑走
- GPS
- 07:59
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,285m
- 下り
- 1,280m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
奥大勘場からは特に危険個所はありませんが林道の片流れ斜面は落石も多く通行には十分な注意が必要です。 |
その他周辺情報 | 温泉はくろば温泉600円。 |
写真
装備
個人装備 |
K2WAYBACK
ATK raceテレマークモード
スキーアイゼン
シール
ダブルピックストック(BDセルフアレスト)
ビーコン
ショベル
ゾンデ
12本爪アイゼン
スノーソウ
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感想
前日に引き続き連ちゃんの出動。
本日はJUNDrさんとご一緒。
目的地は人形山です。
大勘場の発電所過ぎのところで通行止めになっており、この先の林道で大規模な全層雪崩があったようだ。
一応偵察してみると、林道上のデブリは退けてあり、通行は可能な状況であった。
なので、協議の結果、大人の事情で侵入しちゃいました。お許しを。
準備して出発するが、ここまでに時間を浪費し、出発時間が遅くなってしまった。
また、出発してすぐの渡渉点で意外と水量が多く、右往左往してしまったことも時間の浪費であった。(笑)
何とか濡れることなく突破し、林道を進んでいく。
すると岩長谷にかかる大きな橋が雪崩で崩落していた。
自然の驚異ですね〜。
雪解け後も、この道が復旧するのは時間が掛かりそうです。
岩長谷手前の尾根に取り付くが、ここが一番の急斜面でした。早々にクトー装着。
尾根に乗り上げると、後はアップダウンが多いものの、疎林と森林限界(笹藪だらけ?)となって僧ヶ岳を思わせる稜線歩きが楽しめた。
この時期特有でしょうが、大きな雪庇とクレバスが所々見受けられ、注意は必要です。
時間があれば三ヶ辻山も周回しますかと話してたが、出発時間が遅かったことと、三ヶ辻山直下に大きなクレバスが遠くからでも確認でき、やばそうだたので早々と却下となった。(笑)
そうなれば、登ってきた尾根を滑っていく。
ここは以外にもアップダウンが多く、すんなりとは滑っていけず、天気が良すぎて暑くて大変でした。
2,300mを下回ったところで林道をショートカットするために小さな支尾根へと分岐を図る。
いずれにしても雪は重雪で登りより下りが修行のような感じでした。
最後の渡渉は濡れても問題なしであったが、余裕で渡り切り、駐車地へと戻った。
こう言ったダメダメの日もある・・・
約5年ぶりだろうか?この山域に来た。まずは東海からは何かと遠い。距離の割に時間がかかる。自宅を出て高速に乗る前にクトーを忘れたことに気づき引き返す。今日は絶対クトーが必要だ。まずは30分程度のロス。
快晴が約束された日なので早立ちをしたかったが、集合が4時、出発が5時だったが奥大勘場までの林道が土砂崩れの影響で偵察やらでさらに時間が掛かり6時になってしまった。歩き始めたころには少し暑いくらい。周辺の雪は多くまだまだシーズンはあるだろうが、今日は雪崩にも要注意。
最初の林道小堰堤の渡渉で迷いが生じ時間ロス。結局沢の得意なktn92さんにルートを作ってもらう。緊張のあまりまた大キジ・・・
その後は片流れ斜面の林道を落石に注意しながら詰める。岩長谷の橋は凄まじい雪崩で破壊されている!その岩長谷のすこし手前の尾根に無理やり取付く。まだ硬い急斜面に緊張し大汗をかく。ここでいきなりハンガーノック。なんだか幸先が悪い。いつもなら山行中はゼリードリンク2個・パン2個程度だが、今日はこの後も何度かハンガーノックに見舞われ、補給が絶えない。水も消費が激しい。やはりここ最近の1.5時間睡眠の日々が効いてきた。(体重増加も原因・・・)
登りやすい尾根を選びこの後はルート的には全く問題が無かったが、気温上昇が予想以上に大きく、ばてばて・・・低温風雪の方が調子が良いのに、今日は厳しい一日だ。ktn92さんも昨日は平湯スキー場経由の金山岩単独だったので徐々に疲れが出ているようだ。快晴無風・大展望に恵まれ嬉しいのだが、いかんせん暑い・・稜線への梯子坂乗越は左右のクラックに気を付け稜線へ。稜線もヒドゥンクレバスに気を付けながらやや岐阜県側を巻く。山頂はまっ平。大展望を楽しみ三ヶ辻山も考えたが三ヶ辻山の稜線は大きなクラックが至る所に見られ、滑走予定だった岩長谷の全層雪崩の危険性も加味して、本日は人形山のピストンにとどめることにした(後々の脚の攣りや重雪滑走も考えると行かなくてよかった・・)
下り滑走はアップダウンもあり1回シールの張り替えも必要。そして僕は強烈な脚の攣りに見舞われ動けなくなりしばし倒れこむ。ゼリーや10年前のカーボショッツ(恐らく腐ってはいないと期待)などを補給し回復に努めた。いつも持ってくる動画カメラも忘れた・・予備電池も忘れた・・その後も重雪・湿雪には参った。斜面はイイのに雪が悪く、GWの状態だ。時々足元から湿雪雪崩も発生する。林道カットのため谷を一つ越え林道のかなり手前に降り立ち、無事帰還。帰りにくろば温泉に立ち寄って一日を反省(?)。その後猿が山の取付き地点:小瀬集落の偵察をしようとしたのだが道がわからない・・・どこから入ったのか??結局、小瀬集落にはたどり着けず、あきらめて現地解散、各々帰路に付いた。(菅沼合掌集落の中を通るのだったかな??観光客が多く堂々と車で通れなかった・・・)
こんなダメダメな日もある。それでも山頂にもちゃんと立ち、無事に帰ってきた。まあそれだけで十分なのだが。。。。。快晴の一日だったがなぜか晴れ晴れしなかった・・・ktn92さん、色々ご迷惑をお掛けしました
コメント
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岩長谷の橋が雪崩で落とされたとは。
岩長谷を右岸に下りてきたり三ヶ辻の東尾根を下りてくると渡れなくて困りますね。
僕は1月にもその前にも使った橋なのに。
1138に南から上がるルートは下半分が相当急そうですね。僕はいつも1138に東北東に伸びる尾根から登ります。
初めましてNishiden様。いつも素晴らしい記録拝見しております。1月厳冬期の記録も拝見し厳冬期でも奥大勘場までは除雪が入ることを知りました。
今回は岩長谷を超えたところから三ヶ辻山に先に登るかも考え奥まで入りました。雪崩でコンクリート橋が根こそぎ流されていましたが、デブリで谷が埋まった状態でしたので無理やり突破はできたと思いますが、出発時間が遅く無理なルートどりは危険がありそうでしたので手前の取り付けそうな尾根から適当に登ったわけです。私も人形山の場合はもっと手前の緩めの沢上斜面から乗り上げた記憶があります。天気が良すぎるのも難点ですね。この山域に来るときはいつも快晴で暑い印象があります。またご指南ください。
こんにちは初めまして・・・
いつも素晴らしいレコを拝見させていただいておりますので、初めましてといった印象はないのですが。。。(笑)
自然の威力には恐れ入ります。あれに巻き込まれたらスーパーマンでも厳しいでしょう。
雪崩のリスクと回避の判断が重要であることをあらためて学ばせていただきました。
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