【八ヶ岳】赤岳【ピストン】【雪山】
- GPS
- 32:00
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,409m
- 下り
- 1,402m
コースタイム
- 山行
- 2:20
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:20
天候 | 3/24 晴れ 3/25 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
地蔵尾根から赤岳山頂までトレースあり。 しかしながら、稜線以降は風でトレース消えている場合あり。 地蔵尾根のサイドチェンジは注意されたし。 |
その他周辺情報 | 八ヶ岳山荘でお風呂に入ってさっぱりした。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
日焼け止め
ロールペーパー
携帯
時計
タオル
|
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感想
★★★まとめ★★★
今回は八ヶ岳最高峰の赤岳に登ってきました!
抜けるような青空と残雪期の荒ぶる稜線を楽しみながらの山行になりました!
そしてまさかの再会…!!!
★★★3/24(土)★★★
朝の茅野駅発美濃戸口着のバスは30人くらいの行列ができていた。さすが冬も人気の八ヶ岳。臨時で増便してくれたアルピコ交通に感謝。
バスに揺られて30分で美濃戸口に到着。数年前の真夏の八ヶ岳の記憶が少しずつ甦ってくる。あの時はsakoさん率いる会社メンバーで、同じく美濃戸口から登って、赤岳天望荘に泊まって、赤岳から横岳、硫黄岳まで歩いて、美濃戸口に下りたなあ。よく考えたらあれは縦走だったのか、いや、登り口と下り口が同じだから周回か、とか思いながら、登山届を書いて提出。いざ出発!
今日は3時間くらい歩いて赤岳鉱泉に泊まる予定なので気が楽だ。天気もいいし。樹林帯だから風に吹かれることもないし。アイゼンも必要ないし。
美濃戸山荘まではクルマが入れるのもあって、轍ができてる。轍を歩くか真ん中の雪の上を歩くか悩んで、行ったり来たり落ち着かない(笑)
美濃戸山荘からは北沢に進む。重い雪がモサモサしてる道。しかも沢だけあってちょいちょい橋がある。渡るのにドキドキする。橋から落ちないように先人のトレースをしっかりとフォローする。ブログによると、2日前に大雪が降ったらしい。この重い雪もその影響だろう。明日行く予定の行者小屋から山頂はトレースあるのだろうか?先人が道を切り拓いてくれていることに期待する(笑)
ひたすら森の中を歩いてたら、青く輝くアイスキャンディーが見えてきた…ということは、赤岳鉱泉に到着!アイスクライミングもやってみたいが、今はやめておこう。
受付すませて、お昼ごはん。おすすめはマレーシアカレーとバンジャブカレーらしい。要するにチキンかビーフの違いらしい(笑)とりあえずマレーシアカレーにする。そしてビール!今回はボッカして持ち込んでやった!350ml×2本とおつまみで1kgくらいかな。節約しながらトレーニングできるなんて素晴らしい!
そして、晩ごはんは赤岳鉱泉名物ステーキ!山小屋でステーキなんて贅沢過ぎる!最高かよ!
山小屋の人に聞いたら、今日は180人くらい泊まるとのこと。でも布団は一人一枚で快適に寝られた。
★★★3/25(日)★★★
朝ごはん食べて、アイゼンつけて出発!今日は行者小屋経由で地蔵尾根から赤岳まで登って、文三郎尾根から南沢を通って下る予定。でも、コース状況によってはピストンに変更もしくは撤退も考えていた。不安要素はトレース、雪崩、稜線の風。
行者小屋まではトレースもしっかりあり、難なく到着。赤岳を主峰とする南八ヶ岳の岩嶺峻容な峰々が美しい。来るものを拒み続ける筋骨隆々とした岩壁に魅せられる。
ここから地蔵尾根に入る。ひたすら続く急登に息が切れながらも高度を上げていく。ふと右手を見ると阿弥陀岳の逞しい山体がよく見える。心落ち着く。そしてまた登る。
それなりに登るとほんとに尾根歩きになり、サイドチェンジをしながら進む。尾根が細くしかも雪面なので緊張する。先行者のトレース通りに登る。
すると稜線が見えてくるが、雪煙がやばいことになっている。あんなのもろに食らったら立ってられないだろう、って勢いで吹き上がっている。でも悲しいことに、道はそのやばいところに続いている。どうやら進むしかないようだ(笑)
地蔵の頭に到着。予想通りの爆風、ザラメ雪に吹かれて顔が痛い。このままじゃマジでやばいので、赤岳天望荘まで行って、建物の影に隠れる。そしてゴーグルとフェイスガードを装備。めっちゃ快適!これなら大丈夫、ということで赤岳を目指す。
赤岳山頂までの道は雪オンリーであり、それほど難しくはない。トレースもある。しかし、時折ものすごい風が吹いて飛ばされそうになる。ピッケルを雪面に刺して必死に耐える。耐えながら少しずつ進む。耐えきれなくなってふりかえると横岳の陰影がかった風貌がかっこよすぎる。エネルギーをもらってまた立ち向かう。自然に対するヒトの無力さを痛感しながら、それでも立ち向かう。
そしてついに、赤岳登頂!富士山が見える!日本アルプスも一望!槍からの大キレットからの穂高連峰がたまらない!山頂で景色を見ながらしばし立ち尽くす。感無量。
復路はピストンに変更。文三郎尾根が人多くて渋滞してる+帰りに赤岳鉱泉でお昼ごはん食べたい+知ってるルートの方が安全と判断した。
相変わらず荒ぶる稜線を相手に、手こずりながらも少しずつ下りる。地蔵の頭まできて、地蔵尾根の入り口がトレースなくなってて焦る。「たしかこんな感じだったような…」と来た道を思い出しながら下りるとトレースが復活してて一安心。稜線の風がトレースも消し去るんだなと勉強。
その後は行者小屋まで下りて、赤岳鉱泉でカレー食べて、美濃戸口目指してひたすら下る。
その下ってる最中に、登りの人が話しかけてくる。
「ごりゅう?」
「ゴリラ?」(聞き間違いひどい笑)
「ごりゅうで会ったよね?」
「あ!」
「U!」
「E!」(お互いの名前)
「おー!!!」
これぞ感動の再会!昨年10月に五竜山荘で会ったUさんと、なんと冬の八ヶ岳登山路で期せずして出会う!サングラスしてたから最初分からんかったけど、Uさん全然変わってない!
立ち止まって、Uさんは冬山に登ってること、オレもこっそり冬山に登ってたこと、教えてよーごめんごめんみたいなやりとり、残雪期にどこか登りたいね、山登ってたら会うもんだね、といった話をひとしきりした。Uさん、計画立てて、どこかの山小屋で会いましょう!
美濃戸口まで下りて、バスの時間あるからお風呂に入って体の疲れを癒やす。手のひらをお湯の中で広げるとじんわりする。写真撮るたび素手になってたから、やっぱりダメージ受けてたんだな。足の裏が痛いのは、慣れない冬用登山靴で長時間歩いたからだろう。
その後はいつものコースで帰路に着く。山の厳しさ、ヒトの儚さ、思いがけない再会、記憶に刻み込まれる山行になりました!
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