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Yamareco

記録ID: 1416260
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲信越

乗鞍岳 〜 白色と青色だけの純粋な異世界へ

2018年03月31日(土) [日帰り]
 - 拍手
おーちく その他2人
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
09:14
距離
13.2km
登り
1,438m
下り
1,437m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
7:30
休憩
1:43
合計
9:13
距離 13.2km 登り 1,438m 下り 1,438m
8:54
9:06
54
10:00
31
10:31
10:52
1
10:53
39
11:32
11:33
23
11:56
12:22
5
12:27
11
12:38
12:39
36
13:15
13:55
38
ランチ(肩の小屋口)
15:38
乗鞍高原 第7(休暇村前)駐車場
天候 快晴(ところどころで風強い)
過去天気図(気象庁) 2018年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
駐車場;乗鞍休暇村前(第7)駐車場(無料)
コース状況/
危険箇所等
特に難しい箇所はないが、朝日岳のトラバースは注意。
乗鞍観光センターの前より。白々と明けてきた空に、乗鞍岳が淡く浮かび上がっていました。
乗鞍観光センターの前より。白々と明けてきた空に、乗鞍岳が淡く浮かび上がっていました。
乗鞍高原休暇村の前からスタート。スキー場のリフトは8:45の営業開始でゆっくりできなくなるので、自力でゲレンデを登ります。
乗鞍高原休暇村の前からスタート。スキー場のリフトは8:45の営業開始でゆっくりできなくなるので、自力でゲレンデを登ります。
ゲレンデって距離感が掴みづらいせいか、オーバーペースで入っていまいました。これが後々、響くことに…
ゲレンデって距離感が掴みづらいせいか、オーバーペースで入っていまいました。これが後々、響くことに…
正面にどーんと乗鞍岳が。
正面にどーんと乗鞍岳が。
道路はまだまだたくさんの雪の下です。
道路はまだまだたくさんの雪の下です。
これが本日の行程で一番キツいとの疑惑もある「かもしかコース」の壁です(苦笑)
これが本日の行程で一番キツいとの疑惑もある「かもしかコース」の壁です(苦笑)
スタートから1時間20分掛かって、ゲレンデトップに到着。ここまででなかなかの疲労感で困ります。ここからバックカントリーのツアーコースに入ります。
スタートから1時間20分掛かって、ゲレンデトップに到着。ここまででなかなかの疲労感で困ります。ここからバックカントリーのツアーコースに入ります。
たくさんの足跡やシュプールが凍って凸凹が多く、やや歩きづらかったです。
たくさんの足跡やシュプールが凍って凸凹が多く、やや歩きづらかったです。
しばらく行くと、シラビソの森の向こうに真っ白な剣が峰の頂。
しばらく行くと、シラビソの森の向こうに真っ白な剣が峰の頂。
振り返ると、南アルプス、中央アルプスの山並みが連なっています。
振り返ると、南アルプス、中央アルプスの山並みが連なっています。
さらに登ると前方の視界が開けて、左側に高天ヶ原も見えてきました。
さらに登ると前方の視界が開けて、左側に高天ヶ原も見えてきました。
ツアーコースの終点。注意喚起の看板。
ツアーコースの終点。注意喚起の看板。
この急登をクリアすれば位ヶ原です。
この急登をクリアすれば位ヶ原です。
そして、飛び込んでくるこの風景。ちょっと感動です。
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そして、飛び込んでくるこの風景。ちょっと感動です。
広い雪原の向こうに鎮座する乗鞍岳。静かにそこにあるけど、圧倒的な存在感。
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広い雪原の向こうに鎮座する乗鞍岳。静かにそこにあるけど、圧倒的な存在感。
雲ひとつない快晴のもと、開放的すぎる位ヶ原。白色と青色だけのシンプルだけど美しい世界。
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雲ひとつない快晴のもと、開放的すぎる位ヶ原。白色と青色だけのシンプルだけど美しい世界。
横目に高天ヶ原を見ながら登ります。
横目に高天ヶ原を見ながら登ります。
なんだか異世界に来たような感じがします。均等の取れた三峰は、左側から剣ヶ峰、蚕玉岳、朝日岳。
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なんだか異世界に来たような感じがします。均等の取れた三峰は、左側から剣ヶ峰、蚕玉岳、朝日岳。
右側には穂高も登場。まだまだ厳しい冬の姿です。前穂高と奥穂高を結ぶ吊尾根が格好良すぎます。
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右側には穂高も登場。まだまだ厳しい冬の姿です。前穂高と奥穂高を結ぶ吊尾根が格好良すぎます。
槍はやっぱり独特の存在感あり。
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槍はやっぱり独特の存在感あり。
前方に見えるのは肩の小屋口のトイレ。近くに見えるんだけど、なかなか近づきませんでした。雪原は遠近感が分かりづらくなります。雪原マジック?
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前方に見えるのは肩の小屋口のトイレ。近くに見えるんだけど、なかなか近づきませんでした。雪原は遠近感が分かりづらくなります。雪原マジック?
まだ半分ぐらい雪に埋まっています。冬は使用できません。
まだ半分ぐらい雪に埋まっています。冬は使用できません。
写真ではだいぶ近づいてきたように見えるけど、実際は心折れそうなぐらいに遠く感じました。
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写真ではだいぶ近づいてきたように見えるけど、実際は心折れそうなぐらいに遠く感じました。
肩の小屋に向かう斜面は遠くからだとながらかに見えたけど、なかなか急登で苦戦。序盤がオーバーペース気味だったせいで、疲れが…
肩の小屋に向かう斜面は遠くからだとながらかに見えたけど、なかなか急登で苦戦。序盤がオーバーペース気味だったせいで、疲れが…
位ヶ原の雪原を振り返り見る。
位ヶ原の雪原を振り返り見る。
最高峰の剣ヶ峰は一番左。直接、斜面は登らず、肩の小屋から稜線を伝います。
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最高峰の剣ヶ峰は一番左。直接、斜面は登らず、肩の小屋から稜線を伝います。
右手の摩利支天岳山頂に立つ乗鞍コロナ観測所。
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右手の摩利支天岳山頂に立つ乗鞍コロナ観測所。
休み休み歩いて、やっと肩の小屋に到着。
休み休み歩いて、やっと肩の小屋に到着。
休憩したあと、山頂に向けてアタック開始。手前の丸いピークが朝日岳で、巻き気味に稜線へ出ます。
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休憩したあと、山頂に向けてアタック開始。手前の丸いピークが朝日岳で、巻き気味に稜線へ出ます。
風は多少あるものの強風というほどではなく、コンディションは抜群。
風は多少あるものの強風というほどではなく、コンディションは抜群。
西側には白山も登場しました。
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西側には白山も登場しました。
一歩一歩、着実に山頂へ。ちなみに見えているのは蚕玉岳で剣ヶ峰はあの向こう側に隠れています。
一歩一歩、着実に山頂へ。ちなみに見えているのは蚕玉岳で剣ヶ峰はあの向こう側に隠れています。
風の通り道らしく、シュカブラができていました。
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風の通り道らしく、シュカブラができていました。
遠くには八ヶ岳が連なっています。
遠くには八ヶ岳が連なっています。
多少、雪が柔らかく潜るけど、ワカンなどは必要なし。気持ちの良い雪の感触を楽しみながら登ります。
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多少、雪が柔らかく潜るけど、ワカンなどは必要なし。気持ちの良い雪の感触を楽しみながら登ります。
朝日岳の斜面をトラバース中。ここは慎重に行きます。
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朝日岳の斜面をトラバース中。ここは慎重に行きます。
朝日岳と蚕玉岳の鞍部に出ると、剣ヶ峰が一気に近づいたように感じました。小さく山頂のお社が見えます。奥のピークは大日岳。
朝日岳と蚕玉岳の鞍部に出ると、剣ヶ峰が一気に近づいたように感じました。小さく山頂のお社が見えます。奥のピークは大日岳。
山頂に向かう前に、振り返ると北アルプスの大パノラマ。
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山頂に向かう前に、振り返ると北アルプスの大パノラマ。
無条件に格好いい槍・穂高。
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無条件に格好いい槍・穂高。
大日岳とクレーターみたいな権現池。権現池はもちろん雪の下ですが。スケールが大きすぎて、一枚の写真では収まりません。ちょっと「君の名は。」の御神体の風景にを思い出しました。
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大日岳とクレーターみたいな権現池。権現池はもちろん雪の下ですが。スケールが大きすぎて、一枚の写真では収まりません。ちょっと「君の名は。」の御神体の風景にを思い出しました。
さて、山頂に向けて最後のもうひと踏ん張り。
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さて、山頂に向けて最後のもうひと踏ん張り。
背後に朝日岳と白山の山並み。
背後に朝日岳と白山の山並み。
白山を望遠で。
蚕玉岳まで来れば、剣ヶ峰は目と鼻の先です。
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蚕玉岳まで来れば、剣ヶ峰は目と鼻の先です。
ここまで来ても疲れで休み休みになります。空気が薄く感じる…。それでも一歩一歩を噛みしめながら。
ここまで来ても疲れで休み休みになります。空気が薄く感じる…。それでも一歩一歩を噛みしめながら。
そして、スタートから5時間半で乗鞍岳・剣ヶ峰に登頂。神妙な気持ちで鳥居を潜ります。
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そして、スタートから5時間半で乗鞍岳・剣ヶ峰に登頂。神妙な気持ちで鳥居を潜ります。
視界を遮るものの何もない山頂。ものすごい達成感です。
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視界を遮るものの何もない山頂。ものすごい達成感です。
乗鞍本宮奥宮のお社は、まだ半分凍っていました。
乗鞍本宮奥宮のお社は、まだ半分凍っていました。
それではぐるっと一周、山頂からの眺望を。何度見ても圧倒される北アルプスの中心部。
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それではぐるっと一周、山頂からの眺望を。何度見ても圧倒される北アルプスの中心部。
左のピークは北ノ俣岳で、稜線を辿ると黒部五郎岳。重なるように薬師岳と笠ヶ岳。
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左のピークは北ノ俣岳で、稜線を辿ると黒部五郎岳。重なるように薬師岳と笠ヶ岳。
穂高岳と槍ヶ岳。
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穂高岳と槍ヶ岳。
常念岳と手前は霞沢岳。
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常念岳と手前は霞沢岳。
八ヶ岳連峰。
南アルプスと中央アルプス。
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南アルプスと中央アルプス。
南アルプスは左から甲斐駒、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳。
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南アルプスは左から甲斐駒、仙丈ヶ岳、北岳、間ノ岳、農鳥岳。
中央アルプスは木曽駒、三ノ沢岳、空木岳、南駒ヶ岳。
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中央アルプスは木曽駒、三ノ沢岳、空木岳、南駒ヶ岳。
御嶽山。
鳥居の背後に白山。
鳥居の背後に白山。
眺望を存分に楽しんで下山開始。正面に穂高を見ながら最高の雪山ハイクです。
眺望を存分に楽しんで下山開始。正面に穂高を見ながら最高の雪山ハイクです。
朝日岳のトラバース。次々と登山者が登ってくるので注意して進みます。
朝日岳のトラバース。次々と登山者が登ってくるので注意して進みます。
雪の状態は問題なさそうなので(登ってくる人も見えた)、東斜面にドロップイン。肩の小屋をショートカットします。
雪の状態は問題なさそうなので(登ってくる人も見えた)、東斜面にドロップイン。肩の小屋をショートカットします。
沢に近いところでは凍っている箇所も。(氷の上を歩かなくても下れました。)
沢に近いところでは凍っている箇所も。(氷の上を歩かなくても下れました。)
アイスバーンを避けてやや軌道修正。肩の小屋口のトイレを目指します。
アイスバーンを避けてやや軌道修正。肩の小屋口のトイレを目指します。
このあたりは立派なシュカブラが発達していました。自然の造形が美しいです。
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このあたりは立派なシュカブラが発達していました。自然の造形が美しいです。
尻セードに最適な斜面。結構長く滑れました。楽しい〜
尻セードに最適な斜面。結構長く滑れました。楽しい〜
途中でランチ。
午後になって日が傾いて来ると、光が反射して雪面が輝きはじめました。
午後になって日が傾いて来ると、光が反射して雪面が輝きはじめました。
お腹いっぱいで眠たいけど、頑張って下山します。
お腹いっぱいで眠たいけど、頑張って下山します。
乗鞍岳をバックに颯爽と滑る山スキーヤーのシルエットが格好いい。
乗鞍岳をバックに颯爽と滑る山スキーヤーのシルエットが格好いい。
高天ヶ原も登れるのかな?
高天ヶ原も登れるのかな?
そろそろ槍穂も見納めが近づいてきました。
そろそろ槍穂も見納めが近づいてきました。
摩利支天岳や富士見岳の斜面もスキーで滑ったら気持ちよさそう。2時を過ぎて、少しまどろんだ風景に。
摩利支天岳や富士見岳の斜面もスキーで滑ったら気持ちよさそう。2時を過ぎて、少しまどろんだ風景に。
乗鞍岳の全景もこれで最後。鈍色に輝く姿を目に焼き付けます。
乗鞍岳の全景もこれで最後。鈍色に輝く姿を目に焼き付けます。
穂高に引きつけられて、メインルートからやや北側にズレていました。まぁ位ヶ原はどこを歩いても大丈夫ですが。
穂高に引きつけられて、メインルートからやや北側にズレていました。まぁ位ヶ原はどこを歩いても大丈夫ですが。
急斜面を下って軌道修正します。腹セード?を試して雪と戯れる山友。。
急斜面を下って軌道修正します。腹セード?を試して雪と戯れる山友。。
ツアーコースを下ります。
ツアーコースを下ります。
ゲレンデではスキーヤーが来ないタイミングを見計らって、ロング尻セードに成功。
ゲレンデではスキーヤーが来ないタイミングを見計らって、ロング尻セードに成功。
疲れたけど、無事に下山終了。
疲れたけど、無事に下山終了。

感想

ずっと登りたかった残雪の乗鞍岳。夏はバスでお気軽に行けてしまうので、この山に登るなら積雪期と思っていました。

高気圧が真上にある快晴のもと、そこは異世界のようでした。広い雪原の向こうに鎮座する乗鞍岳。静かにそこにあるけど、圧倒的な存在感。白色と青色だけのシンプルだけど美しい世界。

これから登る人にアドバイスがあるとすれば、歩き始めのスキー場は、意識してゆっくり入ることです。ゲレンデって距離感が掴めないせいか、オーバーペースになってしまい、途中からかなりバテました…。位ヶ原の雪原も見晴らしが良すぎて、長く感じます。あとは肩の小屋から山頂に向かう途中の朝日岳のトラバースに注意すれば、技術的に難しいところはありません。体力させ問題なければ、非日常的な雪山の世界を堪能できるのでお勧めです。

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