笠ヶ岳2898m:豪快山頂滑走の代償は・・穴毛谷は早くも沢登り?そして高温で腐れ雪
- GPS
- 11:58
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 2,151m
- 下り
- 2,264m
コースタイム
- 山行
- 10:11
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 11:59
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
★穴毛谷は岐阜県警より雪崩危険地帯のため必ず登山届が義務つけられています。 ★降雪後には絶対に侵入しないほうがよい。今回のような高温状態でも雪庇崩落から雪崩誘発がありうるので早い時間帯に安全地帯まで登る時間配分が必須。今回は出発が遅く、途中のルート選択にもやや問題がった。1か所頭上に落ちそうな雪庇がありここを回避するのが一番きつくつらい急斜面だったので休むことはできなかった。 ★あらゆる危険を想定しながら、慎重な行動が必要です。 堰堤周辺の藪が以前(10年位前)と比べひどくなっていた。さらに昔は堰堤周辺で渡渉に苦労したことは無かった。工事が終わり地形の変化が進んだのか、この時期の雪が少なくなったのか、今回は下部の雪が少なく渡渉点はいずれも水流多く、兼用靴を脱ぎ裸足で堰堤を超えた・・・最近の高温でかなり雪が融けていると思われます。 七の沢を使い登りましたがシール歩行で足元から雪が崩れ人工雪崩を誘発する可能性もあり注意が必要です。 |
写真
感想
10年ぶりの穴毛谷〜笠ヶ岳。初めての時は単独でガスに巻かれ杓子平でリターン、それ以降は2回(抜戸岳・笠ヶ岳)とも故S崎君と来た。記憶はあいまいであまり難しく感じなかったが、今回は藪の堰堤周辺、堰堤乗越ポイント探し、渡渉探し、ガレ場の遡行など昔よりルート的には難しくなったような気がしました。10年前は堰堤の新設工事が入っておりダンプも通ったであろうから藪が無かったのだろう。そして堰堤周辺ももう少し盛り土などもあったような気がした。4:30分発で余裕か?と思っていたが予想外の時間消費でザイテンタールへ。さらに七の沢から上が急激な気温上昇で雪が腐り始め至る所にヒドゥンクレバスもあり登りにはかなり時間が掛かった。それでも先行者もいるようで、ステップがあった。じりじりと登るが時間はどんどん消費。Mさんは所用で松本まで6時帰宅が必要と・・・・稜線のりあげが12時。タイムアップの状態だが正面の笠ヶ岳が呼んでくれている。直線1辧高差200m、稜線歩行最大1時間30分、最短1時間15分と踏んで、maoyukiさんから一人だけでも山頂へ行って!後押しされ僕だけ先行させてもらう。思ったほどは遠くないはずだから僕の進行状況をみてくるか判断して!といい僕は進む。後ろを振り返ると2人とも付いてきてくれている。実際には思ったよりも進行は速い。僕が山頂まで1時間15分、お二人も10分遅れで山頂無事到着。大展望を満喫。滑走は雪が腐り始めて雪崩の危険が高く、当初六の沢を予定したが、先行パーティーが六の沢を降りており、雪面が荒れていると判断し、七の沢を選んだがここも強烈重雪滑走となり、人工雪崩だらけで時間が掛かってしまう。ザイテンタールから穴毛谷は適度に雪も緩み比較的快適だ。最後の大岩のガレ場歩きで疲労はマックス。そして渡渉は兼用靴のまままじゃぶじゃぶ行くが、体重の軽いMさんは水流に流され全身ずぶ濡れで、ストックまで流されてしまうといった事態に・・・しかし怪我なく下山でき、予定時間をオーバーしてしまい申し訳なかったが、これも笠ヶ岳山頂を踏み滑走したという代償ということで許してください。下部の穴毛谷や沢斜面の急斜面登行など、このルートは一筋縄にはゆかない玄人の山域だなと改めて思った。
コメント
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流石、気合いでの山頂登頂ご苦労様でした。
真夏と思わせるような暑さの中、雪融けも進み、水流の多さはうなずけます。
それでもずぶ濡れになりながら根性と気合いで乗り切った皆さん素晴らしいですね。
自分も同伴して登頂したかったな〜と思いますが、またのチャンスに。
お疲れ様でした!
4回目の穴毛谷でしたが一番苦労しました。単独なら尻尾を巻いていました。次回はもう少し雪があるタイミングを見ていきましょう。山頂から見た打込谷斜面滑ってみたですが、登り返しに自信なし・・・
やはり雪解けが早く槍穂も黒々していました。GW後半の山スキーは場所選定が難しいかもです。昨年は3月4月に降雪が多かったのでGWもかなり条件は良かった気がします。
お疲れ様でした。ご一緒頂きありがとうございました。
JUN先生と一緒、うれしい!去年も行ったし・・即OK返事しました。
去年は、5月中旬、最終の堰堤過ぎたら板を付けれたのに、今年は雪なくて苦労しました。
沢渡渉、へつり、板担ぎ兼用靴での歩きが不安定で超〜遅くて、お待たせしてすみませんでした。稜線でアウトかとも思ったけど、悔しい!水と餌が足りてないかも?
なんとか持ち直し山頂に着けた時は、感激!最高の景色に酔いしれました。
帰路の渡渉は、助けて頂きありがとうございました。時間も気になってちょっと落ち着きがなかったかな?
お二人と一緒だから、この時期の笠にスキーで行けた。条件悪かったけど、とってもいい、達成感のある1日になりました。
雪豹さん、時間が押しているのも知らずに無理言ってすみませんでした。でも意外と早く山頂に到達できたんじゃないかと思っています。やはり山頂からの絶景と滑走は何物にも代えがたい達成感でしたね!雪豹さんのど根性とガッツには恐れ入りました。単独だったら最初の渡渉でアウトだったかもしれませんが、百戦錬磨のmaoyukiさんの突破力で助けられました。マジで沢装備必要!と思ってしまいました。やはり強い仲間と一緒だと心強いです。また機会が有りましたら宜しくお願いします。
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