巻機山/天狗尾根コース/最高の景色の難コース
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- GPS
- 27:41
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,429m
- 下り
- 1,431m
コースタイム
- 山行
- 7:45
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 8:10
- 山行
- 2:53
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 3:03
10/22 8:15避難小屋-8:25ニセ巻機-10:16五合目10:26-11:06桜坂駐車場
天候 | 1日目 晴れ 2日目 暴風雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
土曜日は天気が良ければもっと入るのでしょうけど。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは登山口にあります。 <道の状況> ・巻道分岐〜ヌクビ沢出合 大岩がゴロゴロした沢を登って行きます。基本的には赤マークを追っていきますが、数箇所赤マーク通りでは難しい箇所がありました。明らかに崩れた跡もあったので7月の大雨等で状況が変わっているのかもしれません。 ・天狗尾根取付点〜天狗尾根 取付点がいきなり崖になっています。少し周りを見ると左側にも矢印があり、その通り行くと崖を登らなくても済みます。しかし尾根に登り切るまでには普通の登山道では鎖や梯子が設置されているような斜度60度くらいのところを木の根や草を掴みながら攀じ登っていく箇所が続きます。最悪、草が抜けると滑落です。ここを下るなんて絶対無理です。雨の日も無理でしょう。 |
写真
ここから尾根に上がり切るまで、何度と無く斜度60度くらいのところを草を引っ張りながら登っていきます。うへー。
感想
金曜日に休みが取れ三連休となったので、どこか人気の山へ泊まりで・・・と思ったのですが、生憎土曜日の天気が全国的に悪いようです。ならば日帰りで皆で行くにはちょっと厳しい山・・・巻機山か常念岳へ行ってみよう・・・と思っていると、タイミング良くkamimuraさんの記録がアップされていました。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-142933.html
先月、八ヶ岳へ比較的難しそうな県界尾根から登れたので、厳しいコースのようですが、天気も良さそうなので行ってみる事にします。(結果的には、私には次元の違う難易度でした。山は怖ろしい)
山と高原地図によると、避難小屋付近がテント場になっているようなのでテント一式も持って行きます。しかし登山口にはテント禁止と書いてありました。車に戻ってテントを置いて行こうかとも思いましたが、500m程手前の駐車場に停めていた為、まあいいかと思いそのまま持っていきました。3kg程余計な荷物となり後々これも効いて来ます。
避難路との分岐までは普通の登山道で問題ありません。コースタイム通りで進みます。その後沢を登りますが大きな岩がゴロゴロしている所を足場を選びつつ渡渉や巻いたりしながら登っていくので結構疲れます。
それにしても紅葉が凄い。アイガメの滝の手前ではカールっぽくなっている所があり綺麗に紅葉しているので、まるで涸沢のようです。振り返ると槍ヶ岳まで見えます(大源太山です)。アイガメの滝は滑滝が何段か連なり落ちる美しい滝です。この辺りの景色には感動しました。
しかし、慣れない沢登りのためかコースタイムから遅れ始めました。
ヌクビ沢分岐まで3時間近くかかってしまいました。コースタイムでは1時間半なのでこれは大幅な遅れです。この遅れは短縮するどころかさらに増えていくことになります。天狗尾根取付点ではコースタイム2h20mに対して4h30m。この先割引岳までコースタイムで2h。と言うことは私の足では4h?→16時頃!?。日帰りは半ば諦めていましたが、避難小屋まで辿り着けるかどうかすら心配しなければならない!
そして天狗尾根への取付点ですが、崖に見えました。おいおいこんな所を登っていくのかい?今まで手強い鎖場だと思っていた赤岳の県界尾根の難所が子供のお遊びに見えてしまう感じです。(今GPSログで見ると、県界尾根の一番厳しいところ=50度、天狗尾根コース=60度〜70度が複数箇所、となっていて数字上でも次元が違う事が判ります。)しかも鎖・梯子無しなので、木の根や草を掴んで登って行きます。掴んだ草が引っこ抜けたり脚が滑ったら滑落ですので慎重に手掛かり足場を確認しつつ一歩一歩、3点支持で登っていきます。手掛かり足掛かりが見当たらなければ一歩二歩退いて、ルートを変えたりしながら、決して無理はしないようにして少しずつ確実に登ります。もうカメラを取り出す余裕もありません。
結局取付点から尾根に上がるまで、コースタイム40mのところを1h30m掛かって登りました。
尾根に上がると少し斜度が緩くなりますが、今度は体力が尽きてきました。ちょっと歩くとももが軽く攣るようになってきたので、2〜3分置きに休憩を入れるような状態です。山頂までコースタイムであと1h20m。ただ今の時刻が14時。と言うことは山頂に16時で避難小屋では17時半でしょうか?ヤッバイなー。
頻繁に休憩を入れながらも山頂までは何故かほぼコースタイムで着きました。しかし既に15時。風も強くなってきたし牛ヶ岳がガスに呑み込まれつつあるのが見えたので休む間もなく先へ進みます。
御機屋の分岐で巻機山山頂が既にガスに呑まれているのが見えたので、山頂すらパスして(月山に続いてあと300mで敗退・・・)避難小屋に16時に到着。もうヘロヘロです。
非難小屋はとても綺麗な所でした。先着は1名。新潟の方でした。新潟の山の事などを話しながら晩飯を食べて6時過ぎには寝てしまいました。
翌朝5時過ぎに起きますが、外は台風のような風です。ガスで展望も無し。仕方ないので8時頃まで小屋内でうだうだしますが、天気が好転する様子もないので仕方なく出発することにします。全身筋肉痛(足・腕・肩・腹筋)で体が重い・・・。
ニセ巻機から稜線を下りるところはひと際風が強く、よろけながら下って行きました。こんな悪天候ながらさすが百名山、登ってくる人は結構いました。70人くらいでしょうか。(昨日は2人しか会わなかった)。井戸尾根コースは普通の登山道でした。安心して降りることが出来ます。危険箇所も特にありませんでした。
駐車場の係りの人と話をしましたが、非難小屋はこまめに掃除に行ったり、トイレを取り替えたりしているそうです。少し汚れるとあっという間に汚くなっていくのだそうです。キレイにしておくと皆大事に使うとのこと。私も掃き掃除だけでしたが少しは協力できたでしょうか。
帰りは湯沢の駒子の湯へ寄りました。
今度は牛ヶ岳〜巻機山の山頂巡りを堪能すべく、来年にでもリベンジしたいと思います。
おはようございます
一度は行きたい山ですが素晴らしい写真に
感嘆してます。
自分にもいけるか?難しい気もしていますが
今年はもう無理そうですね!
しかし希望が湧いてくる”紀行画文”に勇気を
貰いました、、、、
有難う御座いました
初めまして。
確かに厳しいコースなので岩登り沢登りの経験の無い人には勧めてはいけないコースかもしれません。
今地図を見て思ったのですが、ヌクビ沢出合いまで行って避難路(巻道)で戻って来るのならば左程危険そうでも無く(アイガメの滝の横に若干手強い鎖場があります)、沢や滝の相当良い景色が見れそうです。残雪が消えて天気の心配の無い日が良いでしょう。
井戸尾根コースは普通の登山道ですので問題無いですし、私のように体力の無い人はマットと寝袋だけ余計に持って非難小屋に泊まる手も有りますよ
sako59さん
早速のアドバイス有難うございます
間もなく雪の季節ですね
来年の残雪期待ち遠しいです
それにしても”岩と紅葉”素晴らしいです
私も撮ってみたいです、、、
それではご無事な山旅を。。。
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