白馬岳
- GPS
- 07:49
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,766m
- 下り
- 1,765m
コースタイム
- 山行
- 6:32
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 7:46
天候 | 快晴 ほぼ無風 日差しと雪面からの照り返しで暑い |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場から白馬山荘までは雪はつながっている。しかし、白馬尻付近に最近のものと思われる全層雪崩の跡があり、往復共に越えるのにスキーを外した。大雪渓も雪はあるのだが、縦溝ができていて、さらに各所は両側から落ちてきたデブリで埋まっているところが多い。雪はあって、スキーはできるが快適ではなかった。白馬山荘より上は雪はないし、白馬岳山頂から見る限り稜線の雪はほとんどなく、夏道で縦走ができそうなくらい。雪質はザラメで、朝も気温が高かったので凍結はなかった。 |
写真
感想
猿倉駐車場は早朝にも関わらず多くのクルマがとまり、準備中の人も多かった。さすがに好天が約束された連休の中日である。こちらも準備をしてスキー一式を持って出発。板はすぐに履けた。今年は各地雪解けが早くて、ここもダメだろうとは思ったが、まだ4月のせいか、雪が途切れることなく白馬尻付近まで到着。天気良く快晴。風はほとんどない。よって暑い。白馬尻付近から見る雪を纏った白馬岳を見るのが好きだが、今年はここに来て猛烈なデブリが出ていて唖然とした。スキーで乗り越えるのは難しそうだったので一度外し手に持ってデブリを越え再度板をはく。面倒だがあの岩石泥混じりのデブリをスキーを履いたままで突破する気にはなれなかった。大雪渓最下部に無事降り立つ。例年4月下旬ならもっと雪があって、両側にも雪が着いていそうなものだが、今年はやはり様相が違う。雪は結構落ちているし、何よりも落ちた雪がデブリとなって大雪渓を埋め尽くしていた。これを見た瞬間帰ろうかとも思ったくらい。行けども行けどもデブリの予感がしたが、取りあえず先に進む。デブリだけならまだしも、よく見ると雪面に縦溝が走っている。デブリに縦溝。登る分には大して障害にはならないだろうが、滑って降りてこようとするスキーヤーにとってはかなり厄介。やはりここも賞味期限切れか。時折デブリに突っ込みつつ標高を上げる。2100メートルを超えたあたりでシールで登るのがしんどくなってきたので板を外してザックに括り付ける。アイゼンを履き、両手にはピックストックなので安心して登れる。その上先行者達が付けてくれたステップまであって、登りはかなり楽させてもらえた。傾斜が緩んできたところでザックから板を下ろし、再度シール登高に切り替える。例年小雪渓上部は雪が硬くてクトーが要るときもあったが、今年は気温が高いせいで雪が緩んでいて、クトーは全く要らなかった。白馬山荘直下までシールで登り板を適当なところにデポして山頂を目指す。山荘から上は例によって雪がついてないところがほとんど。スキーブーツで岩がゴロゴロした登山道を歩く。昨日の火打山のような樹林帯を板を背負っての歩きではないので気が楽だ。駐車場を出てから6時間弱で無事白馬岳山頂に到着。連休中なので人が多い。山頂付近で座って休憩していると、主稜を上がってくるパーティーがいた。下で順番待ちをしているらしい。これだけ天気が良ければバリエーションルートがメインルート並みに混雑するのも分かる気がする。先は長いので適当な所で山頂を引け上げ板をデポした所へ戻る。ここでシールを剥いで滑りの準備。相変わらず天気が良く、ヘルメットやジャケットを身につけると暑くて仕方ないが、身を守る装備なので手を抜く訳にはいかない。完全装備になって滑走を始めようとカメラのシャッターを押すも反応しない。何度か電源を入る切るして無事正気に戻る。もうすぐ8シーズン目のコンパクト防水デジカメなので、そろそろ何が起きても不思議ではない。要買い替えか。気を取り直して滑り始める。始めは剱岳を正面に見ながら、次は杓子岳と白馬鑓ヶ岳を見ながら。いつ来ても贅沢なロケーションだと思う。これで雪が良ければ文句ないが、標高の高い小屋付近ではまともだったが、それから高度を落とすと縦溝が出てきた。始めは汚れくらいに見えたが徐々に溝が深くなりターンが厳しくなる。そして大雪渓に入ると今度は登りでも散々見てきたデブリに出会す。登りでも楽ではなかったが、滑りは更に厄介だった。縦溝とデブリに阻まれ快適な滑りからは程遠い状態。それでも下からは多数のスキーヤーが登って来る。既に正午近い時間で、朝来たときよりもデブリが増えて見えたが、それでもスキーヤーと登山者は引きも切らない。自分は大雪渓は両側から落ちてくるデブリが怖いので、早朝限定でしかここは登りたくない。早朝であっても落石は頻繁に見られたし。二重苦の大雪渓を下り切り、問題の白馬尻付近の大デブリに到着。どう越えたものかと周囲をウロウロするも、やはり板を持ってデブリを越えるしかないと判断。越えた先で再度板を履いて行動再開。昼を過ぎて更に暑さが厳しくなる。しかも帰りの林道は必ずしも下りではないので、ところどころで歩いたり漕いだりを繰り返す。分かっていたこととはいえしんどい。13時前にようやく駐車場に到着。暑くてきつかったが、眺めは良かったのでその点満足できた。が、やはり残雪はここもかなり厳しかった。すっきり滑れる大雪渓ではないと思うが、せめてデブリと縦溝のない時に来たいものである。
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