八王子花散策(遅過ぎた石斛・逆転満塁HRの蛇結茨・他)

2018年05月02日(水) [日帰り]

• GPS: 06:10
• 距離: 21.1km
• 登り: 206m
• 下り: 297m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:10
• 休憩: 0:00
• 合計: 6:10

7:50 狭間駅
8:00 興福寺
9:10 城山手
10:00 城山手出口
11:30 小宮公園
12:10 小宮公園出口
14:00 自宅

大半が南浅川、浅川を歩くコースで特に危険箇所はありません
スタート地点の方が標高が高いので逆コースよりは楽だと思います

天候

晴れ時々曇り

アクセス

利用交通機関：

電車

京王線狭間駅 - 自宅

写真

今日は京王線狭間駅からスタートです　先ずは八王子興福寺へセッコクを期待しながら移動です　途中ベニウツギ(紅空木)が綺麗でした

八王子興福寺到着　正式名は興福寺ですが検索する際は八王子を加えると間違いないです　580年の歴史あるお寺です

お目当てのセッコク(石斛)がぁ....　来るのが遅過ぎました　残念　高尾のセッコクも今年はかなり早い開花になりそう

2013年5月28日に撮影した同じ柿の木のセッコク　ここのセッコクは手が届く様な位置に咲くので撮影し易いのですが...

境内に九輪草も今年は見つからず代わりに撮影したのはガクアジサイの様な花です

フタリシズカ(二人静)は2本の穂状花序が名前に相応しいのですが背景の岩が気に入ったのでこちらを撮影しました

セッコクの咲く柿の木の下に咲いていた風車(鉄線・クレマチス)が綺麗でした

まさか、イワタバコまで咲くお寺なのでこれはコイワザクラ(小岩桜)？　そんな訳ないですね

こちらはキエビネでしょうか　これも終盤です

セッコクは残念でしたが次の期待を込めてやって来たのは多摩御陵に隣接する城山手です　バイカウツギ(梅花空木)が綺麗に咲いていました

本命ではありませんがワニグチソウ(鰐口草)発見です　いくら探してもこの花の特徴である対のものはありませんでした　神社の社殿の軒下に吊るされる鐘状の鰐口に似ているとか

ギンランもキンランも何か栄養不足気味のものばかりでした

この山はコゴメウツギが多く至る所で咲いています

本日の2番目の狙いの花　ミドリエビネ(緑海老根)　何と知らない内に広範囲に立ち入り禁止となっており100m位離れた場所からの撮影です　もう来年からは来ません！

2016年4月30日に撮影したミドリエビネ　こんな近くで撮影することはもう出来ないでしょう

オオアマナ(大甘菜)　ユリ科のアマナに似ていて大きいのでこの名が付けられたらしいがこちらはキジカクシ科オオアマナ属で外来種

ヤマボウシ(山法師)の花が至る所で咲き始めました

ミヤコワスレ(都忘れ) ここは住宅地に隣接しているので種が飛んで来たのでしょう　都を忘れる程心を和ませる花ということですが...

ハンショウズル(半鐘蔓)　分かり易い名前を付けてもらいましたね　さて不発続きの花散策次は小宮公園です

小宮公園で最初に目にしたのは朴の木の大きな花でした

近づいて良く見ないと花とは分からない1、2mmの極小花　ハナヤエムグラ(花八重葎) ヤエムグラより背丈が小さく地面に這いつくばるように生える

イチモンジチョウ(一文字蝶)　黒地に鮮やかな一文字模様を持つタテハチョウの仲間　翅の裏側の方が綺麗です

ダイミョウセセリ(大名挵)とチョウジソウ(丁字草)

山野草ではありませんがお花畑の花々が綺麗でした

ポピーと矢車草

カリフォルニアポピー(花菱草)

マーガレット

ビオラ

オダマキ

ネモフィラ　ひたち海浜公園や昭和記念公園とは比較になりませんが静かに鑑賞出来ました

2年前に確か紅花だった記憶がありますが普通のサラサドウダン(更紗灯台、更紗満天星)だった様です　次は大本命を目指して浅川左岸を歩きながら自宅方面へ向かいます

浅川土手にこんなにニセアカシア(ハリエンジュ・針槐)　本物のアカシアの花は黄色です

浅川の土手から河原に下りるとノイバラ(野茨)が咲き始めていました

これは浅川の中に生えていたカワヂシャ(川萵苣)　クワガタソウと同じゴマノハグサ科なので花の形が似ています

本日の逆転満塁ホームランです　好きな花のトップ10に入るかも知れないジャケツイバラ(蛇結茨)です

八王子城跡の御主殿跡から富士見台へ向かう途中で初めて出逢ったこの花は高い位置に咲くので中々近くで見ることが出来ません

昨年偶然にも土手の上から黄色いものを見つけて近づいてみるとジャケツインバラでした

手の届く位置にこんなに沢山咲くなんてもう今日はこの花を見れただけで大満足です

高尾山でもこの花は色々な場所で見受けられますが何処も撮影するには離れた場所ばかりです

まさかこの木を盗掘する人はいないでしょうから毎年ここでジャケツイバラを堪能出来そうです

この花がマメ科であることは葉の形で分かりますし右に鋭い茨が見れます　蔓は蛇の様絡まっています

浅川左岸から中央線の鉄橋を背景に撮影しました　

さあこれで長距離歩行にも関らず軽い足取りで帰宅出来そうです

(番外編：平山城址公園)
ダイミョウセセリ(大名挵) 最近は蝶が増えたのが実感出来ます

(番外編：平山城址公園)
前回は咲き始めだったタニウツギ(谷空木)が満開です

(番外編：平山城址公園)
ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)の花畑　ウマノアシガタが良いアクセントになっています

(番外編：平山城址公園)
いろはもみじの翼果　つい最近まで花が咲いていたのに何時の間に...

(番外編：平山城址公園)
クマツヅラ　日本では昔から薬草として有名　古代ローマでは聖なる草として祭礼に用いるとか　道端に咲いていたので雑草と思いましたがビックリ

(番外編：平山城址公園)
一面のタツナミソウ(立浪草)の群生と言いたいところですがもう少し時間が掛かりそう

(番外編：平山城址公園)
平山城址公園でこの花が咲くと次はお隣りの長沼公園が楽しみです

(番外編：平山城址公園)
コゴメウツギは遠目には全く目立たない花ですが近づくとその以外な美しさに驚かされます

(番外編：平山城址公園)
イヌガラシ(犬芥子)　辛子に似て非なる役に立たないこの花も見方によれば綺麗かも...

(番外編：東京薬科大学)
たにし池の斜面は除草したのですがしっかり花を咲かせていたミヤコグサ(都草) 道端などで普通にまられる野草です

(番外編：東京薬科大学)
カラタネオガタマ(唐種招霊)　何かに似ていると思ったらモクレン科の花でした　バナナの様な香りがします

(番外編：東京薬科大学)
シラービマセア　薬科大職員の方に教えて頂けなければとても同定出来ない球根の植物

(番外編：東京薬科大学)
オオハナウド(大花独活)　ミヤマシシウドと生息する環境や背丈が似ていますが良く見ると花の形が違います

(番外編：東京薬科大学)
ペラペラヨメナ(ぺらぺら嫁菜)　葉が薄く嫁菜の様な花を咲かせることからこの名が...

(番外編：東京薬科大学)
ギョウジャニンニク(行者葫)　最近毒草のイヌサフランをギョウジャニンニクと誤って食べ中毒死された方がおられます

(番外編：東京薬科大学)
西洋ワサビの花とその背景にクサノオウ

(番外編：東京薬科大学)
シャクヤク(芍薬)　ボタンと違いこちらは草本です

(番外編：東京薬科大学)
イトヒメハギ(糸姫萩)　アルツハイマー型認知症の治療にはアリセプトなどと併用して加味温胆湯という漢方薬が使われることが増えているらしい

(番外編：東京薬科大学)
ヒロハセネガ　インディアンのセネカ族はガラガラヘビに咬まれた際の救急薬に使用したらしいヒメハギ科の植物です

(番外編：東京薬科大学)
アカヤジオウ(赤矢地黄)　根が漢方の生薬のジオウ(地黄)　花が赤い矢に似ている

(番外編：東京薬科大学)
マルバウツギ(丸葉空木)　ウツギより葉が丸いのでこの名前がつきウツギより標高の高い場所に育つ

感想

ランツベルク

今年は例年になく花の開花が早いので一抹の不安はありましたがセッコクの開花を一早く見たいと考え興福寺を目指して京王線狭間(はざま)駅スタートです。
　
不安は的中し、セッコクはもう既に枯れてしまった状態でした。興福寺ではイワタバコでもお世話になっている好きなお寺の一つなのですが残念、高尾のセッコクもタイミングが重要と認識させられました。

次に訪れた城山手は多分地元の方しか歩かれない山だと思いますが何か保全が進んで狙いのミドリエビネ周辺は広い範囲が立ち入り禁止、望遠でやっと撮影しましたが美しさは表現出来ませんでした。

実は多摩森林科学園のHPでジャケツイバラが咲いたという情報がありそれならばと昨年発見した浅川左岸に期待して浅川ルートで帰宅することにしましたが途中小宮公園が気になって立ち寄りました。

ジャケツイバラはまるで逆転満塁ホームランの様で何枚も写真をアップしてしまいました。見苦しくて申し訳ありません。

例によって前日の自宅周辺の花の変化を番外編として追加しました。

Landsberg