弱音は吐けずにリアルに吐く「明神岳東稜」

2018年05月05日(土) ~ 2018年05月06日(日)

• GPS: 14:58
• 距離: 12.9km
• 登り: 1,514m
• 下り: 1,517m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:32
• 休憩: 0:59
• 合計: 4:31

距離 6.5km 登り 826m 下り 26m

8:22 上高地バスターミナル
9:12 明神橋
9:20 10:19 嘉門次小屋
12:53 ひょうたん池

2日目

• 山行: 6:07
• 休憩: 3:16
• 合計: 9:23

距離 6.4km 登り 703m 下り 1,492m

4:11 ひょうたん池
7:25 9:28 明神岳
10:04 10:44 奥明神沢のコル
11:35 12:08 岳沢小屋
13:15 岳沢湿原・岳沢登山口
13:34 上高地バスターミナル

天候

5/5（土）曇り
5/6（日）晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

バス 自家用車

▼あかんだな駐車場
【名称】あかんだな駐車場
【住所】岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯 奥飛騨温泉郷平湯791-38
【電話】0578-89-3477
【料金】600円/1日
【台数】約850台

▼あかんだな駐車場〜上高地
【料金】往復2,060円
【始発】4:50※10〜20分間隔で運行
【時間】35分
【URL】http://www.kamikochi.or.jp/access/bus-timetable_5/

コース状況／危険箇所等

▼登山ポスト
上高地バスターミナルにあり

▼エスケープルート
同ルートの下降のみ

▼ザイルポイント
・第一階段の基部。急な草付きと雪壁2ピッチ
・バットレス→15mほどのクラックの入ったフェース1ピッチ
　※残置ハーケン豊富。新しめの残置ロープあり
・奥明神谷コルへの懸垂下降
　※少し下った場所にある懸垂支点を利用するとロープが回収し易い

▼幕営適地
ひょうたん池周辺は強風を防げる
らくだのコルは4,5テントを3〜4張ほど晴れるスペースあり
らくだのコル手前（2750m前後）にもテントスペースありとのこと。

▼電波
接続率ドコモ　98.9%

▼ヤマレコおすすめルート
【URL】https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/guide_detail.php?route_id=1072

その他周辺情報

▼温泉
口コミで人気の「ひらゆの森」がオススメです。
【店名】ひらゆの森
【住所】岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯763-1
【電話】0578-89-3338
【料金】500円
【時間】10:00〜21:00
【URL】http://www.hirayunomori.co.jp/
【備考】駐車場から15分

写真

この1年で上高地に来るのも3回目

明神館から

明神岳を望む

明神橋

嘉門次小屋名物の岩魚を我慢…

信州大学の建物の横にある丸木橋を渡る

下宮川谷の下部は雪が消えていることが多いようだ。

落石が多いので注意

雪が緩んでおり

アイゼン装着！

宮川のコルからは右手の鞍部を目指して登っていく

最後の急登を超えると

ひょうたん池に到着

今日は風が強いのでここで幕営

テント越しに絶景！

東陵で滑落があったようで長野県警によるレスキュー活動が行われていた。

テントを一旦たたみ、ヘリの強風に備える

無事に救助されひと安心。

晩餐

第一階段の基部。急な草付きと雪壁2ピッチでロープを出す

第一階段を抜けると急雪壁の登攀と

高度感もあり滑落は許されない

ひょうたん池を上部から

ナイフリッジ状の小ピークを越え

ラクダのコルへ

上部岩壁

バットレスは残置ハーケン・お助け縄などが豊富にある

バットレスを抜けると急雪壁が頂上まで続く

隣の明神岳2峰も楽しそうだ

明神岳主峰。穂高連峰で一般路が通っていない山頂はここだけ

奥明神沢のコルへは懸垂下降。
少し下った場所にある懸垂支点を利用するとロープが回収し易い

奥明神沢の下降は長く急で怖かった…orz

途中で大きな落石が音もなく猛スピードで落ちていく

岳沢に到着

外界に降りやっと心落ち着く。

感想

iamclimber

同期4人で挑んだバリエーションルート明神岳東稜。

初日。先行パーティーで滑落事故があったようだ。
救助に登ってきたレスキュー隊員たちはとても逞しく、格好良かった。
明日は我が身と引き締まる思い、そして事故は絶対に起こしてはいけないと改めて感じた。
幸いにも救助者の怪我も酷くはなかったようで一安心。

翌日。久しぶりの山行のせいか食欲もなく朝はパン1つしか食べれない。
登り出すとすぐに息があがってしまい、何度も吐いてしまう。
辛くて何度も下山したいと思うがエスケープルートもなくひたすら歩くしかない。
そんな状況下でも岩登りや緩んできた雪壁の登攀、奥明神沢の下降と緊張する場面が続く。
完璧に仲間のお荷物と化し、申し分けない気持ちでいっぱいだが、何もすることができない。
初めて山を辞めたくなるぐらい泣きたかった。

やっと岳沢に降りてくると「？」なんか体調が回復し、急激にお腹が空いてきた。
高山病だったのか…？
GW最後はとても苦い山行となってしまった。精進しよう。