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Yamareco

記録ID: 8482407
全員に公開
アルパインクライミング
槍・穂高・乗鞍

明神岳東稜~前穂高岳

2025年07月26日(土) ~ 2025年07月27日(日)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
18:53
距離
14.1km
登り
1,744m
下り
1,745m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
5:22
休憩
0:15
合計
5:37
距離 6.2km 登り 822m 下り 23m
7:56
8
8:04
33
8:37
8:52
4
8:56
272
2日目
山行
10:52
休憩
2:21
合計
13:13
距離 8.0km 登り 923m 下り 1,722m
4:02
218
7:40
8:14
112
10:06
10:59
41
11:40
11:46
41
12:27
12:36
25
13:01
13:18
22
13:40
13:47
7
13:54
20
14:14
14:16
28
14:44
14:45
39
15:24
15:35
48
16:23
16:24
7
16:31
24
17:08
7
17:15
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2025年07月の天気図
アクセス
明神
2025年07月26日 08:55撮影 by  Pixel 7a, Google
7/26 8:55
明神
藪漕ぎと暑さで消耗する
藪漕ぎと暑さで消耗する
ひょうたん池で幕営
2025年07月26日 13:50撮影 by  Pixel 7a, Google
7/26 13:50
ひょうたん池で幕営
第一階段、ロープを出す
Yちゃんリード
2025年07月27日 05:20撮影 by  Pixel 7a, Google
7/27 5:20
第一階段、ロープを出す
Yちゃんリード
ラクダのコルから明神岳東稜のバットレスを拝む
2025年07月27日 07:35撮影 by  Pixel 7a, Google
7/27 7:35
ラクダのコルから明神岳東稜のバットレスを拝む
3P目 気持ちの良いクライミング
3P目 気持ちの良いクライミング
前穂高岳までは岩稜帯を進む
2025年07月27日 11:03撮影 by  Pixel 7a, Google
7/27 11:03
前穂高岳までは岩稜帯を進む
ライチョウの道案内を受ける
2025年07月27日 13:17撮影 by  Pixel 7a, Google
7/27 13:17
ライチョウの道案内を受ける
重太郎新道を下る
2025年07月27日 14:13撮影 by  Pixel 7a, Google
7/27 14:13
重太郎新道を下る
撮影機器:

感想

明神岳東稜へ。その後は主稜縦走を考えていたが、時間を考慮して前穂高岳へ繋いだ。充実の2日間であった。

【7/26】
上高地から水5.5L(Yちゃんは4L)を担いで入山。明神館で少し休憩した後、明神橋を渡って対岸の踏み跡を進む。いつの間にかズボンのお尻がビリビリに破れており、Yちゃんに派手なパンツを見せつけながら登る羽目になった。ごめんなさい。
最初は樹林帯だが、Co1900mあたりから太陽に晒されて暑い。有名なルートだからと高を括っていたが、藪漕ぎだらけで消耗する。踏み跡もたまに不明瞭になるので、RFに気を使う。正午あたりから雲行きが怪しく、熱中症になりながらもコツコツ登り、ひょうたん池で幕営。幕営したらすぐ雷雨の襲撃に遭う。2時間程度怯えながらやり過ごし、カレーメシを食べてから眠りに就く。

【7/27】
2:30起床、4:00出発。短パン+レインパンツに換装。順調に登っていき、第一階段は念の為ロープを出して突破。念の為、と思ったが普通にちょっと悪かった。ここからはコンテで進む。総じて踏み跡は明瞭だが、アプローチシューズが朝露でビショビショになってちょっと不快である。
ラクダのコルはタカネヤハズハハコが風に揺れ、バットレスを見上げる良きテン場である。後続のパーティーが追いついてきたので先に行ってもらい、準備して登攀開始。

(1P目)
5mくらいの壁を凹角から登る。ロープの流れを考慮してすぐ上のハイマツでピッチを切る。容易。ロープ要らない。

(2P目)
Yちゃんリード。高度感あるトラバースから草付きの急斜面を登る。容易だがちょっと怖い。初アルパインのYちゃん、ナイスリード。

(3P目)
一枚岩を登る。スラブをペタペタ登って右に移り、クラックに手を入れながらフェイス登り。ホールド明瞭。

3P目の終了点からはコンテで山頂へ向かう。コツコツ登って、明神岳の山頂でハイタッチ。ガスに巻かれた前穂高岳が威風堂々だ。
前穂高岳までは岩稜帯の歩きとなる。ワンポイントだけ、奥明神沢のコルの手前で大事をとって懸垂下降した。ライチョウの夫婦の道案内に導かれ、前穂高岳の山頂へ。山頂で再びハイタッチ。明神岳山頂で出会い、抜きつ抜かれつ歩いていた方が水を分けてくれた。

重太郎新道を下る。岳沢小屋まで残り標高差400mというあたりで土砂降りになる。岳沢小屋に着いた瞬間、雨が上がった。なんとも意地の悪い雨である。
ここからは巻き気味に駆け下りて、なんとか沢渡への最終バスに間に合った。健脚のYちゃんもお疲れモードだ。今日もまた、テンホウでたらふく食べて帰途についた。

夏のアルパインで明神岳東稜へ

【1日目】
1年ぶりの上高地。相変わらずたくさんの人で賑わっている。
明神橋から少し奥にある養魚場跡から入山。
樹林帯→ガレ場→お花畑藪を通ってひょうたん池まで登る。時折アザミが手に刺さってくる藪多めでRFシビア。しかしハクサンフウロやシモツケソウ、ニッコウキスゲなどが彩るお花畑はとっても綺麗。
午後から雷雨の予報だったのでラクダのコルまで行くのは諦めひょうたん池(よく整地されたテン場)で幕営し、2日目頑張ることに。テントに入ると間もなく雷雨が降り出したが、どうしようもないので昼寝した。
カレーメシを食べて就寝。

【2日目】
4時に出発し昇り行く陽を背に登ってゆく。
ヘッデンが要らなくなった頃に第一階段に取り付き。ビビリなのでロープ出したが、多分要らない。
ラクダのコル手前のピークは良い写真スポット。

1ピッチ目はニリンソウやタカネヤハズハハコ、イワギキョウ、ミヤマダイコンソウなどのお花が岩の隙間から沢山生えていて踏みそうで心苦しい。
2ピッチ目だけリード。少しトラバースして直登。支点取れる場所はあまりない。難しくはないが脆いので慎重に。
3ピッチ目は硬いスラブで残置ピトンいっぱい。ザックが重くて腕死にそう。
頂上まではスタカット解除してコンテで歩いた。

明神岳で写真を撮ったら前穂へ向かう。明神岳超えた後の安心感は凄い。歩きやすさに感動。
コルで同行者に水を少し分ける。
じわじわ登り返して重太郎新道の分岐にザックをデポ。空身でピークを登ると体が軽くて勝手に足が前に出るの面白い。

コースタイム通りに下ると全くもって最終バスに間に合わないので、少し急ぎ目に降りてゆく。暫く降りて見えた岳沢小屋が遠過ぎて萎えた。途中から雨に降られ、ずぶ濡れになりながら下ると岳沢小屋でやんでほっとする。
激下りのお陰で左膝が少々痛いが、構わず最終バス目指して涼しい樹林帯のなかさくさく歩を進めると見慣れた道が見えてきた。
バスに間に合い一安心。上高地につくと一気に疲れが押し寄せたのはエネルギー切れだった模様。2日目700kcalしか摂っていなかった。人に偉そうなことは言えないのである。

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コメント

JOHSONさん、ゆりかもめさん
明神東稜制覇お疲れさまでした
なにげに登山ブログ見てたら、見覚えのある姿…‥当日主稜から前穂高まで抜きつ抜かれつした者です😊
山記録拝見しました。丁寧に記録されていて、とても楽しく参考になります。

当方の上高地下山は夜7時過ぎ真っ暗でした。重太郎新道下山で、しかもあの大雨の中で最終バス時間に間に合わせたとはびっくりです❗?
さすがワンゲル魂ですね。
ともあれ、安全登山・無事帰れて何よりです。
ナイスペア❗?
それでは失礼いたします😊
2025/8/17 14:58
いいねいいね
1
mamoru2025さん
記録をご覧頂きありがとうございます。
前穂の山頂では水を分けてくださり、本当にありがとうございました。
暗い中下山されたとの事、大変お疲れ様でした。辛うじてバスには間に合いましたが、重太郎新道の下りはだいぶ堪えました…。
2025/8/17 21:01
いいねいいね
1
プロフィール画像
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