大倉から小丸尾根経由で鍋割山-雨山峠-寄
- GPS
- 08:28
- 距離
- 20.1km
- 登り
- 1,732m
- 下り
- 1,724m
コースタイム
-1156鍋割峠-1207崩落地-1215鍋割峠1235-1255茅ノ木棚沢ノ頭-1328雨山峠1349
-1423釜場平1428-1523寄大橋1530-1600寄バス停
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:寄バス停-新松田駅-小田急線 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鍋割峠から雨山峠までに鎖場が3箇所あり、それなりに注意が必要です。道は良く踏まれていますが、歩く人が少ないようで、落ち葉に隠されているところもありました。 雨山峠と寄沢の間は、しばらくは河原を歩くことになりますので、雨天時は避けたほうが良いと思います。また、ガレている斜面をトラバースするところが数箇所あり、慎重に歩く必要があります。 寄沢では5回ほど川を渡りますが、石の上を飛んで渡らねばならないこともあります。増水時は要注意です。渡渉点はピンクのテープが目印です。よく周りを見ていないと見逃してしまいます。 他は、問題ありません。 |
写真
感想
会社の代休を利用して、平日日帰り登山に出かけました。
・ルート選定『迷いまくり』
前夜、アクセスのし易さから丹沢に行くことを決め、まだ歩いたことの無い道を歩いてみたいとの思いから、鍋割山稜か檜岳山稜を目指そうかと漠然と考えながら就寝しました。家を出て小田急線に乗ってもまだ具体的にどう歩くかを決めあぐねていて、差し当たり乗った電車の到着時間とバス出発時間の関係で、渋沢駅から大倉に向かうことにしました。
大倉に着くと、また違った思いが浮かんできます。あまりの天気の良さに、「大倉尾根を歩いたら景色は最高だろうなぁ」なんて。小田急線からも、大倉尾根はもちろん表尾根の山々から塔ノ岳まできれいに見えていましたし。準備運動をしながらちょっと考えましたが、やはり当初の目的に反するので、初志貫徹、歩いたことのない西山林道に向けて出発しました。
林道を歩いているときは、メインルートである後沢乗越経由で鍋割山へ向かおうと思っていましたが、いざ二俣に着くとまたまた迷いが生じてしまいます。「堀山の家へのルートは歩いたことがないじゃないか」。花立あたりの眺望を想像すると、後ろ髪引かれる思いです。てんびん座なもので、二つのうちどちらにするかを決めるのは大の苦手です。このままでは、ここでどれだけの時間を浪費するかわかりません。暫し地図を眺めて出した結論は、「まん中を行こう!」小丸尾根ルートがあって、本当に助かりました。
・小丸尾根
大倉尾根と比べると、林道歩きで奥まで入ってから登り始めることになるので、展望はなく、それなりの急登になることを予想していました。結果、予想通りでしたが、踏み跡もはっきりしており尾根上を歩けば良いので、迷うこともありませんでした。ただ、息が切れて立ち止まることしばしば、思ったように進むことができませんでした。徐々に遠望がきくようになり、富士山が見えるようになるとモチベーションも上がり、尾根道に到達することができました。
・鍋割山へ
鍋割山稜は、とても気持ちの良い尾根道でした。適度なアップダウンが歩くリズムを奏でてくれるようで、テンポ良く進むことができました。視界に鍋割山荘を捕らえると、あっという間に鍋割山頂に到達していました。休日は多くの人で賑わうと聞いていましたが、平日のため人も疎らでひっそりと静まりかえっていました。簡単に昼食をとって、鍋割峠方面へ向かいました。
・道が無い!
鍋割峠まで一気に降り、ここで雨山峠に向かおうかと、また迷ってしまいましたが、近道になる寄沢に向かう破線ルートに入りました。多少落ち枝があり、あまり人が入ってはいないのだなあと思いましたが、踏跡はしっかりしていたので、なあ何とかなるかと歩みを進めました。5分くらい歩いたころでしょうか、くだり傾斜が少し強まったかなぁと感じた直後、大きく視界が開け、前方に異変を感じたため、慌てて止まりました。自分の立っている前方1m先より向こうには、人が立つことのできる場所はありませんでした。恐るおそる下を覗き込んでみると、そこは垂直に見えるほどの断崖絶壁なのでした。もし走って降りていたのなら、止まれなかったかもしれないと思うと、ゾッとしました。
迂回ルートはないかと周りを観察しましたが、右も左も絶壁が続き、その高低差は、大袈裟かもしれませんが30〜50mはあるようで、自分の技量と装備ではこれ以上進むのは無理と判断して鍋割峠へ引き返しました。機会があれば、下から探索してみたいと思います。
・鍋割峠〜雨山峠
この区間には3箇所の鎖場があり、鍋割山荘のページに危険箇所と紹介されていましたので、気を引き締めて臨みました。私としては、それほど危険だとは感じませんでした。きっと、後山乗越ルートを歩く気分で入られては怪我人が後を絶たないのではとのご配慮だと思います。
雨山峠までは、基本、尾根を外さぬよう歩けば問題ありません。鍋割山を出てすぐに鍋割沢を登ってこられたご夫婦とお話しして以来、どなたともお会いしていませんでした。静かな山歩きを楽しんでいたところに、事件発生です。最後の鎖場を過ぎ、雨山峠へ降りる直前、尾根を左へ降り始めた瞬間、斜面右下30mくらいのところでバサッとかなり大きな音が聞こえ、黒っぽい動物が下へ動くのがチラッと見えました。私の頭のなかでは、[黒っぽい動物=熊]という計算が瞬時に働き、心臓がバクバクと音をたてるほどにびっくりして、その場に立ち竦んでしまいました。リュックに付けた熊鈴を3分間くらい鳴らし続け、さらに3分間ほど聞き耳をたててじっと佇み、生き物の気配が無いことを確認してから雨山峠に降りました。
適宜、書き加えていきます。
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