奈良田-農鳥岳-間ノ岳ピストン
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- GPS
- 14:21
- 距離
- 36.9km
- 登り
- 4,645m
- 下り
- 4,795m
コースタイム
歩行時間13:10+休憩時間1:11=全行程14:21
コースタイム21:20、短縮率67%
天候 | 晴のち薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
奈良田第1発電所から林道に入ってすぐの所にゲートがあり、車が6台くらい駐車できます。 ・11/4 1:00 訂正 10月31日から夜間通行止めが解除になっています。直前にチャックしておけば家でゆっくり寝られたのに。 http://www.pref.yamanashi.jp/cgi-bin/kotsu/kisei_data.cgi?id=2647 |
コース状況/ 危険箇所等 |
まだ日の出前に登りはじめました。沢沿いの登りは難しく、2個所ほど悩みました。 奈良田第1発電所取水口の照明が遠く見える所で第一関門。沢を渡るのかどうか分からずウロウロ。渡ったあとも登山道が分からずウロウロ。沢を渡ったあとは、対岸を登らず、そのままトラバースすると、目印が出てきます。 次の沢も石伝いに渡りまっすぐ行くともう一つ沢があり、丸太橋があります。 下山に使う場合は、進行方向沿いに道があるため、迷わないと思います。 |
写真
感想
○計画
来年白峰三山を日帰りで縦走すべく、下見を兼ねて農鳥岳の日帰りピストンを計画しました。
農鳥岳往復の標準コースタイムは、16時間10分。標準コースタイムの7割として、11時間19分。朝5:00に出発すれば、明るいうちに帰ってこれます。県道37号線は、奈良田の手前で夜間通行止めで朝6:00にならないと通行できません(※)。そうすると早くて6:30発。帰りは18:00頃になってしまい明るいうちに帰ってこれません。じゃ前夜入りして車で寝ようということになりました。
ん?だったらもう少し早めに歩き始めれば、間ノ岳まで行けるんじゃないの?と思い、コースタイムを見ると、農鳥岳から間ノ岳まで往復5時間10分、7割として3時間37分です。合計15時間56分ですので、さすがに無理ではないかと。そこで、農鳥岳から行ける所まで行って、戻るということにしました。
農鳥岳からの下りに4時間要するとして、18:00には駐車場に戻る計算で、農鳥岳14:00リミットと計画しました。
出発は、4:30。登り6時間30分、農鳥岳11:00着。3時間で間ノ岳まで往復できれば、bestです。
※ 10月31日から夜間通行止めが解除になってました。
http://www.pref.yamanashi.jp/cgi-bin/kotsu/kisei_data.cgi?id=2647
○当日
甲府の自宅を20:00に出発。夜間通行止めの個所は、21:15ごろ通過しました。奈良田第1発電所先の林道ゲートに車を止めましたが、傾斜しており、寝心地が悪そうなため、無料の奈良田第2駐車場まで戻り、平らな所で快適に車中泊しました。沢水から採った水道と簡易トイレもありgoodです。
23:00には寝に入りました。ダウンジャケットとオーバーズボンに3シーズンのシュラフで寝たのですが、深夜2:00ごろ寒さで起きてしまいました。シュラフカバーをかけて再度くるまりましたが、気温はどんどん低下していき、たまらなくなったので、3:30には起きてのんびり朝食を食べ、ゲートへ移動。車が1台止まっており、仲間と大唐松山のバリエーションを登るとのことでした。
予定通り4:27に出発、途中沢を渡る所で2度ほどウロウロしましたが、無事道を発見してジグザグのきつい尾根を登りはじめたころ空が明るくなってきました。紅葉も終盤でしたが、朝日が差す前の爽やかな紅葉を見ることができました。
空は快晴でドライタイプの長袖シャツでも暑いくらいでした。
大門沢から離れ2200mくらいの厳しい登りでヒーヒーしてる所で本日2人目のかたと遭遇、「こんにちは」ですれ違い。
高度を稼いでいくと、富士山が見え始め景色も良く気持ちよく登っていくことができました。
大門沢下降点に到着すると、今までの穏やかな状態から一変、風が吹き上げてきました。初めて見る塩見岳など絶景。10年以上前に北岳に行きましたが、その時は一面ガスでしたので、今回は景色を堪能できました。
予定より早く農鳥岳に着いたので、これは間ノ岳まで行けるんじゃないかとルンルン気分で出発。途中西農鳥岳付近で同じ進行方向の方がいらっしゃいました。
農鳥小屋手前で犬の散歩している農鳥小屋のご主人を発見、本日最後に見かけた人となりました。
思ったほどスピードが出ず間ノ岳に残り100mを切るくらいで12:30になってしまいました。もう目の前でしたので、多少オーバーしてもいいでしょと12:39無事到着しました。稜線の風が強くなり始め、エネルギー補給と写真撮影をして退散。仙丈ヶ岳のほうからガスがどんどんわき出てきました。ガスのせいで太陽が遮られてきて一気に寒くなってきました。手袋やウィンドストッパージャケットなどで歩く分には問題ありませんでしたが、顔面は痛いぐらいで、鼻水がとどめなく流れ、風で横に飛んでいく状態でした。冬のスキー場より冷たかったです。
農鳥岳には14:42に到着、岩陰で一息入れて、無事を知らせるメールを・・・送れない。あれ、行きは送れたのに圏外です。予定より55分遅れで出発。稜線を歩きながら携帯をチャックするも、ずーと圏外。標高2100m地点「docomoの携帯使えます」の所でメール送信。ここからはノンストップで下山です。
17:10ごろ大門沢から一旦離れたあたりでいよいよヘッデンがないと見えなくなりました。ルートを見失わないようにペンキやテープを頼りに下山しました。朝通った道ですので記憶がまだあり、ウロウロすることもなく第一発電所取水口に到着。ここまで来ると安心です。
18:48無事林道ゲート前に到着。目標コースタイム14時間56分を14時間21分、標準コースタイムの67%で歩くことができました。
沿面距離38.4km、累積標高差3318mです。これなら来年、広河原-北岳-間ノ岳-農鳥岳-奈良田の白峰三山日帰りができそうです。てっ標準コースタイムは17時間15分です。今回の標準コースタイムは21時間20分ですので、来年の目標を超えてしまってます。
今回ヘッドライトの電池は、7月に新品と交換したままのものでした。歩いていて「そういえば電池変えてないな、バッテリー大丈夫かな」とか、「予備のライト持てこなかったな」とか思いました。明るい時間帯のみの行動予定時に、念のためライトを持っていくときはいいとして、暗い中を歩くことを前提とした場合、予備の電池とセカンドライトを持っていくようにしたいと思います。昔は持っていったのにすっかり忘れてます。今度携帯電話のライトでどのくらい照らせるかとか、どのくらい持つかとかも実験してみたいと思います。
食料は、ゼリー食品5個、SOYJOY2個でした。ブドウ糖錠剤は持っていったのですが、どこかで無くしてしまったようです。気温が低かったせいか、量的には丁度でした。水は、水道水1リットルを持参し、途中大門沢小屋までで0.5リットル消費。1.5リットル入れ替えて、下山の途中残り1時間ぐらいの所で飲み干しました。下山中沢水を追加しようかどうか判断しましたが、大丈夫そうだったので沢をスルーしました。結果的になんとかなりましたが、“下山するまで水は持っておけ、命の次ぎに水は大切”という鉄則を守れなかったことが悔やまれます。最後にSOYJOYを残しておいたのですが、これが喉につかえて必要以上に水を消費することが分かりました。
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