精霊の宿る森 高島トレイル(百里ヶ岳〜生杉)4/5日目
- GPS
- 04:09
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 461m
- 下り
- 930m
コースタイム
天候 | 雲海のち晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
小入谷〜おにゅう峠の林道は土砂崩れで通行止め。おにゅう峠に食料などをデポする方は福井県側から行くこと。迷う箇所は私のルートの迷走箇所を参照のこと。 |
写真
感想
百里ヶ岳にテントを張り、夜空を見上げるとオリオン座が手に取れそうなほど間近に見える。
昨日に引き続き今日も高島トレイル。早朝4:30に起き出発の準備。この標高まで霧がかかっているが星は見える。
5:50に空も白んできたので、昨日知り合った大阪の方と一緒にゴールを目指す。その方は熊に襲われた経験があり、山頂は熊の生態域ではないが沢は多い。朝夕も出会う確率が高いので、熊よけの鈴を付けたほうがいいという。
しかし二人というのは心強いもので、朝焼けや美しいブナ林を楽しめるゆとりができた。日の出と共に霧は晴れ、おにゅう峠まで下ると、林道にバイクが止めてあった。
「ここからの風景が絶景ですよ」と、上の方から女性ライダーが声をかけてくれた。そこにはおにゅう峠名物の雲海が広がっていた。
昨日の不運が嘘のように、何から何まで良い事ずくめだ。しかし桑原橋のバスには、間に合いそうもないことはわかっていた。
大阪の方は17時のバスでもいいが、水坂峠に車を取りに行く私はそうは行かない。ナベクボ峠で別れ、私はエスケープして生杉バス停を目指す。
下山コースで岩清水を口にし、せせらぎを聴きながら、美しいスギ林を下る。下り終えると「もののけ姫」に出てくるような、幻想的な森に出た。日の当たらないスギ林で、生き延びようとするシダ類を木漏れ日が照らす。
昔の人でなくとも、この風景を見れば、森に精霊が住むと思えてくる。
来年の雪解けを待って、再びここを訪れ、のんびりと桑原橋のゴールを目指すことを心に決めて、精霊の森に別れを告げた。
生杉に着くとバスの時刻まで2時間半もあった。私の世代は、光陰矢の如しで勉学に励み、タイムイズマネーで働いてきた。しかし今日の私には無駄な時間を楽しむゆとりがあった。
豪雪地帯のこの地のバス停は小屋になっていて、座布団や本まで置いてある。わたしはお茶を沸かし、お茶漬けを食べ、スープを飲み、携帯の音楽を聞きならが昼寝をした。バス停で一宿一飯だ。
高島市営バスは福祉のためにあるので、全路線220円均一だ。バスの乗って運転手さんに水坂峠へ行く方法を聞くと、保坂へ行くバスはあるが、朽木支所でスレ違い、間に合わないらしい。やはりタクシーか?
しかし急いでくれたので、そのバスに間に合った。なおかつ乗り継ぎになるので、バス代は通しで220円でいいと言う。Lucky!
保坂から1km歩いて水坂峠の車にたどり着くと、自転車の鍵はその中にあった。
このLuckyが続けば、デポした自転車を回収する桑原橋で、大阪の方と会えないか?と思ったが、そこに人影はなかった。15:00なのでそろそろ着く時間だ。13:49のバスに間に合ったのか、17:32の最終バスを覚悟でのんびりしているのか?
自転車を車に積み終え、帰ろうとするその時に、大阪の方の姿が見え、私は大きく手を振った。
ナベクボ峠から三国岳も良いコースだったらしい。私たちは再会を喜びJR堅田までお送りして別れた。
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