船形連峰 戸立沢下降〜笹木沢遡行〜関山峠
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.1km
- 登り
- 1,571m
- 下り
- 1,570m
コースタイム
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 9:10
天候 | 終始曇りか霧雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
戸立沢左俣下降は総じてナメ滝ですが黒光りしてフェルトでも滑りました。登山道は稜線下を巻くように付けられているので、少しの藪漕ぎで小ピークに登り、地図を見て戸立沢に向かって降りて行きます。左俣でロープは出しませんでした。 笹木沢は綺麗で面白いですが、数年前の同時期に来た時よりSB多くデカかったです^^; 鎧滝手前でSBから沢床に降りるとき、高さがあり泥斜面を下ったりしたので、草付きハンマー持っていった方が良かったかな? 幕場は730、850、さらに上流の右岸950〜1000の間だったかな? 白髭からの稜線はボサひどく、コースタイムより時間かかりました。日当たり良く木のない箇所は笹が旺盛でした。総じてブナ低木の樹林で雰囲気はいいです。刈り払いを! 仙台カゴの水場は枯れてました。 靴はフェルトの方がいいです。 |
その他周辺情報 | 天童温泉ゆぴお 300円 道の駅天童温泉で悪天のため山行前1日停滞。足湯、徒歩1分で24時間営業のスーパーあり。最高です。 |
写真
感想
15日 週間天気予報が当たらない…越後三山に行こうかまよっていたが新潟は雨模様。前線が下がって曇りと思っていたら北東風のため仙台にも雨が付く。連休を取っていて家にいてももったいない感じ。予報が外れるかもしれないし、とりあえず行ってみて判断しようと出かけたが、東北道は終始雨模様だ。今日入山しても戸立沢の二俣までと考えれば駐車場を午後いちで出れば行ける予想。ところがまるでやまずモチベーションもダダ下がりだったので、GWの時の発想で温泉に切り替え天童へ向かった。さすがに四十半ばを過ぎた男一人がサクランボ狩りというのは気持ち悪いなと思い、それはせず入浴施設に向かった。以前も来たことがあったが、車中泊した道の駅天童温泉は最高の場所だった。
16日 天気予報は回復傾向、再び48号線をわかりにくい登山口のある関山峠へ向かい入山。歩いている道はエアリアでは点線ルートなのに全く普通の登山道だ。ルートが平坦になってきて稜線付近と分かるが、少し巻き気味に登山道が付けられているので、藪の薄そうなあまり登っていかないようなところを選択し小Pへ向かう。密ではない藪を進み、高度計970mの小Pと思われるところで登攀具をつけ、東斜面に向かって突入する。低い所を目指して進むとなんとなく沢形が出てきたのでそれを進むが、岩盤が出てくると黒いヌルでフェルトでも滑る。ナメ床に変化した二俣が750m。1m幅くらいの傾斜のないナメを下流に向かって進む。小滝もいくつか出てくるがよく見れば下れる。ゴルジュっぽくなったところを抜けると620m二俣。ここからほとんどゴーロで飽きたころ大倉川に出合う。結果、この下りではロープの類は出さなかった。
ここでほぼ昼、うーんこの時間に460m地点、今日中に鎧を越えられるのだろうか?大倉川に入り河原を進む。すぐにターザンロープのかかった滝に出る。よく見ていければと観察するが、よく見れば見るほどあのロープ自体どうやって掛けたのかわからないし、結索自体が緩んでいるように見えたので、右岸泥ルンゼを迷わず巻きにかかる。上に行くほど踏み跡チックのものが薄くなり、まぁこれしかないというところを進むのだが、足場が不安な雰囲気になりハンマーを使って登ってしまった。登り切ると平坦になり、以前の記憶からもう一つ滝があったので結果的にはオーライだったが滝側を見るとピンクテープがぶら下がっていた。やっぱり途中で小さく巻くようにするんだったんだと気づく。ここしかないという斜面を下り河原に復帰、しばらく歩くと笹木沢出合となる。
笹木沢に入るとさすがに水量が半分になり、すぐに小滝が出てくる。ここからはしばらく楽しい区間だ。結局今回も700〜750mでSB出現。壊れていたので脇を容易に通過。やっぱり雪も少なかったんだと思ったのもつかの間、以前より長いものが存在していた。通行に支障があるかと言われれば今日は寒い日となっていて、登山口で12度くらいしかなかったので、容易に崩壊ということはないかな?といった感じ。
結局後に出てきたボスキャラは100m近くあっただろうか?入口はかがんでやっと入れるくらい。中を覗けばシュルントから薄く光が差し込むだけで、カーブの先は真っ暗だ。もう上を進むしかない。勘でまず左岸側を進むがこちらの方がシュルントがでかかった!つかめる藪があったのでそれをつかんで泥壁をトラバースし再び雪渓の上に乗る。シュルントから見る深さは4、5mといったところか?その先、鎧下の5mが見えてきた。ここで問題発生、雪渓が高すぎ左岸側からは河床に降りられないし、泥壁にも手掛かり足掛かりなし。天に運を任せ雪渓を右岸側に渡り、左岸より傾斜の緩い泥壁に移り、ラストは滑り台的に河床に戻った。いやー、緊張緊張!
5mをこの寒いのにシャワーを浴びて登り、鎧下に出る。上段が滑りやすいため注意しながら登る。ここも緊張緊張!越えてしまえばあとは時間の問題、ガスで霞んだ流れを高度計とにらめっこしながらひたすら進み、記録よりもやや高めのところで左岸に幕営地を発見。今年は未だ泊まっていないようなので、草を踏んで整地しツェルトを張った。とても寒いが今日の薪では焚火は無理と判断した。よる、雨粒がやや大きくなった。
17日 今日は早く下山したいと思っていたので、6時半には出発した。ブナ林の中を蛇行する流れの大きい流れをたどってゆく。枝沢はしかり辿って行かないと地図との判別ができなくなる。ラストの二俣は左に入り、そのまま窪みをたどれば登山道となる。仙台カゴ水場から1分程度のところ。水場は涸れていた。相変わらずブナの緑が美しい稜線、これが見たくてここに来たのでとても満足だ。粟畑でシューズを変更、変則的な十字路を白髭山の稜線に入る。
踏み跡バッチリで更紗満天星が満開、樹林は低く眺めがよくなり、天気も回復傾向だ。白髭山を往復する人とも遭遇、頂上はなるほどいい所だ。尾花沢方面なのか街並みも見える。市販の地図では点線ルート、それでこのルートの調子なら結構短縮できるかな?なんて思ってたらやっぱり甘かった…白髭Pからは身の丈程度の笹に道と思われるところが少しくぼんでいて、ストックでどかすと踏み跡がわかる感じに変化した。先行している山菜取りのオバサマ方のおかげで少し道がわかりやすかったが、その方達を抜いた後は『うーん、やっちゃった?』という感じのルート。本当に所々、申し訳なさそうにピンクテープがぶら下がっているが、テープは全くつながらない感じ。特に樹林が薄く日当たりのよい所は笹の繁茂も激しく、足を出せば空間があるのがわかるが、いくら稜線伝いで行くのがわかっていても下りは要注意的な感じ。要するに、『ヤブ』というより『激しいボサ』(どう違うかと言われると説明できない。)奥戸立山との最低鞍部まではこんな感じ。
奥戸立山の登りからは道が稜線のやや西側を通るようになり、稜線はやせてきて樹高の低いブナ林の中の道でボサも少なくなってくる。けものの足跡も確認でき、動物も歩きやすい所を歩くんだなぁと変に関心してしまう。もう、迷う感じではないボサの量に変わり、所々西に派生する尾根に注意しながら進むと、ものすごい急登が現れ、これをこなすと寒風山に着く。戸立沢右俣を登った人が、この急登の始まる鞍部に突き上げてくる記事を見たが、結構大変だろうなぁ。
景色はなく小虫が多いが、白髭からほとんど休んでいないため大休止。やはりコースタイムをオーバーしてしまい、午前中のうちに車に戻るのはできない感じだ。すると何やら下山予定の方向から声が…なんと奇跡の登山者2名を発見!仙台の方々で少し話し込む。ボサが結構あったという情報をもらい、先に出発。Pからほんの少し南は展望がよさそうな感じだが蒸し暑い。どこまで行けばボサを感じなくなるんだろう?結局P995の下りはじめからボサなしとなった。峠の国道を抜けてゆく車の音が大きくなり、記憶のある初日の道を通り、駐車場到着となった。
再びゆぴおに向かい入浴、予算節約のため下道で会津若松経由で帰宅した。
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