南ア・笊ヶ岳ソロ山行(椹島小屋よりトラバース道ピストン:沢道でスリップ、メガネが…)
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 2,021m
- 下り
- 2,024m
コースタイム
- 山行
- 10:52
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 11:25
天候 | 快晴無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
トラバース道は多数の沢を横切る細いルートが長く続き、特に疲労の溜まる帰路はスリップ注意…[我が身でリスクを体感…!] |
その他周辺情報 | 小屋・テント宿泊者もロッジにて入浴可。 |
写真
感想
200名山巡りもいよいよ残り5座。6月の鋸岳ツアーに続き、梅雨明け快晴の海の日三連休、南アの残る1座、白峰南嶺の雄峰・笊ヶ岳に単身チャレンジ。マイカーを畑薙の臨時駐車場に停め、宿泊者限定の東海フォレスト送迎バスにて、大井川源流域の椹島小屋へ楽々アクセス。小屋泊まりでも入浴でき、快適な一夜を過ごします。
ここを起点に、荒川・赤石など南ア主稜線を目指す登山者が溢れる中、ロッカーに宿泊装備を預け、翌未明よりマイナーなトラバース道経由で笊ヶ岳を目指します。先行者は同じく小屋泊まりの女性ソロの方お一人。長い樹林帯の尾根登り、延々と続くトラバース道にヘロヘロとなる中、広い河原の上倉沢徒渉点を通過、何とかコースタイムより少し早めに稜線へ。ここから1ピッチで待望の笊ヶ岳山頂着。ここで所ノ沢越から藪を漕いで登ってこられた男性ソロの方と行き合います。さすがタフな笊だけあり、コース上で出会う方々もソロの強者揃い!
雲一つない快晴の空の下、ハイマツ帯の山頂からは北岳・仙丈から塩見・荒川・赤石・聖の主稜線、更には深南部の山々と南アの名だたる名峰が全部見え状態。楽しみにしていた小笊背後の富士山もバッチリ!大展望にすっかり満足し、10分強の絶頂滞在で軽食も済ませ、早速下山にかかります。時刻はまだ10時過ぎ、帰路も長い道程ながら、ここから頑張って下れば14時台の椹島発送迎バスに間に合い、1日早く家に帰れそうです。張り切ってトラバース道の沢を一つ一つ越えていきますが、未明からの長丁場の疲れからか、途中の小沢の徒渉点で不覚にもバランスを崩しスリップ。身体が約2回転の後、ルート脇の樹林に引っ掛かり何とか停止。顔に軽い切り傷はできたものの、手足は奇跡的にほとんど無傷。身代わり(?)にメガネのレンズが吹っ飛び、沢の下方でガラスの割れたような音が聞こえます。必死で探すもレンズは見つからず、足許がボヤける中を何とか椹島まで下山。当然ながらバスにも間に合わず、小屋でもう1泊となりましたが、問題は畑薙に戻った後のマイカーの運転。メガネなしでは山中の林道走行や高速ドライブもしんどく、畑薙まで電車とバスで家族に予備のメガネを持ってきてもらうという最悪の事態も覚悟します…。
椹島小屋で宿泊手続きの後、事情を話し、ダメ元で忘れ物の宿泊者のメガネがないか聞いてみると、何と多数のメガネが…!サイズの合うものをいくつかかけてみると、何とか運転にも支障なさそうな度数のほぼ合うメガネが見つかり、ホッと一息。翌朝朝イチの送迎バスにて畑薙へ、長い林道と第2東名のドライブを無事終えて、今回も波瀾万丈、アドベンチャー要素満点の笊ヶ岳ツアーを無事終えました。
今回の教訓として、急がば回れ、先を急いで難路を力任せに下るのは愚の骨頂、と身を以て悟りました…。ともかくも、これでいよいよ200名山も残雪期限定の難峰2座と遥かなる日高のペテガリ含め残り4座。今回の教訓を活かし、安全第1に、一歩一歩足許を確かめながらゴールを目指そう、と心に誓った思い出深いツアーとなりました。
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