比良比叡を繋げるルートを考える
- GPS
- 08:46
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,427m
- 下り
- 1,441m
コースタイム
天候 | 晴れ(梅雨時の雨降りの翌日) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年06月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
本日は夜に地区の役員集会があって遠出できず。近場の気になる山へ行くことにした。
比良山系と比叡山系を縦断した人は多いだろう。そんな人ならこの間を赤線で繋げたいと思うもの。しかし明瞭な登山道がない。おまけに比叡山系北端には大規模な砂利採取現場があって通れない。この間をどう繋ぐか悩んだ人は多いのでは。そんな中、1年前に「比良比叡トレイル協議会」なるものが発足した。詳細はこちら http://hirahiei.com/ どういうルートに決めたか興味深く拝見した。権現山を南に下ってズコノバンから西側の斜面を下って権現谷の林道へ下りている。(写真参照)はたしてここに道はあるのだろうか。現場に行って確かめずにはいられなかった。ここを下りたとしても長い林道歩きと歩道のない国道を大原小出石町集落まで歩くことを強いられ、危険でお勧めできない。
ではどのルートが最適か考えてみた。標高をいちばん下げないルートを選ぶなら途中峠だ。権現山から国道367方面へ下り、国道に出る手前から旧道を花折峠へ行き、尾根沿いに県境の西下立山まで進み、そこから県境尾根を歩いて途中峠へ下り、そのまま登り返して比叡山系北端の宮メズラ山へ至るルート。途中峠西側県境尾根は歩いたことがないからわからないが、東側は藪の中を激登りすることになる。無理矢理登ったとしても稜線には踏み跡がなく迷いやすい場所もある。バリルートに慣れた人ならなんでもないが、経験のない人は危険すぎてやめたほうがよい。
一般登山者が安心して歩けるルートであることを最低条件として考える。ではよく歩かれていて繋げられるルートはどこか。さきほどの県境尾根の西下立山から反対側に進み、尾根をナッチョ(天ヶ森)まで行って小出石町集落へ下り、鯖街道を横断して林道を上がって伊香立峠に出てはどうか。トレイル協議会も国道を歩いたあとこの林道に入ることを推奨している。
そこで今回、行きは自身の推奨ルートを、帰りはトレイル協議会推奨ルートを歩いてみることにした。つまり小出石町集落からナッチョ〜権現山〜途中峠周回である。集落から国道477を600mほど進むとナッチョ登山口がある。ここは蛭が多い。しかも梅雨時で前日は雨だった。立ち止まらずに進めば大丈夫だろうと思っていたが、そんなことはなかった。山に入って10分でさっそく靴に付いてきた。除去して歩きだすとまた付いてくる。ナッチョ手前の稜線までに7匹除去した。まさに【蛭の楽園】である。30cm四方に1匹くらいの密度でいたのではないか。足が地面に着いているのはほんの1秒ほど。その間に靴に付くのだから蛭の能力はすごい。体を伸ばしてスパッツの中へ入ろうとするが、破れて買い換えたばかりのスパッツはゴムがきつくて入っていけず助かった。後日、山師の知り合いに話を聞いた。蛭は70個の卵を産み、倍々に増えていくとか。だから見つけてもピッとはじいたりせず、半分に切って殺してしまうそうだ。ジョンソンのスキンガード(緑色)が効き目があるが、完全ではないと言っていた。
そんなハプニングもナッチョ手前の稜線に出ると落ち葉はなく、安心して歩けるようになった。この稜線は登山道としては紹介されていないが、歩く人が多く踏み跡がしっかりしている。県境までは自然林で新緑の景色がすばらしい。ミタニ峠から県境までは深堀の古道となる。ここも昔は鯖を運んだ道なのだろうか。滋賀県に入ると杉林となる。1箇所だけ急斜面があるが、しっかりしたロープが張ってある。花折峠に出る手前では小ピークを右に巻くように踏み跡があり、やがて峠道が見えてくる。逆回りで峠から入ろうとすると草で踏み跡が見えずわかりにくい。旧道を下りて行くとよく知られている権現山の登山口に出る。再び登山開始する。山頂手前では倒木のための迂回路があり、道迷いに注意が必要。山頂で琵琶湖を眺めながらゆっくり休憩を取ったあと、ズコノバンまで急斜面を下る。ここまでは全く問題のないルートだった。ここで西側の権現谷に下りる踏み跡を探すが全く見当たらない。ズコノバンの裏には踏み跡があるが、下りていかないからアラキ峠への道だと思われる。さんざん探してもトレイル協議会の推奨ルートが見つからず、自分で最適のルートを決めることにした。道のない沢を歩くのは危険と判断し、尾根を使って林道終点へ下りることにした。霊仙山方面に進み、ズコノバンとの中間付近の小ピークから右の尾根を下りる。踏み跡・目印はない。急斜面はなく、一定の斜度の杉林を下っていくと林道が見えてくる。林道取り付きの急斜面にはしっかりした踏み跡があり安全に下りられた。逆回りでここから入山しようと思うと目印がなくわかりずらい。林道終点から150mほど手前だ。林道終点まで行って沢の上流を覗いてみたが、水量多くて歩くのは困難と思われる。あたかも登山道があるかのように地図に明記するのはいかがなものか。
さて、ここからは舗装された林道歩き。長くて嫌になる。途中越に付いたらトンネルを通らずに旧道を歩く。途中峠には側道がある。ここまではいいが、その後歩道のない国道歩きで危険である。なのでここから自転車で小出石集落まで戻った。この日、山で出会った人は権現山で二人のみ。梅雨の雨上がりに里山に入るバカは私くらいだろう。
結論として、やはり自分としては小出石町〜ナッチョ〜権現山ルートを推奨する。ただし梅雨時と雨上がりは避けて(笑)。ほかに安全なルートがあれば提案してほしい。このレポを比良比叡トレイル協議会の代表のかたに見ていただくことになっている。
コメント
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拝見させていただきました。
ナッチョを歩く前に、私もいくつかルートを考えていて
その中に、途中峠〜西下立山があります。
台風の影響を懸念してルートを変えましたが、そうでなければ歩いていたと思います。反対側は宮メズラになります。歩かれているのでご存知だと思いますが、東側の尾根は歩けそうなところが多かったです。これだと、国道を横切るだけになります。
ミタニ峠近くはいい雰囲気でしたが、下ると林道なので候補には上げていませんでした。同じように考えておられたかも知れませんが、機会あればと思っています。
コメントありがとうございます。
途中峠から西下立山はいつか歩いてみたいと思います。
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