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Yamareco

記録ID: 1508200
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
大雪山

石狩岳(シュナイダーコース)

2018年06月23日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
09:43
距離
10.4km
登り
1,229m
下り
1,210m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:29
休憩
0:29
合計
8:58
距離 10.4km 登り 1,229m 下り 1,229m
11:16
11:17
10
11:27
11:30
12
11:42
12:02
28
15:23
音更川二十一ノ沢出合登山口
天候 晴れのち曇り、一時小雨。風は稜線で特に強い
過去天気図(気象庁) 2018年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
シュナイダー登山口までは迂回路を通る、音更川林道入口から6kmほど三国峠寄り、
783標高点から入る(無施錠)。林道に入ってしまえば、分岐にはカラーコーン等が
あって迷うことはない。948標高点の北を越えて百十四の沢沿いにしばらく下り、
ユニ石狩岳登山口のわずか下流で音更川林道に合流。20分位で着く。
コース状況/
危険箇所等
徒渉点までの間は、笹のかぶりが多いが、入口、中間部、出口の三カ所で笹刈りあり、
この先さらに刈られると思われる。この日の状況としては、目印が間遠なところもあり、
帰路は笹が風で大きくそよいで、分かりにくかった箇所もある。
シュナイダーの尾根上も笹などのかぶりがうるさく、昭文社基準では破線でも
おかしくないかも。マダニは5匹位払い落としたかな。
山頂直下や稜線の中間点に残雪あり。後者は二週間位は持ちそう。シュナイダー分岐
東の雪田は詳細不明だが、遠目にはさらに長持ちしそう。
au4G携帯は稜線では通じた。平地は糠平温泉近くまで不通。
その他周辺情報 写真などは後日追加します。
念願の幌加温泉で一浴。岩間温泉への道は閉鎖中でした。
シュナイダー登山口から石狩岳
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シュナイダー登山口から石狩岳
最初の荒れた河床歩きは数分
最初の荒れた河床歩きは数分
最初、道は笹刈りされている。
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最初、道は笹刈りされている。
感心と思ったら数分で終わる。
感心と思ったら数分で終わる。
目印は大体ついているが、間遠なところも一部あり。笹刈りが済めば問題ないだろうけど
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目印は大体ついているが、間遠なところも一部あり。笹刈りが済めば問題ないだろうけど
尾根に乗ったあたり
尾根に乗ったあたり
山頂がまた見える
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山頂がまた見える
ムラサキヤシオ
しばらく緩かったのが急になってくる
しばらく緩かったのが急になってくる
ニペソツが見え始める
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ニペソツが見え始める
大岩です。このあたりは歩きにくい
大岩です。このあたりは歩きにくい
非対称だが何とも姿の良い山だ。
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非対称だが何とも姿の良い山だ。
だいぶ登ってきた。
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だいぶ登ってきた。
ハイマツが出てくると稜線は近い
ハイマツが出てくると稜線は近い
稜線に着いた。天国。
稜線に着いた。天国。
ニペソツ。左後方ウペペサンケ(こちらは二ぺと対照的な対称の美しさだが、この写真では判らない)
ニペソツ。左後方ウペペサンケ(こちらは二ぺと対照的な対称の美しさだが、この写真では判らない)
イワウメ
ミネズオウ
ハクサンイチゲ
キスミレ(総称として)
キスミレ(総称として)
ヒメイチゲ
中央トムラウシ。左十勝連峰。「大雪に登りて山の大きさを知れ」
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中央トムラウシ。左十勝連峰。「大雪に登りて山の大きさを知れ」
トムラウシズーム。手前は沼ノ原大沼
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トムラウシズーム。手前は沼ノ原大沼
コケモモ
ミネズオウ
やっぱりこの先もいずれは歩かないとね..
やっぱりこの先もいずれは歩かないとね..
十勝連峰とトムラウシ
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十勝連峰とトムラウシ
トムラウシズーム。
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トムラウシズーム。
石狩岳最高点から表大雪
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石狩岳最高点から表大雪
石狩岳最高点から東を望む
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石狩岳最高点から東を望む
ちょっとかすみ気味なのが惜しい
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ちょっとかすみ気味なのが惜しい
東峰から最高点
エゾコザクラはこの一箇所のみ
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エゾコザクラはこの一箇所のみ
写真が悪いけどキバナシャクナゲとハクサンイチゲが良かった
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写真が悪いけどキバナシャクナゲとハクサンイチゲが良かった
南面はとても険しい。2001年は、この険しいところで
(多分)涼んでいたヒグマを追い出したんですが。向こうも
慌てていたのが分かりました。
南面はとても険しい。2001年は、この険しいところで
(多分)涼んでいたヒグマを追い出したんですが。向こうも
慌てていたのが分かりました。
表大雪お別れ
間近の山頂お別れ
間近の山頂お別れ
ズームしても視界がイマイチ
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ズームしても視界がイマイチ
稜線にお別れ(ちなみにここから御殿大橋が見える)
稜線にお別れ(ちなみにここから御殿大橋が見える)
これは少し上流の写真ですが、徒渉点にもこんな風に倒木が
一杯掛かっています。
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これは少し上流の写真ですが、徒渉点にもこんな風に倒木が
一杯掛かっています。

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 ザック 行動食 非常食 飲料 地形図 コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS ガイド地図 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 携帯 時計 タオル カメラ

感想

この山は、2001年に沼ノ原から天人峡へ抜ける予定で、当時まだ生きていた
ユニ石狩林道から入山。ブヨ沼で一泊後に、猛暑の予報で縦走を断念。山頂まで
30分ほどのところで、山頂直下にヒグマを発見。鈴を大きく鳴らして手まで振ったら、
逃げていったものの、山頂方向へ行ってしまったために、こちらも断念して引き返した。
それから17年、かのヒグマも寿命を迎えたかもしれないが、自分も馬齢を重ね、
状況も大きく変わった。
一週間前の記録をヤマレコで発見したため、ついつい確認を怠った音更川林道。
その入口は閉鎖されていた(汗)。そういえば昨年秋に大日小屋で会った北海道の人に
迂回路があると聞いた。677標高点の北で分岐する二の沢沿いの林道に行ってみるが
ここも閉鎖。情報を得るため携帯の電波が入る場所を探し、ぬわわkm/hで走っても
追い越される国道を南下。しかし、電波が入らない。糠平近くまで行って
やっと電波を拾い、昨年の記録で、音更川林道入口の6-7km先が入口という情報を得る。
引き返して、林道に入り、20分。それにしても、この樹海は富士山のそれにも匹敵する
広さだ。士幌線を今はほぼ無人の十勝三股まで延ばしたのは、材木輸送あってのことだな。
(想像もできないが、最盛期には1200人ほども居住していたという)
シュナイダー登山口に着くと、一台別の車がいたが、入れ替わりに戻っていった。
最初、登山道は笹刈りがされている。感心と思ったら数分で終わる。しばらくしてまた
笹刈りがあるがこれも途中で途切れる。まあ、6月末くらいには全部刈られるのではないかと
思う。みたび笹刈りされてきて、数mの段差を上るとまもなく徒渉点だ。
倒木が何本も掛っており、適当に選んで渡れる。
渡ったあとは数分右岸上を進んでから急登にかかる。最初はジグザグが切ってあるので
それほどつらくはない。尾根に背に乗ると少し傾斜が緩む。二回目の休憩をとって
しばらく行って、ふと手ぬぐいを見ると、何かの糞が付着している。この辺で
一番可能性の高いのは....、人間でなければ、そう、一番いやな狐のそれだ。
付着した部分をナイフで切って捨てるが、Tシャツにもついていたorz。残雪で
こすり落としたが....(帰宅後、熱湯消毒)
そんなことをしているうちにマダニも姿をみせ、空は暗くなるし、ごろごろという
音も聞こえだして、全く、鬱なことこの上ない。音は鹿追の自衛隊の砲撃音と思うが、
時間が早すぎるので、念のためラジオをつけてみたりして手間を食う。尾根の
上半分はとても急で、下りにくいという表現が最も適切だが、登っても辛い。
ニペソツの姿が良くなるのを楽しみに、なんとか頑張って稜線に着く。湿気と虫と
急傾斜の地獄に替わって涼風と展望と花の天国だ。
キバナシャクナゲとハクサンイチゲがとても初々しくて良い。ここまで登れば、
この時期ならまだヒグマの懸念は少ない。表大雪がよく見え、雷雨ということは
なさそうだ。しかし、ポツリポツリと雨が落ち始める。
前回引き返したあたりから上で、Tシャツ一枚から山シャツと雨具の上の二枚をプラス。
雨はまもなくやんだが、1966の東峰から最高点までの山頂部では、雨に関係なく
その格好が丁度良いくらいのかなりの強風。このあたりではミネズオウが特に良かった。
そして、十勝連峰から表大雪までの展望。トムラウシが特に大きい。
調子が良ければ川上岳あたりまで行くか、音更山・十石峠経由での下山も考えていたが、
とてもその余力はなかった。
天気の急変に念のため備えて、東峰まで戻って休憩。シュナイダー分岐で天国に別れを
告げ、地獄に戻る。尾根の上半分はとても急で、しつこいが、下りにくい。
ブッシュのかぶり、急傾斜、泥で滑るの三重苦で全然スピードが出ない。頭上の
木の枝・横の笹等、何でもつかんで下る。それでも、1400付近での一回の休憩で
21の沢出合まで降りられたのは荷物が軽いのと、風が強く日射がなかったことによる。
重荷で猛暑だった17年前は一体何回休んだことだったろうか....
徒渉点を間違えて、上流で渡ってしまい、もう一度渡り返す。左岸の笹原では強風で
笹があまりにもそよいでいた為、目印が間遠な場所で一度ルートロスしたが、無事登山口着。
誰にも会わなかった。

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