愛鷹山(黒岳〜鋸岳展望台)プチ迷い→スピードハイク
- GPS
- 02:45
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 762m
- 下り
- 744m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場付近で、熊の目撃情報があるそうです。 コース自体は、初級向けぐらいの難易度です。 最初は杉の樹林帯歩き、赤テープやペンキが目印になってます。 分岐もなく、程無くガレた谷に出ますが、谷の一番上まで詰めてはイケマセン。 良く見ると、谷の中間より少し下で、左手の尾根の方へと登っていくルートがあります。暫く行くと登山道を上方から横切るように崩壊?で石が転がる100mちょっとの区間があり、落石注意です。その後プチハシゴ等ありますが問題ありません。 富士見峠からは、稜線上で緩やかです。峠右手→黒岳山頂往復35分との事です。黒岳山頂は富士山の眺望抜群です。峠左手→越前岳まで続いています。 登山口登り始めてすぐの所に、近隣にある日帰り入浴・食事が出来る「大野路」の割引券があるようです(中身未チェックにつき) |
写真
感想
昨日はすごい土砂降りの雨でした。風も強く、「嵐」です。
今日は、5km程の道程をゴミ拾いしながら歩くクリーンキャンペーンに参加してきました。雨で中止とかになるかな?と思いきや、朝には割と晴れてました。
昼12時頃清掃活動も終わり、自宅に帰ってパスタを食べてましたが、やっぱり何か物足りません。えーと近場でさっと行ける山…清掃中、道を歩きながら遠くを見てると、富士山と愛鷹山がきれいに見えていたのを思い出し、愛鷹山にしました。
1年チョイ程前、最短コースで越前岳には一度登頂しています。
ですので今日は趣向を変えて下の方から登り。越前岳までは下山時間まで入れて4時間程のコースですが、そこから車を拾いに戻る事を考えるとちょっと難があるので、とりあえず黒岳まで行って道とタイムの様子を見つつ、どこまでで引き返すか決める事に。
熊さんとバッタリ会いませんように、と願いつつ、杉林を歩いてると暫くして谷の下方に出ました。分岐も見当たらず、何かガレも登れそうなのでどんどん登って行ってると、岩壁の様な場所の下に出ました。ちょっとおかしいな、と思いつつも、急斜面をトラバース気味に直登している踏み跡も1つあり、下から見上げる分にはそんなに急斜面にも見えなかったので、とりあえずそっちに行ってみる事に。
斜面は土で、脚を置くと足が潜り、柔らかいトコだと崩れる様な感じです。
踏んだ石が、ゴロゴロと斜面を転がり落ちていきました。
丈夫そうな木の枝を使ったり、土の間から顔を出している岩をホールドに使ったり…色々試しますが、どうもあまり芳しくありません。頑張れば隣の尾根っぽいトコに行けそうではあります。で、そっちの上には登山道が続いてそうな雰囲気をかもし出してます。せめてちょっと近付いて様子でも偵察出来れば…と思っていたのですが…まてよ、とも思いました。
以前がまスラブで体験した時の様に、下から見上げていた時より、全然急斜面です。柔らかい土だし、転落する様な転び方でなく滑る様な落ち方なら、まあ最悪ずり落ちても大きなケガとかはしそうにありませんが、尾根に上がったからといってそっちが正しい道である保証はありません。むしろ、変に入り込んでしまうとズブズブ深みにはまりそうな気もします。ここは勇気ある撤退の決めどこかも…
とりあえず、NAV-Uを出して位置確認しました。
「?!…なんじゃこりゃ」
登山道を示す破線からそれ、何か道のある尾根下から尾根を1個越えて、そこにある谷の反対側斜面を黒岳めがけて直登している様です。
分岐なんてあったっけ?!何でこんなトコにいんの?いつの間に??
とりあえず道はハッキリ分かる、せいぜい200〜300mのレベルなので、降りて確認しなおす事にしました。谷の下部まで来ると、石の段差も登り易いし、明らかに整地された道に見えます。こっちは林業の方とかの作業用かな…??
もっと下に降りてみる事に。とりあえず、隣の尾根筋入口になってそうなトコまで下りましたが、分岐らしき道は見当たりません。木にはテープが貼ってますが、白い矢印で、今自分が降りて来た谷の方が正しいコースである事が示してあります。
うーん…どこ登るんだろう…
地形と、周りの木の植生とかを注意深く観察しながら、テープ等も丁寧に確認しつつ、谷まで戻って来ました。谷の中部ぐらいまで上がった所で、ふと左を見ると…道?更に左をみると…道が続いてます。
良く見ると、その分岐入口の所では、色褪せたビニル紐が木に巻いてありました。
これを見落としてガンガンガレ場を登っちゃったようでした。
敗退も有かと思いましたが、時間がまだあったので、何が原因で何処でどう間違えたかじっくり検証出来有意義でした。
予定に対し45分ほどロスですが、とりあえずあしたか山荘までは行く事に。
上から降りて来た消防団のおじさん達に「今日は上で泊まりですか?」と声をかけて頂きましたので、黒岳までの予定、という事を伝えました。「越前岳まで行ったら、行けても日が暮れて降りれなくなっちゃいますよ〜(汗)」と伝えると、ニッコリ微笑み、「ハッハッハ」と笑顔を返してくれました。
小屋の横を通り、峠まではほんの数分でした。道も平坦なので、ちょっと走る事に。
黒岳まで登ると、ベンチがあり、そこだけ樹林が切れていました。
富士山、デッカイです。
金時山から見る富士や、三つ峠から見る富士も近くて見事ですが、
自分は、愛鷹山から見上げる富士が一番迫力がある様に思います。
10分ほどベンチに座り休憩、富士を眺めていました。
峠までも軽くランで下り、今度は反対側、越前岳までは無理ですが、16:00までで行ける地点までorノコギリ岳展望台まで、と決めて走り始めました。
結果として、16:00ほんの少し前に、鋸岳展望台に到着。写真も撮れて目的が果たせました。
帰りもいいペースで帰ってきて、日没までもまだ時間はあるのですが、最後の杉林の中の樹林帯ではやっぱりちょっと、見えるのですが暗めで心理的圧迫感を感じます。加えて、熊さんが活動してもおかしくない時間…ちょっと粘りすぎたかな、と後悔。熊鈴をリンリンさせながら下りました。100m程向こうの、谷を挟んだ向こうの尾根で、ガサガサっと音がしてビックリ。見たら、鹿でした。
10分もかからないで降りれる区間ではありますが、コワいので、大声で歌を歌いながら元気を出して降りました。主に小学校の時クラスで歌う様な歌や、山の歌。
思いつくまま歌ってると、ついつい森のクマさん歌ってました。
「♪クマさんに(クマさんに)出逢…っちゃダメー!!」
この歌は止めときました。
駐車場まで辿り着いた時は、ホッと一息。
特に人とすれ違った覚えはそんなにないのですが、車が皆消えてました。
多分プチ迷いしてる間に人がゾロゾロ降りてきて帰っていったのでしょう。
今日は、低山ならでは?の、ちょっと分かりにくいコースを実体験し、
またそこから地形図見ながら考えリカバリーという貴重な経験が出来ました。
うっかりもっと深くまで踏み込んじゃってたら…と思うとコワいのですが、
こういう体験が出来た事を、慎重さに繋げ、これからの山行の糧にしたいと
思いました。
富士山は迫力で、鋸岳のギザギザもカッコよく、充実した一日になりました。
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