多摩川の源流を求めて笠取山・燕山
- GPS
- --:--
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,054m
- 下り
- 1,050m
コースタイム
9:00 笠取小屋
9:10
9:25 小さな分水嶺
9:30
9:50 水干
10:15 笠取山山頂(東)
10:30 笠取山山頂(西)
10:55 小さな分水嶺(お昼ご飯)
11:20
11:35 雁峠
12:10 燕山
13:00 笠取小屋
14:00 作場平駐車場
天候 | 快晴! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山口にトイレがあります(そこそこきれい) |
写真
感想
最近は週末はことごとくお天気が悪かったのですが、今日は久々に快晴!
このチャンスを逃してはなるまい、と山行の計画を。
山梨県と埼玉県の境にある笠取山(1953m)。
最近までこの山の存在を知りませんでしたが、そこそこ有名で人気のある山です。
何が有名かというと、あの多摩川の源流がここにあるのです。
ここ2週間ぐらいまともに体を動かしていなかったので、リハビリも兼ねてハイキング気分で行ってきました。
笠取山の位置は大菩薩嶺の北、甲武信ヶ岳の南東。
メインの登山口は作場平登山口。国道411号線(大菩薩ライン)の柳沢峠を越えてから細い林道を6kmほど走ると20台くらい停められる駐車場があります。
中央道の勝沼ICから1時間ぐらいかかります。
家を3時過ぎに出て、途中朝ごはんを食べて30分ほど寝て、7時過ぎに到着。
途中、柳沢峠付近で朝焼けの富士山がきれいに見えてテンションアップです。
さすがに11月末なので朝はかなり寒いです。
ニット帽をかぶり、ウィンドブレーカーを着て、手袋を着用して出発!7時半です。
登山口の標高は1310m。
笠取山の山頂は1953mなので、標高差は600m弱。
なので、かなりらくちんです。
登山道はとてもよく整備されていて歩きやすいです。
急な坂もありません。
ほんとハイキング気分。
朝は道に霜柱が立っていて、これをザックザック踏んで歩くのがとても楽しい。
紅葉はすっかり終わっていて、道には落ち葉がいっぱい。
滑りそうになります。
沢の水もとてもきれい。
やっぱり寒いので、木の枝についた水滴が凍っているのですが、これが自然のオブジェになっていて、とてもステキです。
1時間半ほど歩くと、笠取小屋に到着。
きれいな小屋があって、テーブル、椅子がある広場があります。
景色もなかなか。水場もきれいなトイレも近くにあります。
ここでキャンプしてみたいなぁ。
みんなで鍋を担いで上がって、鍋パーティをやるのも楽しそう。
笠取小屋から笠取山へ向かって15分ほど登ったところに面白いものがあります。
「小さな分水嶺」
ちょっと小高い丘があるのですが、ここがなんと3つの川の分水嶺になっているということ。
3つの川とは「富士川」「荒川」「多摩川」
看板にはこう書いてあります。
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ほんの少し離れた位置に落ちたばかりに、雨水のゆくえは、東に西に、そして南へと向かい、それぞれの河川として流れ下ることになります。
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なるほどね〜
この分水嶺から笠取山がきれいに見えます。
防火帯の急な斜面を直登する感じです。
45分ぐらいなのですが、多摩川の源流を見るためにちょっと寄り道を。
山頂の少し南側に「水干」と呼ばれる多摩川の最初を見ることができる場所があります。
そのための道が整備されているので、そっちの道へ。
20分ほど歩くと、「水干」に到着。
東京湾まで138kmだそうです。
ここから最初の1滴が流れ落ちているはずなのですが、今日は1滴の水もありませんでした。
でも、ここから50mほど下ったところに水場があり、ここから地表に水が湧き出し、沢になっています。
これが目に見える「多摩川の源流」ですね。
笹舟を作って流してみましたが、すぐに転覆、沈没しました…
さて、「多摩川の源流」も見たことだし、いよいよ山頂です。
ぐるっと時計と反対周りに山頂に向かうことになります。
ここまではゆったりとした歩きやすい道だったのですが、山頂付近は岩場が続き、油断しているとちょっと危険。
でも、まぁ大したことはありません。
山頂は2つあるんですね。
東側の山頂が最高峰(1953m)のようです。
西側の山頂には「山梨百名山」の標識が立っています。
西側の山頂のほうが景色はいいかなぁ。
天気が良くて、空気が澄んでいて、富士山も南アルプスもくっきり見えます。
最高の気分。
ほんときれいな青空。
ここは飛行機の通り道になっているのでしょうか、たくさんの飛行機が西へ向かって飛行機雲を残しながら飛んでいきます。
さすがに標高が高いので、日が照っていても風が強く、寒いです。
なので、ご飯はちょっと下ったところで食べることにして、頂上からは早々に下ります。
かなり急な防火帯の斜面を下ります。
朝は凍っていた霜柱が融け出して、地面が濡れてきているので滑りやすくて困ります。
できるだけ草の上を歩かないと。
さっきの「小さな分水嶺」でご飯を食べて、さて、どうするか。
お天気はいいし、まだ時間もあるし、このまま下るのはもったいない、ということで、もう一つピークを目指すことに。
笠取山の少し燕山という山があります。読み方は「つばくろやま」。
北アルプスの燕岳(つばくろだけ)とよく似た名前。
ちょっと気になったので、2時間ぐらい寄り道して登ってみましたが、あまり展望は良くなかったです…
まぁ、こんなこともあるさ。
そんなわけで、また笠取小屋に戻り、今度はヤブ沢峠経由で下りる。
標高差もそんなにないし、急な崖もないし、道はよく整備されているし、どんどんスピードを上げて下れます。
小屋から1時間ほどで登山口に戻ってきました。
なかなか楽しかった。
今年の山行は、「合ハイ」や「流しそうめん」ができる山、ということを意識しながら登ることが多かったのですが、笠取山は「合ハイ」向けかなぁと思います。
・難易度がそれほど高くない(標高差もそんなになく、危険箇所がない)
・3時間程度で山頂に到達できる
・景色がいい。富士山が大きく見える。
・集まってご飯を食べたりお酒を飲める広場がある
・小屋でお酒が調達できる
・道が広く、おしゃべりしながら歩ける
・トイレがある
・水場がある
難点は公共交通機関ではアプローチできないところ。
車がどうしても必要なんですね。
あと、ちょっと遠いのも厳しい。
惜しいなぁ。
あ、それからトレラン向きかも。
走っている人はいませんでしたが、自転車の人がいました。
急な崖がなく、広い道が多いので自転車でも十分楽しめそうな山です。
雪が積もると、また違った表情を見せてくれそう。
ただ、登山口までの林道が通行止めになっちゃうだろうなぁ。
帰り、勝沼によってワインを仕入れてきました。
珍しく小仏トンネルの渋滞はなし。
ラッキーと思っていたら、首都高が大渋滞で八方ふさがりの状況。
う〜ん、やっぱり千葉は山に行くには適していませんね。
外環道の完成を待っていられません。
西のほうに引っ越そうかなぁ。
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