北海道遠征その4 羅臼岳、母ヒグマに威嚇されました


- GPS
- 10:10
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,479m
- 下り
- 1,465m
コースタイム
- 山行
- 7:26
- 休憩
- 2:42
- 合計
- 10:08
天候 | 登り始めは霧雨模様、すぐに上がり山頂は晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届は登山口(木下小屋)で記帳。 大沢上部の雪渓はアイゼンがあれば安心。 標高600m手前で、ヒグマ母子に遭遇。50分の足止め。 |
写真
感想
日本百名山94座目
ヒグマに威嚇されるという、貴重な経験が出来た山登りでした。
前日木下小屋に素泊まりして、小屋の主人に見送られて出発。
560m岩塔を過ぎて九十九折を登っていると、角を曲がった途端に目の前十数mに小熊が!! 小熊はすぐに上方の茂みに逃げ込みました。
ヤバいと思いつつ動かずにいると、案の定母ヒグマが茂みから出現。
こちらを睨んでいます。
緊張しましたが、動かずにカウンターアソールトストロンガーをホルダーから取り出し、安全ピンを抜いて迎撃態勢に。
ヒグマは少し吠えているようでしたが、突進はしてこずにらみ合い状態に。
ポシェットのガラケーをゆっくり取り出し、携帯カメラで写真撮影。少しぶれています。
この頃、後続の男性四人パーティが到着。援軍の到着で心に余裕ができ、腕時計の高度計を見ると590m。
暫くすると、ヒグマはしびれを切らしたのか、少し前進してきて大きな立木に登り、こちらを威嚇。素早い動作でした。体長2mくらい。この時も写真を撮りました。
我々は背を向けずに少し退却。ヒグマは木を下りて、登山道上方の茂みの中に入って行きました。
この頃には後続のパーティーが順次現場に到着。年配のご夫婦を案内していたプロの山岳ガイドさんがおられましたので、ヒグマの話をして今後の対処をお願いしました。
山岳ガイドさんがヒグマに何度も声を掛けましたが、ヒグマは登山道上方の茂みの中から移動せず、木立の間からチラチラ姿がみえています。
きっと何らかの理由で小熊が動かなかった為だと思います。
30分ほどその場で待機。山岳ガイドさんがヒグマの様子を窺い、落ち着いてきたと判断されて、ヒグマを刺激しないように熊鈴を外して声を立てずに、ヒグマのいる横十数mを纏まって静かに通り過ぎるように指示。
やっと現場を通過できました。
最初に小熊に出会ってから、約50分が経っていました。
熊鈴はザックとポシェットに1個ずつ付けていましたが、出会う時には出会うものですね。
ヒグマの足止めロスはありましたが、山頂は晴れており360度の眺望を満喫でき、とても充実した羅臼岳登山でした。
羅臼岳はヒグマの密度の濃い知床の山だけあって、びくびくしながら登ったことを思い出します。つづら折れの先には蟻の巣があり、私が登ったときにはエゾシカをヒグマがしとめたらしく、食べつくすまで3週間登山禁止でそれが明けた直後でした。迫力ある写真に緊張感が伝わってきます。
さて、写真の白い花はチシマクモマグサだと思われます。雪渓の下のリスはシマリスかな。
19日に仙台から苫小牧に入り、20日に恵山、今日21日は渡島駒ケ岳に登ってきました。今日は函館ですが、29℃あっても函館ラーメンおいしくいただけました。
nobolimathさん、こんにちは。
コメントとアドバイスありがとうございます。
早速、レコ訂正しました。
私は明日から幌尻岳に登る予定です。
そのあとは、フリー。
どこかでお会い出来たら、楽しいですね。
kazusan1さんこんばんは。私も数年前の9月初めに羅臼岳・斜里岳を一人登山しました。木下小屋横から登り始めて直ぐに「ヒグマ注意」の看板があり、ヒグマがアリの巣を食べに来ていますと書いてありました。私はビビリながら鈴を鳴らし笛を吹きながら登りました。暫くすると、前に2人ずれの登山者がいて内心ほっとしたのを覚えています。追い抜くとまずいので付かず離れず登りました。途中に「フードロッカー」も設置されていました。羅臼岳頂上は、霧と強風で即下山しました。エゾシカやエゾシマリス・キタキツネに遭遇なら歓迎ですが、ヒグマは遭遇したくないですね。無事でなによりでしたね。所で、木下小屋の「法量武さん」はお元気でしょうか。
komarikuさんこんばんは。
母ヒグマが出てきた時、緊張はしましたが意外と落ち着いていた自分に感心しています。
小屋のご主人と話はしたのですが、名前を聞くのを忘れていました。
ただ、今のご主人は2代目で、年齢も私より10歳程度若く、今の小屋を作る時にお手伝いをしたのが縁で、数年前に先代から任され関東方面から移り住んだとのことでした。
kazusan1さんはじめまして、27koppeと申します。(о´∀`о)ノ
登り始めてわずかな場所でヒグマとの遭遇。しかも親グマから威嚇されて、お一人の時は怖かったですね。でもしっかり熊スプレーを携帯されていたのはさすがです。
羅臼岳はヒグマの生息地と分かっていても、いざ出会ってしまうと、なんでー?チョットのタイミングで出会わない人もいるのですから。と思ってしまいます。
後続の方が来られたこと、ガイドの方も居られたことなどラッキーなことも重なり、無事帰還され、今となっては貴重な経験と言えますね。
本当によかったです。
というのも私たちも7月15日に羅臼岳の同じような場所で丸々太ったヒグマに遭遇し、10分程の停滞の後無事通過出来た体験をしたばかりでした。
あの場所、アリの巣が多くて熊がよく来るみたいですね。
あのときの衝撃で山道を歩くのが今は怖いのですが、経験したことは生かしてこれからも山登りを楽しもうと思っています。(^_^;
お疲れ様でした。(^_^)
27koppe
27koppeさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
27koppeさんのレコ読ませていただきました。数日前に同じところでヒグマに遭遇されたんですね。
お互い怪我しなくて良かったですね。
私は羅臼岳の後、斜里岳、幌尻岳、芦別岳、天塩岳と登り、今、道の駅「絵本の里けんぶち」でゆっくりしています。
8月4日のフェリー乗船まで、後2〜3回北海道の山登りを楽しめたらと思っています。
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