煤ヶ谷-大山三峰山-ネクタイ尾根-大山-日向薬師
- GPS
- 06:39
- 距離
- 17.5km
- 登り
- 1,802m
- 下り
- 1,772m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:日向薬師バス停-伊勢原駅-小田急線 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・煤ヶ谷〜物見峠 トラバースする箇所で少々滑りやすいところはありますが、とても良く整備されていて、注意すれば問題ありません。 ・物見峠〜三峰山〜不動尻分岐 良く整備されています。山頂付近は、崩壊地や痩せ尾根が続きますが、木橋や鎖の手摺が設置されているので、慎重に進めば大丈夫です。 ・不動尻分岐〜唐沢峠 山地図では破線のコースですが、良く踏まれていました。基本、尾根を進めば良いのですが、一部迷いそうな箇所もあります。そのようなところには必ず木に白テープが巻かれているので、それを辿れば道を間違うことはありません。865ピーク先の降りは、急坂で滑りやすいので注意が必要です。 ・唐沢峠〜大山北尾根出合(ネクタイ尾根) 山地図では全く表記の無いルートで、沢を渡ってから尾根に取り付くまでは、明確な案内表示もありませんし、踏み跡が突然なくなることもあります。ネクタイ尾根に取り付いてしまえば、尾根上を外さない限りは大丈夫です。ただ、一般ルートではなく、ガレ場や急登もあるので、入るのならば自己責任でお願いします。 ・大山北尾根 一部を除き、しっかり踏み跡があります。大山へは頂上のアンテナを目指します。 ・大山山頂〜日向薬師 整備が行き届いており、全く問題ありません。 |
写真
感想
12月の週末は、ほとんどすでに他の予定が入っており、山歩きをできそうなのがこの日と29日以外は無い状況で、久しぶりに車アクセスで北丹沢を目指そうかと計画を立てていました。ところが前夜に急な飲み会の誘いが・・・甘い誘惑に負け、夜半まで飲んでしまいました。毎度のことながら、こんな自分にホトホト呆れてしまいます。帰宅して明日の出発準備が終わったのが0030、目覚まし時計を0300にセットしますが、本当に起きれるのでしょうか? 結果は予想通り、目覚めたら0530で、とっくに歩き始めていなければならない時刻です。「またやっちまったよぉ〜」と頭を抱えながらも、二度寝を楽しむのでした。
次に目覚めたのが0735、窓から真っ青な空が見えると、二日酔いでガンガングルグルしている頭をそのまま枕に置いておくことができませんでした。こんな状態ですから車での北丹沢行は諦め、電車・バスでのアクセスの東丹沢なら何とかなると思い、急いで準備を整えて家を出ました。
小田急線で本厚木駅へ、箱根そばで朝食をとってからコンビニで行動食を買い、バスで煤ヶ谷へ向かいました。ここから先ずは三峰山を目指します。登山道に入って最初の沢を渡るところでは、二名の方が新しい木橋の固定作業をされていました。その先の登りでも、登山道を整備されているであろう、工事看板を持って作業着を着た別の二名の方とすれ違いました。巻道との分岐-物見峠間に崩落地を注意喚起する真新しい看板があり、きっとこの設置作業を終えての帰り道だったのでしょう。まったく頭が下がる思いです。素晴しく整備された登山道でした。
歩き始めは重かった身体も、物見峠に着く頃には前夜の酒もほとんど抜けたようで、足取りも軽くなってきました。三峰山周辺の道はとても良く整備されていますが、痩せ尾根と崩壊地とアップダウンの連続で、緊張感を緩めぬよう気を引き締めて歩きました。山頂に着くと、数組のパーティーがランチタイムを楽しんでおられました。広い山頂ではありませんし、まだ空腹感も覚えませんでしたので、一服しただけで先に進みました。
今回の山行の主目的は、所謂『バリエーションルート』を歩くことでした。その第一の目標が、山地図では破線となっている865ピーク経由の三峰山-大山ショートカットルートが、果たしてどのような状況なのかを探索することでした。歩いてみて、全く問題の無いことがわかりました。木に巻かれている白いビニールテープを辿りさえすれば、道を誤ることはありません。不動尻を経由する時間と労力を考えれば、こちらを選択するのがベストだと思います。
唐沢峠で少し遅い昼食をとり、第二の目標であるネクタイ尾根に向かいました。三峰山周辺からこの尾根は良く見えていて、「登りがきつそうだなぁ」と感じていましたけれど、実際に足を踏み入れると、自分の感覚に間違いがないことがわかりました。過去に丸太で階段を作っていた痕跡が残るところもありましたが、それらはすでに階段の用をなさず、ただの滑りやすい斜面に変っていました。ここまでの度重なるアップダウンがジャブのように効いてきたためか、数歩進んでは息を整えるために立ち止まるようになってしまいました。大山山頂のアンテナがすぐ近くに見えるのに、なかなかその距離が縮まりません。また、その尾根の名を示すネクタイがなかなか見つからないこともあって、道を間違えたかと心配になりました。ようやくその一本目を見つけたときは、心底ホッとしました。それからは徐々にピッチも上がって、大山北尾根に到達することができました。
ここまでの道程では、すれ違う人も疎らでした。計十数組のパーティーとお会いしたくらいです。ところが大山山頂に着くと、そこは全く違う世界でした。この季節の15時過ぎだというのに、山頂周辺には凡そ50人を越える方々がおられました。奥の院前に到着するや否や、女性二人組からの要望でカメラのシャッターを押すこととなりました。一番驚いたのは、パンプス履きの女性がいたことです。「あと1時間余りで日没なんですけどぉ」と心の中で呟きましたが、同時に「みなさん、無事に下山されますように」と祈る思いでした。やはり小田急電鉄の宣伝力とケーブルカーの強みは、半端ではありませんね。
この日、山に入った方はみなさんそう感じたのでしょうが、本当に最高の景色でした。北は奥秩父、西の富士山、南は相模湾から大島・真鶴半島・伊豆半島、東の海ほたる・房総半島・筑波山まで、遮るもの無く見渡すことができました。数えてみたら大山山頂を踏むのはこれが12回目でしたが、間違いなくベストでした。思わず山頂売店でビールを買って、独りだけで祝杯をあげてしまいました。
大山山頂からの下山路は、日の没する速度と競争するかのごとく、ほとんど飛び降りるような勢いでした。明るいうちになんとか登山道終点まで辿り着けましたが、車道歩きで日向薬師バス停に着いた時は、すでにとっぷりと日が暮れていました。私のドタバタと降りる騒音に、思わず道を譲ってくださったみなさま、本当に申し訳ございませんでした。
・今回の忘れ物
デジカメ(携帯で撮影しなければならなくなった)
サングラス(天気が良かったため、眩しかった)
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