富士山 初心者 子連れ 富士宮ルート
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- GPS
- 26:37
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 1,396m
- 下り
- 1,386m
コースタイム
- 山行
- 6:00
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 7:33
- 山行
- 4:30
- 休憩
- 2:41
- 合計
- 7:11
天候 | 霧・曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 銭湯「鷹の湯」 新富士インター近く。 とても空いているし、水風呂が冷やしてあって最高! |
予約できる山小屋 |
八合目池田館
|
写真
9.5合目の宿の方に教えてもらいました。
胸突山荘の方には大変お世話になりました。
装備
備考 | 36リットルの携帯酸素をもって行くべきでした。 1回でも、低酸素トレーニングをしておけばよかったです。 |
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感想
子連れ富士山登山に挑戦しました。登山の好きな妹が息子との会話の中で富士山に登る話になってしまいました。
登山に経験のない初心者50男が子連れ登山するために、今年の1月から地元の低山で訓練をはじめる所から僕の富士山登山ははじまりました。
近所の800m〜1000mほどの山で、訓練を繰り返しました。ヤマレコに訓練のレコがあります。登山はしたことが無いので、最初の愛宕山は下山時に膝がガクガクし、痛くて前向きに歩けず後ろ向きに歩くという状態でした。
少し慣れると歩荷訓練も始めました。
14回ほど訓練の為の登山(20kmぐらい歩く山や藪漕ぎの練習、雨中の登山などしました。)をして十分な体力をつけて臨みました。
歩荷訓練では、最後は34kg(子供の体重と同じ重さ。最悪、子供を背負って下山しないといけないという思い。)を背負って、京都の愛宕山(970m)も登って仕上げました。
訓練は十分にできたのですが、それでも富士山はしんどかったです。
なぜならば、酸素の薄い場所では力が発揮できないという事でした。
泊まった山小屋が、9.5合目と高かった(酸素が薄かった)のが、悪かったかもしれません。山小屋で寝る時も呼吸の深くしないと苦しいのですが、起きている間は意識して深呼吸できますが、寝付いてしまうとそれもできなくなりまた苦しくなり起きてしまいます。体感的には、3500mをすぎると呼吸が苦しくなってくる感じです。
2時にはご来光を見るための登山者が身支度されるので、それもなかなか寝ていられないです。
山小屋の夕食は当たり前ですが質素で、あれだけの登山をしての夕食というには、
食文化的に、身体の健康面からも問題があると思いましたが、物流の問題もあってあああならざるを得ないのでしょうか。
僕らは、富士宮市の生協でレバニラ炒めや焼鳥やトンカツ丼、お重弁当、から揚げを持って登ったので様(さま)になりましたが、他のパーティーは腹が収まらず追加500円のカップラーメンで5000円札が飛んで行ってました。
山小屋で一番心配したことは、急に子供が熱を出すとか疲労で体調が急変するなどです。9合目ともなるととても寒いし、疲労困憊してのこの低い気温は風邪を引く可能性が高いと思います。
ここは、富士山9.5合目、なにかあっても病院にかかるということが容易にできる場所ではありません。高山病も心配ですが、通常の疲労からくるような体調不良も十分考えられます。子連れ登山は、こどもにも十分な訓練と体力的な準備が必要だと思います。それができていても、酸素が薄く普段の体力が発揮できないです。
息子は山小屋で休んで朝、起きるなり嘔吐して、いきなり登山を続けるかどうかを迷う場面となりました。しかし、嘔吐して気分が良くなりましたし、そこに山頂が見えているので、登ってみようということで登りました。胸突山荘の方には、
「これから先はさらに酸素が薄くなり、容体は良くなることはないのでさらに悪くなれば、すぐに下山してください。」とアドバイスされました。そして、酸素の缶を2缶買って山頂を目指しました。この酸素の缶は気休め程度でしたが。数分しかでてこないので。
泊まる山小屋が、8合目でしたらまだ、酸素は濃く、体も休まり順応が進んだかもしれません。
(しかし、2日目の行程を考えると、下山してスーパー銭湯へ行って、お土産を買って車で帰阪する時間も考えると、時間的には1日目に9.5合目まで登ろうという計画になりました。1日目が8合目までですと、2日目に2合登って同日下山なので
2日目の体力と時間が大変です。)しかし、登山に臨むまで、9.5合目と8合目で低酸素への順応の違い、体の休まり方、寝ている間の体の休まり具合の違いは解らない事でした。子連れ登山の方は、この点、良く勘案してほしいと思いました。
酸素の話に戻ると、出発前に酸素の缶を持っていくことを検討したのですが、
今から考えると持っていくべきでした。検討したいたのは↓の酸素です。子連れ登山で、9合目以上に泊まる予定の方は、是非是非持って行ってほしいです。
https://ec.midori-anzen.com/shop/g/gM7030030100/
好日山荘の低酸素トレーニングというものを、先行してやっておいても良かったと思っています。そういう物があるのを知ったのが、登山の直前でした。しかも、小学生は使えません。自身だけでも、もっと元気に登山するには低酸素トレーニングしたほうが良かったです。
子供の登山は、9才、10才ぐらいになられたら十分可能だと思います。
6歳、7歳ぐらいだと大変(無理)だと思います。結構、そのぐらいの子供のいる登山中の家族いましたが、途中で引き返していました。低学年の子供の足では、
富士山の岩の段差を超えていくのが大変だと思います。登山道はすごく悪いです。
また、途中でお顔に大怪我をしている女の子がお父さんに抱えられて下山しているのに遭遇しました。大人でも、半パンで登山している男性が膝に大きな裂傷を負って登山道脇で休憩されておられました。大人でも大変な富士山の登山道だと思います。
特に、下りで転ぶと無事にすまないのが富士山の登山道です。
9.5合目より上の登山道、山頂周辺では、高山病に症状がでてうずくまっている人、山頂の小屋で寝てしまっている人・・・多数です。うずくまっていては深い呼吸はできません。山頂の小屋で寝ていても良くはなりません。
子連れの登山は荷物が増えて大変です。雨、低温など最悪の条件にそろえて装備をしないといけないので、カッパ、大量のタオル、着替え(雨に降られる事も考えて上下+下着を4着分のセット)、スキーウエア、ツェルト、水6リットル、魔法瓶に入れた氷、スーパーで買った食事類、酒、など持つとかなりの重さ(17kg)になってしまいました。しかも、9.5合目からは僕が子供のザックを持つ事に。実際、水は買うことなく最後まで持参したもので間に合いました。また、2日めの昼食(生協で買ったお弁当)など下山してきて7合目の下で食べたので、その食事などは富士山の山頂までもってあがって持って降りてきて、もう登山が終わる直前に食べるという意味で、重いお弁当をながい間持ち歩くという不効率な運搬となりました。二日目の食事はお弁当では無くパンかなにかにしておけばよかったです。しかも、山小屋がとても暖かく、これらの弁当が傷まないように、魔法瓶に持参していた氷を出してお弁当を冷やすという苦労も。
本当は、気温が6℃まで下がる山小屋の外にだしておけばよかったのですが・・・なくなっても困るし。
他の登山者には荷物の少ない方が結構おられました。とくに、ツアーの登山者。 結局、荷物が多いと疲れて高山病になりやすいし、落伍者がでるので、最低限の装備(ベストの天候、ベストの条件がととのうのが前提?)のザックで登山していました。
しかし、子連れ登山でベストの条件が整う事を前提として登るのは危険だと思います。
実際、前週には富士山の誘導員の方が亡くなられたばかりだし、
北海道のトムラウシの9人遭難死じゃないけど、登山ほど死者の多いレジャーはないと思います。子連れ登山となれば重くても、装備はちゃんとしておいたほうがいいですね。
とはいえ、今回は17キロのザックは初心者が富士山に登るには重かったです。子供を連れていたので装備が増えたといえもう少し少なくできるはずでした。
無くても良かった物。●魔法瓶と氷●2日目のお弁当(パンなど軽い物で代用)
しかし、それ以外(スキーウエアなど)は保険のつもりで持っていって良かったですね。
雲海、夕焼け、ご来光はみてませんが朝日も綺麗でしたが、なにより登山が無事に済んだというのが、僕の感想です。火口の風景はすごかったです。剣ヶ峰にはいけませんでした。息子の高山病もあり富士奥宮神社までが精いっぱいでした。
下山途中、金剛杖に焼印が全部押されたものをもっているのを、
これから、登山されるいろいろな方に、褒めてもらったり、驚いてもらったり(人によっては驚嘆)で喜んでいました。そういう人たちの反応をみていても、
富士山は困難な登山であるという事だと思います。そんな登山を無事に済ませる事ができてよかったというのが感想です。子連れで何かするということは、自分の事より子供の無事が優先になってしまうものでしかたないですね。
このあと、「鷹の湯」・・新東名高速道路 新富士インターの近く
に行きました。空いていてよかったです。車には別の所の銭湯のチラシが差し込んでありましたが、登山者でごったがえしている銭湯は避けて、あえて別の所である「鷹の湯」にしました。水風呂がわざと冷やしてあるのか、本当に冷たくて気持ちよかったです。高速道路を使う人はおすすめです。施設はちょっとひなびてますが、登山者でごったがえしているより、よっぽどいいです。ゆっくりできました。
登山後、大阪まで妹と交代しながら車を安全に運転して帰る事ができました。
登山の前の計画として、下山後に大阪まで安全運転する体力を残しておくことが目標でしたので、そういう意味でもうまくいった山行でした。
ありがとうございました。
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コメント
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