流星銀河を天井に(大台ケ原)
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- GPS
- 09:56
- 距離
- 10.6km
- 登り
- 498m
- 下り
- 506m
コースタイム
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 9:52
天候 | 晴のち曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
夜は本当に真っ暗になるので、地図を確認しつつ、ヘッドライトは必須です。その他、分岐は少ないというか、国立公園であり基本的に決まった箇所しか歩けません。 |
その他周辺情報 | 小処温泉または上北山温泉の無料入湯券が貰えるのですが、本文中に記載した理由で訪れず。川上温泉杉の湯は道の駅併設で、大人700円。 |
写真
感想
流星・銀河と来れば、烈風とか閃風とかが来そうなものなのですが、そうそう都合の良い単語は転がっていませんでした。今回は、小児期を除けば初めての大台ヶ原になります。なにがきっかけで思いついたのか、忘れてしまっているのですが、ナイトハイクも何度かやったので、次は星空を見てみたい、関西で星空の名所はどこだ?みたいな経緯だったと思います。ただ、何気なく決めた8/11未明という日程が、月齢27で空が暗いことに加え、ペルセウス座流星群もそろそろ活発になってくると言うこともあり、意外に優秀なものになったようです。一方、最初は天気が悪い予想であり、「大台は雨の方が趣深いとも言うし、星が駄目ならそれはそれ」と思っていましたが、直前になって急に夜間の天気が好予想になってきて、出発時のAccuWeatherでは雲量は25%の予想になっていました。
10日夜の仕事を終えてから、パート先の方と22時に大和八木駅で落ち合い、自動車で大台ヶ原を目指します。国道169号は、大和上市を過ぎたあたりからほとんど信号もなくなり、後ろからピタ付けされてプレッシャーを感じます。どうも5台以上の車が後ろに連なっているようです。ひょっとしてこれ全部星空狙いか?とすら思いましたが、大台ヶ原ドライブウェイに曲がったのは私だけでした。ドライブウェイというものの、最初は1車線半くらいしかない箇所が多く、対向車が来ないか不安でした(幸い1台すれ違っただけ)。霧が次第に濃くなる中、ちょうど0時頃に駐車場に到着しました。
この時点で駐車場は3割ほど埋まっていたでしょうか。自動車の隣りにデッキチェアを出してカメラを見守っている人が目立ちます。頭上を見上げると、駐車場からでも満天の星。さらに天の川も見えます。しかもほとんど雲で隠れている箇所もなく、ひょっとしてこれは天体観測に絶好の天候ではないかという気すらします。ただ、ネットで見かけたレポートにならい、山の上で空を眺めることにしたため、ヘッドライトを点けて山道に入ます。これはどこの山でも同じでしょうが、足元は真っ暗で、ここをまともに歩くためにはヘッドライトが必須です。
30分ほど歩くと稜線に出ます。左に登ると日出が岳ですが、同行者は乗り気でないため、正木峠方向に進みます。これまで他の登山者に会うことはありませんでしたが、このあたりからぽつぽつとカメラを据えた人が見られるようになります。この辺に展望台があるはず・・・と歩いていましたが、なにせ初めてなので、展望台とはどんなものかもわからず、ベンチの置かれたウッドデッキが見つかったので、とりあえずここで写真撮影を開始することにしました。いや、星の数が半端じゃありません。目の悪い私ですら、天球を覆い尽くすような多数の星々を目にすることができます。その中をゆったりと横切る天の川、さらにぎらぎらと光る火星、そして、心に余裕を持って見上げていると、星が流れるのも見て取れます。フルコースですがな。
天体撮影に慣れておらず、さらに広角レンズを持っていない悲しさで、あまりいい写真を撮れなかったのですが、それでも写真を撮りまくり、気がついたら1時半。翌日の予定もあるため、そろそろ休息を取ることにしました。ただ、これも事前調査で予期していたのですが、寒いです。私の場合、ここまでは上がミレー網とTシャツ、アームカバー、下がCW-Xと薄手のロングパンツで登ってきて、到着まではむしろ暑かったのですが、稜線上で停滞していると風も吹いてきてかなり冷えます。結局、長袖の山シャツ、モンベルのサーマラップベスト、フーディニジャケット、と持ってきた防寒具を次々に着込みました。さらに、レジャーシートを広げてシュラフにくるまることに。これで体感温度はちょうどよくなりました。シュラフは過剰かなとも思っていましたが、持ってきてよかったです。ウッドデッキ上で見上げると、まさに満天の星空が広がり、その中を時折流星が走ります。これを至福と言わずになんというのでしょうか。
途中、バルブ撮影とかしながらうとうとし、気付いたら3時。だんだん星が減っているのに気付きました。雲が次第に増えてきていることと、山際がぼーっと明るくなっているのがわかります。このタイミングで夏のオリオンも見ることができたのですが、写真を撮ろうとしている間に見えなくなり、比較的遅くまで残っていた西の空からも星が減っていき、4時半を過ぎるとそろそろ御来光が近づいてきます。一方、わざと書いていなかったのですが、私たちが寝ている枕元にふたりほどお越しになっていて、ぽつぽつと写真撮影しておられます。しかも、ずーっとおられる。あれ、ひょっとしてここは撮影スポットなのか? そういうわけでシュラフとシートを撤収し、パンをかじりながら日の出撮影モードに移行。無事、御来光もカメラに収めることができました。で、その時気付いたことは、「ここが正木峠であった」こと。なるほどね。人が集まるはずだ。
ひとしきり写真を撮った後、ぶんぶんと虫がたかるようになったので、移動することにします。この日は西大台入山手続きも済ませており、星、東大台、西大台の3つから天候などに応じてふたつをチョイスするつもりにしていました。どっちかといえば西大台かなあと思っていたのですが、同行者が大蛇瑤帽圓たいと言うので、なしくずしに東大台を回っていくことに。この日の大蛇堯△れいに晴れて見事な眺望でした。その後、シオカラ谷を経て駐車場に戻りますが、この上り下りで同行者の余力が底をつきました。
駐車場に戻ったのは8時でしたが、今日はレクチャーだけ受けて、西大台は後日に回そうと言うことにして、ひととおりレクチャーを聞き、その結果入り口だけ見てこようという話になって、ナゴヤ谷までピストンしてきました。ただ、入山手続きはビジターセンターではできない(ひょっとしたら物産店でできるかもという話)ため、8/14とかに再チャレンジするプランはお流れになりました。
充分堪能したので、10時に大台を後にしました。西大台の手続きをすると、上北山村の温泉無料券が貰えるのですが、かなり上北山温泉はかなり169号を南下する必要があったため、行くのをやめました。小処温泉は食事設備がないのでは、ということで除外。結局そのまま169号を北上し、川上村に入ってから杉の湯で湯に浸かって帰宅。
いや、見事な夜空でした。
このレポートはYAMAPにミラーしてあります。
https://yamap.co.jp/activity/2230957
コメント
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persさん、昨日はお疲れ様でした。
大台ケ原は、星空がとても綺麗なんですよね…☆(*^^*)☆
写真を見てるだけで、嬉しくなりました!(*^^*)
朝は、青空ですね〜
いろんな顔を見せてくれる大台ケ原…何度も行きたくなりました。
私達も、西大台に行ってみたいです!
ニアミスではなく、今度は、会えるといいですね〜
今度とも、よろしくお願いします(^^)
有難うございました。
もともと雨予報だったのが、午前中はしっかり晴れてくれました。一時は雨量予想が70%くらいいってたので、星は諦めていたのですが、直前に急に改善しました。本当に運の問題かと思いました。
同行者は「待ってるから行ってきて」とおっしゃったのですが、3時間くらいはかかりそうだし、最も心配だったのは前日からろくに寝ていなかったことで、帰りに事故したくなかったので西大台は取り口のみ見てきました。いずれしっかり歩きたいです。
こちらこそ今後ともよろしくお願いします。
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