荒沢遡行と旧ルート(御室小屋跡)から金峰山、さらにダウンヒル
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- GPS
- 25:09
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,165m
- 下り
- 1,158m
コースタイム
- 山行
- 4:38
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 4:39
天候 | 1日目:雷雨のち曇り、2日目:晴れのち曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
大弛峠までは、中央自動車道の勝沼ICからクリスタルライン経由で約1時間。googleマップの案内だと勝沼ぶどう園駅の東側を経由する早いルートを案内されますが、このルートでは途中にコンビニは一件しかありませんでした。クリスタルラインは全線舗装路ですが一部一車線区間があります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○桜沢(下降) 沢装備で降りました。橋より下流、駐車スペースから左岸に踏み跡があります。堰堤を3基越えますが、釣り人による巻き道がしっかりしていました。登山靴での利用は不可です。 ○荒沢(荒川)遡行 桜沢出合→御堂川出合 釣りを目論んでいたのですが増水と降雨(小雨)のため諦めました。釣り人が多く入っているとの情報を得たので特に遡行図などは持っていきませんでした。直登不可能な滝や巨大な堰堤は踏み跡利用しました(基本的に左岸巻き)。最後の堰堤だけは明確な踏み跡が見当たらず、堰堤の袖横(左岸)を強引に突破しました。各堰堤の上は、別世界のように穏やかな流れでした。 ○御堂川出合→御室小屋 アコウ平からの登山道と出会う御堂川出合(荒沢徒渉点)は、増水のため登山靴を濡らさずには渡れない状態でした。我々は沢靴なのでジャブジャブと渡りました。両岸にしっかりとした赤布があるので迷わないと思います。その先、水晶峠との分岐までも一般登山道のように踏まれていましたし、赤布も多数です。水晶峠との分岐点には、多くの道標がありました。一方、地形図では御堂川の右岸側に登山道があるように記載されていますが、実際は赤布が多く設置されている沢筋をそのまま詰めていくのが正解です。 ○御室小屋(跡) 小屋の形跡はまったくもってありません。廃材のみが残置されています。小屋跡手前にはテント適地があります。直近にに御堂川もあって水確保は容易です。念のため沸かして飲みました。 ○御室小屋→金峰山山頂 廃道扱いですが、赤布も豊富で踏み跡もしっかりしています。五丈岩に向かって一直線なので、道迷いの可能性は低いと思いました。比較的新しいアルミ製のハシゴも設置されていました。小屋から10分のスラブは前日の雨で濡れていて結構滑りました。クサリがなければ諦めていたと思います。二箇所のザレも現時点では崩壊が進んでいません。最後の最後、五丈岩直近でルートミスをして10mほどヤブを漕ぎ五丈岩基部に直上しました。ここは地形図通り、五丈岩の右手側に登り詰めるのが正解だったようです。 ○金峰山→大弛峠 危険箇所はありません。平日でしたが人がいっぱいでした。 ○大弛峠→桜沢橋(自転車) 全編下りのダウンヒルです。楽しめますが、きちんと自転車のブレーキを整備してスピードを落として楽しみましょう。 |
その他周辺情報 | 下山後は、牧丘地区の「花かげの湯、食事処はくさい」に立ち寄りました。 ○花かげの湯 日帰り入浴施設 JAF割引あり。風呂の規模は小さいが、露天風呂もある。ロッカー数が異常に多い。スタッフは気さくでした。ただし地元利用が多く、風呂場はよく言えば大いに賑やかでした。 http://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/citizen/gover/public/search/institution/hanakage ○はくさい 食事処 花かげの湯に隣接(休憩室から利用可)した食事処。具の大盛りの天丼が有名です。ご飯がいらない位の大盛りです。味は美味しいですが、モリがよすぎます。なお調理場は見ないことをお勧めします。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
沢靴
登山靴
シュリンゲ
お助けロープ
ザック
食料
行動食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
テント
テントマット
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感想
息子も3度目の金峰山なので、旧道で上ることにしました。ついでに荒沢(荒川)本流の遡行+釣りと、大弛峠からの自転車ダウンヒルも入れてしまいました。
天候が不安点なため、エスケープしやすい沢を選びましたが、自転車デポ時に降った雷雨もあってある程度増水していました。安全な所で徒渉の練習などをしながら本流を遡行しました。水が濁りかけていたので釣りは諦めました。
荒沢本流はナメ滝が多く、泳ぎたくなる淵もあって、晴れていれば快適そうでしたが、あいにくの小雨で雨具を着用。中間付近の増水した大きな滝とその奥の巨大堰堤は、まとめて巻く踏み跡がしっかりしていました。最後の堰堤だけは踏み跡が見つからず、左岸の堰堤袖を直登して突破しました。なおロープは未使用です。
堰堤の上と下では別世界です。下はゴウゴウの濁流ですが、上は穏やかな流れです。ビバーク適地も多い沢で、釣り人が多く入っているようです。
アコウ平からのルートの合流点、つまり荒沢の徒渉点は虎ロープがありますが、飛び石では無理な状態でした。我々は沢靴のまま小屋跡まで行きました。御室小屋跡までは赤布も多く、踏み跡もしっかりしています。ただし、水晶峠との分岐(KK分岐?)は、多少わかりにくいです。正解は、分岐点からそのまま沢筋を上ればOKです。地形図のルート位置が異なるので、ここは赤布を見落とさないように注意が必要だと思います。我々は一度右岸に上がって道を探しましたが、見つかりませんでした(GPSログにその形跡有)。この分岐地点以外は特に問題はありませんでした。
御室小屋はきれいに撤去されていました。周りの樹木も徐々に背が高くなっているようです。小屋手前に適地があったのでそこにテントを張りました。先人のたき火跡もありました。水は沢の水を使いました。夜も雲が多く、星は見えません。なお小屋跡付近はDOCOMOでも電波が入りません。
翌朝は青空です。テントでゴロゴロしてしまい、予定よりもだいぶ遅れて出発となりました。小屋跡からいきなりの急登りで汗が噴き出ます。10分も歩くとハシゴとクサリ場となります。一枚岩のクサリ場は前日の雨でツルツルでした。クサリが無ければ、我々のレベルでは撤退でした。クサリ場をのぼりきると、これから上る稜線と、その先に五丈岩が一直線に見えます。意外と距離がないように思えましたが、テント装備とはいえ参考コースタイム(2:10)を切れませんでした。小屋から片手廻し岩まで約1時間、そこから山頂までが約1時間半(休憩込)かかりました。ルートは赤布が多く、迷うことはありません。登っている途中からガスが湧き出して、山頂に着く頃はガスで展望が無くなってしまいました。残念。
ユックリと昼食休憩をとって、大弛峠までは歩きやすいルートを90分で降ります。大弛小屋は初めて立ち寄りましたが、ソフトクリームを美味しく頂きました。駐車場所まではデポした自転車で川上牧丘林道をダウンヒル。子ども自転車と折りたたみ自転車なので速度を抑えて桜沢出合まで約20分で降りました。爽快でした!
下山後は、牧丘町の日帰り温泉施設と食事処に初めて立ち寄りました。地元感たっぷりの温泉で雨と沢で強烈なニオイとなった体を洗い、大盛りの天丼でお腹を満たして、お盆休みの大渋滞の中央道に突入となりました。
旧道は、徐々に高度を上げて、最後は五丈岩に突き上げる楽しいルートでした。小屋跡から2,3時間ですから、大弛峠からのコースタイムと同じ程度です。アプローチの問題はありますが、アコウ平から入るルートなら十分日帰りでも可能でしょう。ガイドブックでは廃道扱いのため自己責任の度合いは高くなりますが、金峰山を楽しめるルートの一つかと思いました。
コメント
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k2sakaさん
過去レコへのコメントになってしまい申し訳ありません。
丁度メジャールートで金峰山に行ってきたばかりなのですが、御室小屋跡からのルートはずっと地図を眺めては気になっていました…
沢装備があれば釣りに登山とダブルで楽しめますね!
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