『県境をヒルまみれ承知で0泊2日の山梨百名山4座を繋ぐ旅』〜山百4座はオーバーナイトハイクで〜🗻白鳥山・貫ヶ岳・高ドッキョウ・篠井山【甲信越百名山×1・山梨百名山4・静岡百山2】(in・十島駅 out:奥山温泉)
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- GPS
- 20:45
- 距離
- 59.9km
- 登り
- 5,639m
- 下り
- 5,017m
コースタイム
- 山行
- 14:06
- 休憩
- 3:52
- 合計
- 17:58
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
復路:奥山温泉(車:友達)興津(東海道)自宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
詳細は感想欄及び詳細日誌記載 |
その他周辺情報 | 奥山温泉 http://www.okuyama-onsen.com/ 南部町(この地図参考にしました) http://www.town.nanbu.yamanashi.jp/kankou/hiking/files/kankou-p2505-3.pdf |
写真
食事のラストオーダー15:30滑り込みセーフ!
歩いていると食欲ないのに「天丼」と自販機で3本補給
時間が時間だったので「篠井山」は諦める事に…
感想
【タイトル・テーマ】
『県境をヒルまみれ承知で0泊2日の山梨百名山4座を繋ぐ旅』
〜山百4座はオーバーナイトハイクで〜
――――――――――『最初に』―――――――――
山梨百名山も残り6座、そのうち南部の4座は繋げられなくない位置だと思い
一度の山行で歩きたいと稲子駅から井出駅までの周回コースで計画
日帰りロングでは私には厳しい距離だったので、テントで2日で歩く計画に分類
土日休めない日が続き、この山域の「ヒル」もネックになり、片付かない計画でしたが、私にも出来る方法があるのではと…模索
話は一旦先週の山伏登山口に向かう車内に飛びます
随分遅い時間のランニングと思った歩行者
ザックに付けられたマットでTJAR選手と気づきました
何をした訳でもなかったのですが、暗闇の中黙々と走っていく姿と表情がとても印象的でした…
その事がどこかに印象付けられていたのか、自分の考えた事のない方法であれば今の状況でもやれる事があるのではないかと思え、今一度計画を見直す事に
コースタイムの問題は、早出(オーバーナイトハイク)で解消
ヒルについては、この距離で吸われない事は不可能なので、吸われ過ぎない事を意識し、山、
本来の姿を知る事だと前向きな方向で解消
色々な意味で未知数な部分があるが、上手くいけば未知ではなくなる
今回は万が一の事を考え、友達に各所のタイムスケジュールを送信し電波のはいる所では進捗を報告する事を約束しました
その会話の中で
「この時期にヒルの山を4座縦走なんて正気の沙汰ではないよね」
と不眠での献血登山への挑戦が始まります
――――――――――『日帰り』―――――――――
8月26日(日)
【詳細日誌】
https://www.yamareco.com/modules/diary/164879-detail-171278
――――――――――『最後に』―――――――――
【今回の山行総括】
〜ナイトハイクの白鳥山〜
縦走で工程が長い時に、日の出前から歩き出したり、日帰りロングでラスト1、2ピッチほどヘッデンで歩いたりする事はよくある事ですが、今回のように完全に夜通し歩くのは初めての経験でした
小さい頃ボーイスカウトで「オーバーナイトハイク」という行事があり
スタート直前に、指定されたニゴマン地図と直前に読み上げられた座標から、指定のチェックポイント算出しすべて経由してゴールまで夜通し歩いた記憶が蘇ります
白鳥山では、登りこそはほぼ一般ルート近い感覚でした
ピーク付近でガスが出てしまい、暗闇+近場のみの視界に難易度があがり多少強引に尾根直登で難を逃れました
下りは更にバリエーション気味で、尾根を何度か屈曲するのでヒル退治しながらのルートファイでしたが、自分でも驚くほど集中していて、これが本来のルートファイなのかもしれないと思えました
〜晴海展望台からの富嶽〜
貫ヶ岳へのロードは眠気と一戦交え、ヒルと戯れながら稜線に乗る頃には朝日が樹木の隙間から差し込み、いつもとはまた違った朝の迎えられました
面白いもので、自分自身にも朝が来るような感覚で、タイムリーに眺望が期待できる晴海展望台に到着する事ができました
そこからの富嶽は裾野までの広がりが圧倒的で、翼を広げた富嶽が愛鷹を巻きこみそうな勢いで、手前に見える富士川が湖面のように見え、昨夜は目の前で水深を気にして事を思い出すと、「人はよく歩くもんだと」他人事のように思えてきます
〜しっとりした東海自然歩道〜
高ドッキョウを経由しバリエーション区間で水を一本落としてしまった事で早めの補給が必要となり、徳間峠で県境の稜線を離脱しますが降りはじめてすぐに絞り水と遭遇
今回のチャレンジ続行を許されたような気がして再び県境に再復帰した稜線は自己主張の強い山々が続いていて、良く言えば歩き応えのあるルートでした
東海自然歩道の田代峠に接続すると、雰囲気はガラッと変わり
上高地にでも来たような錯覚に…小さな流れがだんだんと支沢が集約され、小さな滝も現れ始めると、いつの間にかラジオを付けている事の意味がなくなってきます
間引きれた樹木はすべて苔むしていて時間の経過を感じます
とても整備されているのに、一体感ができ始めているようにも見え予想外に楽しめた区間になりました
〜諦めかけた山行にチャンスをくれた人〜
東海自然歩道を満喫し、人工物が見えると
そこは奥山温泉です
今回は公共交通機関で来ているので「得意の一か八かは使用禁止です」
山梨百名山4座を繋げで歩く事がテーマだっただけに残念でしたが諦めてラストオーダーぎりぎりで食事を注文して、友達に進捗状況と、ここで止める事を報告しました
すると、私以上に私の事がわかるのか
「気力と意識がしっかりしているなら、迎えにいくから進んで!」と…
今書いていても泣けてきます…
迷っている時間はないので、
「はい、お願いします」と一言残し
3分で天丼をたいらげ、10分で風呂から上がり、汗だくのまま、適度に早く歩く事で自分に風をあてて汗を引かせていくという新しいスタイルで篠井山を目指します
〜富嶽の特等席〜
正直、珍しく考えるより先に行動したので歩きながらこの先の工程を計算します
コースタイムは往復で約4時間、単純計算20時を回る計算でしたが、食べた物が出ない程度に登り続けるとピークで広がっていた景色は予想をはるかに超えていました
午前中の晴海展望台の雲海と富嶽も素晴らしかったのに、その雲海が「しっとり」とた表情になる事で、また違った趣がプラスされ、ここまで来れた事…
一度諦めた山行に再びチャンスを与えてくれた友達に感謝してもしきれない気持ちでいっぱいでした
こんなフィナーレもあるんだぁ…と
また一つ忘れられない旅をする事ができました
※)私の身体はヒルと戯れた結果、足首と左上半身が冬の星座のようなっており
そのせいかなのか、足が激しくむくみ自分の靴が履けなくなる日々を送っています(笑)
―――次回歩いてみたいと思ったルート―――
□県境を青笹山への接続
□県境を天子ヶ岳から十島駅への接続
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