奥武蔵の山は難しい(日和田トレイル道迷い)
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 649m
- 下り
- 633m
コースタイム
- 山行
- 5:17
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:17
天候 | 晴れのち曇り ちょっとにわか雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
日和田山〜北向地蔵までは問題なし 北向地蔵〜ユガテへ抜ける道で道迷い 計画ではユガテから越上山を経て顔振峠から吾野駅までたどるつもりが、地図とコンパスを頼りに藪漕ぎをしながら道なき道を進み深沢の集落へ下山 途中に「深沢→」の標識をみて進むがやがて道が無くなってしまった。 あやふやな標識が多く、時には木に巻いたビニールテープに矢印と方面が書いてあるが、曖昧なところも多く信頼してよいものかどうかも不明。 高指山から物見山方面の舗装道路を下ると休憩所・トイレ(きれいです)・売店(飲料の自販機もあり)があります。 |
その他周辺情報 | とくになし |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
|
---|---|
共同装備 |
計画書
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
カメラ
|
感想
8月のお盆の時期に北アルプス五竜岳〜唐松岳の縦走予定でしたが天候が不安定のようだったので、26日〜27日に変更したものの、ここもどうも天候が思わしくなさそうだということで取りやめました。そして、日帰りで日和田トレイル(勝手に名付けています)で日和田山〜高指山〜物見山〜北向地蔵〜ユガテ〜越上山〜顔振峠を経て長沢を下り吾野駅へという15劼曚匹離肇譽ぅ襪鮟珍しようと出かけました。
朝早く出発すればよかったのですが、いろいろとやらなければならないこともあって、結局10時前の出発。吾野駅には4時半ごろ到着かなという計画です。
しかし、奥武蔵の登山道は地元であるのにもかかわらずどうしてどうしてなかなか難しいと感じました。メジャーなルートはしっかりと表示があるものの、少しそれを外れると登山道が続いているにもかかわらず表示が曖昧なのです。さらに、道が入り組んでいる所も多く、はっきりとしていないところもあります。北アルプスや南アルプスなどの方が登山者が多いこともあってよっぽど整備されています。奥武蔵をトレイルするには地図とコンパスは必要です。今回はしっかり持っていて助かりました。あわや道迷い遭難になるところでした。
日和田山へは前回下山してきた「見晴らしの丘」登山口からロッククライミングの練習場となっている男岩・女岩へまわりながら登ります。今日も暑くなりそうです。汗がしたたり落ちます。男岩では2組のグループがクライミングの講習をしていました。それを横目で見ながら岩を回り込んで見晴らしの丘へ登ります。見晴らしの丘から、今日は日和田山の山頂はパスをして金比羅神社の左を巻いてトラバース。高指山方面へ向かいます。
高指山は登山道から車道に出て右100mほどですが、山頂には昔のテレビ塔(地デジ移行後は使われていない)があってフェンスで囲まれていて入ることができません。子供の頃はフェンスがなく、塔の下で弁当を食べたような記憶があるのですが。なので、そこへは向かわず、駒高の集落方面へ車道を下ります。家が見えてくる辺りに東屋とトイレがあります。トイレは改修したばかりなのでとってもきれいです。向かいには売店があり自販機もあります。少し休んで物見山へ向かいます。
物見山山頂は割と広く、ベンチもありますが、木々が伸びてしまって展望はありません。小休止してから北向地蔵へ向かいます。
気温は高く汗が噴き出しますが、幾分風があるのが幸いです。北向地蔵の南側は「奥武蔵グリーンライン」になっていて舗装された車も通れる道です。ここをしばらく歩いて途中から登山道に入れば4劼曚匹捻枉綮魁更に下る顔振峠ですが、できるだけ車道を歩かずに山道でという思いもあって、少し遠回りですがグリーンラインをまたいでユガテへいったん下ることにしました。
今回、道迷い寸前に陥った最初の反省点はここです。素直に車道を使っていればどうということも無かったはずです。ここから先、いくつかのポイントでしっかり判断をしていればよかったなと反省しきりです。
ユガテへ向かって山道を進み、土山に出ます。ここにはビニールテープが木に貼ってあり「390m土山の峰」と書いてありました。トレースもしっかりあります。下っていくと分岐が出てきました。表示は全くありません。ユガテへは方向的に右に進みたいところですが、数本の丸太が道を塞ぐように置かれており(そのように見えた)ここは通行止めにしてあるのだなと勝手に判断して左の割と急な坂道を下りました。二つ目の反省ポイントがここです。しばらく下りて鞍部に来ると、今、下りてきた方向に矢印がついて「ユガテ 土山」と書かれているではありませんか!ということは、通行止めのために丸太が置いてあったのではなく。ただ倒れていただけ?だったのでしょうか。もう一方、僕たちが向かっている方向には「深沢山 水晶山 愛宕山」と書かれています。しかし、地図にはその山名は記されていません。地図を見ると、どうやら深沢の集落方面へ向かっているようです。少し遠回りになりますがそちらからユガテへ登り返すこともできるので、深沢方面へ向かうことにしました。
しばらく行くと十字路がでてきました。が、正式な表示はどこにもありません。土山と同じように木にビニールテープが貼ってあり、そこに「武蔵横手駅」「土山 ユガテ」「深沢」と矢印で書かれています。そしてもうひと方向は「×」です。一本の杉の木に巻かれたテープに書かれているので、今ひとつ方向が分かりません。そして、どの程度の信頼性があるのかも・・・。「×」と書かれている道をたどった方が、方角的にはユガテに近いのではないかと迷いました。ここが3つめのポイントです。この時点でユガテへ抜けることをあきらめて武蔵横手駅方面へ下っていればよかったかもしれません。が、僕の頭にはまだ、吾野駅までの縦走がありました。何とかユガテまでという思いで、深沢方面へ進みます。さらにその先で、「深沢山 水晶山 愛宕山」方面と「深沢」と書かれた木製の標識がある分岐に出ました。最初は「山を越えて」と少し登りかけましたが、「集落へ下りた方がいい」と考え直して「深沢」と書かれた表示に従って道を進みます。
ところが、です。だんだん進むうちに、道が不明瞭になってくるのです。妻は「本当にここでいいの?」と不安がっています。何度も地図を出し、コンパスを当てて、沢まで続く道があることを確認しながら慎重におります。所々に林業関係者が入るぐらいで人があまり通らないのでしょう、山道なのか、獣道なのか、踏み跡があるのかどうかも分かりづらい道になってきました。
沢まで下りると沢を巻きながら左右に分岐する道(だと思う)がわずかに見えているようです。その時点でもまだ、僕はユガテへ抜けることを考えていました。ここも4つめのポイントです。ユガテへ抜けるためには沢に沿って登って行く道を進みます。この時点で左の沢に沿って下る道(のような跡)を進めば、もっと早く、楽に深沢の集落に出られたのだと思います。それでも地図とコンパスを頼りにユガテへ抜けることを考えて進みます。
沢に沿って踏み跡(のような)をたどっていくと、やがて道が分からなくなってしまいました。それでもわずかな踏み跡(のようなところ)を探し探し、沢から一つ上の山頂に登りました。斜面も急で藪。おまけに足下がやわらかいのですぐに崩れます。どうも人が通ったあとではなさそうです。それでもとりあえず、木の根をつかみ、枝をつかみながら登ります。
山頂に出ると明らかに人が歩いたと思われる道がありました。時間を確認すると午後2時をまわっています。ユガテへ抜けても、暗くなる前に吾野まで到達することは難しいかもしれません。おりしも、陽が陰り雲が広がってきています。もしかすると夕立が襲ってくるかもしれません。この時点でようやくユガテはあきらめ、深沢の集落へ下山することを決断しました。
踏み跡(地図には記されていない道です)をたどり、地図を確認して方向を確かめながら下山します。ここでもまだ妻は不安そうです。僕は地図を確認しているのでおおよその位置は分かっています。「大丈夫、地図を確認しているから」と伝えます。あとは夕立が来ないことを祈るばかりです。
山道は踏み跡があったり、時々分からなくなったりしながら続きます。
どのくらい歩いたでしょうか、やがて、車の轍がついた林道に出ました。それを下れば確実に車道に出られるはずです。その道にはたくさんのイノシシの足跡や、イノシシが土を掘ったような跡が点々とついていました。
しばらく下っていくと、先に家が見えます。「深沢の集落だな」と思いました。道が舗装になり、やがて国道299号線が見え始めました。
国道に出るとパラパラと雨が落ちてきましたがにわか雨で終わってしまいました。
東吾野の駅に向かって国道を歩きます。
今回は、奥武蔵の山の難しさをつくづく感じさせられました。メジャーなルートでなければ整備されていない道があまりにも多いのです。低山だからといってなめてはかかれません。
駅について昼食もとっていないことに気づいて、恥ずかしながら駅のホームでおにぎりを食べました。僕はあまり不安は無かったのですが、妻を不安がらせてしまったことは大いなる反省点です。とりあえず、無事に戻れてよかったと思います。電車に乗って家に戻ると、なんだかどっと疲れが出てきてしまいました。そして、陽が落ちるころから、雷鳴がとどろきはじめ、夕立が襲ってきました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する