ただいま!硫黄岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,389m
- 下り
- 1,377m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
10:00 稲子湯ゲート駐車場着 |
その他周辺情報 | 本沢温泉 テント迫 ¥600 http://www.yatsu-honzawaonsen.com/ 雲上の湯入湯料金 ¥600 稲子湯 日帰り温泉 ¥600 八峰の湯 日帰り温泉 ¥500 http://www.yahho-onsen.jp/?page_id=7 (1日5食限定の信州ステーキ重がおすすめ) |
写真
感想
長野県の中学生は2年生になると学校登山で皆で山に登ります。
私達の地域では硫黄岳に登りました。
今回、中2以来の硫黄岳です。
今回のルートはテントを担いで登る距離が短く、稲子湯〜本沢温泉までは滑落の危険もあまりないので、テン泊デビューやテン泊復帰に適していると思いました。
目覚ましは3時半にセットしていた。
アラームを止めたのは覚えていた。
「腰が痛いような気がする・・・」と自分に言い訳し、次に起きたのは8時半。
早起きの為に22時に寝たけど、まさかの10時間睡眠。
諦めモードで階下に歯を磨きに行くと、階段下に置いてあるザックが目に入った。
1泊2日テン泊の装備でパンパンに膨らんでいる。
登山靴とポールは忘れないように、寝る前に車の中に入れておいた。
ぼーっと歯を磨いていると、お菓子を食べて映画を見てうたた寝している自分が思い浮かぶ。
「you!寝(や)っちゃいなよ!」心のジャニーさんが囁く。
ここで行かなかったら行動食として買ってきた大福はどうする?
ポッポ牛乳のロールパンと牛乳パンは?
小布施堂の栗かのこようかんは?
さけるチーズ(スモーク味)は?
昨夜から着てる水着は?
全てが無駄になってしまうので出かけることにした。
起きてから30分で車の運転。危ない。
無料高速区間が開通したので、八ヶ岳の登山口に行くのに今までより30分短縮できるようになった。朝食を食べながら運転してたら1時間かからずに稲子湯に到着。
ストレッチもせず登り始める。
根っから帰宅部の悪い所。
体を動かす前にストレッチをすることで故障を防げる。
それをしないので今はあっちこっち痛い。
最近の台風の影響なのか、流れる水が多いように感じた登山道。
と言っても、前に本沢温泉に来たのは1月とか2月の雪の季節で、用意してもらっていた雪上車に乗って運ばれたので、松原湖方面とみどり池の分岐辺りからしか歩いていない。
みどり池はしらびそ小屋を通らず、小さく迂回。
コマネチの痛みと闘いながらの山行になるかと思ったが、痛むどころか歩くのが楽しくて休憩すらもまともに取らずに本沢温泉まで来てしまった。
小屋でテン泊の代金と露天風呂代金を支払う。
明日の朝早起きできたら硫黄岳に登る予定だということと、テント撤収は硫黄岳から帰って来てからでもよいか確認したらOKとのこと。
テン場まで戻ってせっせとテントを組み立てる。
思えばこのテントを広げるのも2年ぶり。
今回は2日とも晴れる予報だったので、フライシート無しでどれだけ結露が酷くなるか実験したかった。
テントを組み立てた後、お腹が空いたので大福を食べた。
早いうちに食べようと思って持った来たのに、ほぼ休憩なしで来てしまったので重たい大福とようかんがまるまる残ってる。
まだ小腹が空いてたけど、雲上の温泉に向かった。
13時頃なら中途半端な時間だから空いてるかも!と思って。
行ってみたらこれから裸になって入ろうとする男性4人がいたので、目線を外して完全に入湯するまで待っていた。
待っている間に男性2人、20代の男女5人、ご夫婦の3組がやってきた。
20代男女5人が順番待ちなどお構いなしに入湯を始めた。
狭い風呂に9人もいればぎゅうぎゅうで私の入る隙間など皆無だ。
「このゆとり世代が!!」と思ったけど、ゆとり世代全員がそういうわけではないので、常識を身に着けずに大人になってしまった若者と思う事にした。
男性4人グループが出たので、私も入湯する。
残るはご夫婦。
20代5人のうちの男2人が出る。
女子3人、熱くなってきたとか言いながらもなかなか出ない。
私は額にじんわり汗をかいてきたので出た。
ちょっと温めだけど、10分も入ってなくても十分温まる。
テントに戻って、早め(14:00)だけど夕飯。
チャルメラ塩味。
水は沢の水で。
暗くなる前にトイレへ。
やることもないので16時頃に消灯。
次に起きた時は18時ちょっと前だったので、完全に暗くなる前に再びトイレへ。
3シーズン用の寝袋では寒がりには厳しいかもしれないと思ったけど、久しぶりのテン泊だったので荷物は軽くしておきたかった。
18時に寝て、夜中の0時に時計を見た。
ちょっと寒かったけどまだ眠れる。
その後3時に起きて、もう眠れなかった。
寒かったというより寝すぎだったと思う。
フライシートはしてなかったけど、テントの中は結露してない。
ザックの中に足を突っ込んで寝たので、ザックの中が少しだけ濡れていた。
暗闇の中でじっとして、4時半になってから硫黄岳に行く為に朝ご飯を食べる。
クラムチャウダーとポッポ牛乳のロールパン。
最高の組み合わせだった。
でも、やっぱりコーヒーも持ってくれば良かったと後悔。
沢で顔を洗ったりしてるうちに明るくなってきた。
ザックを背負って硫黄岳に向かう途中、トイレに寄ってく。
登山道では台風で倒れたと思われる大木が何本かあった。
道を塞ぐようにして倒れていた木はカットされていたので安全に通れた。
ありがたい。
今、私が通っている道はどこかの誰かが通ってきた道であり、これから誰かが通る道。
汚したり壊したり傷つけたりはしてはならないと、コマネチが痛くなってから山に登るようになってからは特に強く思うようになった。
夏沢峠から森林限界を過ぎると頂上までガレ場。
中学生の私もガレ場が好きだった。
1歩を踏み出すと聞こえてくる石と石のぶつかる音や、スニーカーの足の裏の感触。
友達は皆、歩きづらくて嫌がっていた。
東京から来たという私達と同じ年頃の子達とすれ違った時、皆ゴツゴツの登山靴を履いていた。
山小屋のオヤジは先生より怖かった。
沢の水で顔を洗ったり歯を磨いたりなんて、田舎の子供でもしたことなかったから躊躇した。
蘇る中2の記憶に浸っていると頂上に着いた。
2年前、高所恐怖症につきリタイヤした阿弥陀岳が見える。
途中のコルでがっくり肩を落とし、眺めていた硫黄岳の山頂にいる。
あの頃はまだじっちゃんが生きていて、私のコマネチも痛くはなかった。
最後の登山になってしまったと思っていたけど、今は硫黄岳の山頂にいる。
ただいま!硫黄岳!
溢れそうになる涙をぐっと堪えて、阿弥陀岳を見ながらご褒美のさけるチーズをハーモニカを吹くように食べた。
mikickさん こんばんは。
硫黄岳の下りで少しお話しした者、sumi8848と申します。
あの山は mikickさんにとって想い出の山だったのですね。
一人感傷にひたってみえるときに邪魔をしたのではないかと、少し心配になりました。
もしそうであるなら、お許しくださいm(_ _)m
私もこの日のレコ(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1609598.html)
をアップしましたが、その中の18枚目の写真に映っているシルエット、ひょっとしてmikickさんではないでしょうか?
私的には、お気に入りの一枚です。
sumi8848さん、コメントありがとうございます。
まさに、これは私でございます。
素敵な写真を撮っていただき、とても嬉しいです。
ありがとうございます!
私は高所恐怖症で下りが苦手なので、お話をしながらの下りは怖さを忘れる事ができました。
話しかけてくださってありがとうございました。
sumi8848さんとはまたどこかのお山で会えそうな気がしています。
それまでお互い、安全登山で頑張りましょうヽ(^o^)丿
昨年、浅間山の際はご一緒できず残念でした。山行記録のぞかせていただきました。股関節はいかがですか?記事を拝見する限りでは調子は良好のようで安心しています。日本最高所 雲上の湯 私もは八ヶ岳連峰全山縦走した際に友人と二人で浸かりましたよ。夏だったので虫がすごかった!(笑) ご一緒できる機会がございましたら宜しくお願い致します。
こんにちは!
お久しぶりです。
実は3月にテン泊で黒百合ヒュッテに泊まろうとしたのですが、ルートの選択ミスでたどり着けず、日帰りになってしまいました。
ザックが軽ければ足の痛みもありませんが、冬のテン泊の装備を背負うと途端に足が痛くまります。
その痛みを若干引きづったまま、先日マレーシアのキナバル山に登ってきました!
昨日、日付が変わってから帰国し、今日は仕事です(;´∀`)
ぜひ、ご一緒できる機会を設けて登りたいですね!
たかちいもやる気に満ちているようです!
こんにちは、早速、お返事をいただき感謝申し上げます。
キナバル山 登頂 おめでとうございます! そしておかえりなさい!
無事で何よりです。
平成最後の登頂なんでしょうか。世界自然遺産 キナバル いいですね。
私もいつか登ってみたいです。
今度、お会いした時に詳しいお話を是非、聞かせてください。
足の痛み、回復したのかなと思ったら、重量により、再発するのですね。
無理をせずにと言っても登りたい欲求を抑えるのはきついと思いますので
足と相談しなが登るしかないですね。
私は明日から1泊2日で伊豆半島分水嶺ジオトレイル ファストパッキングで
行ってきます。 天城山(万三郎岳、万二郎岳)を超えて、天城峠を越えて
修善寺を目指して行ってきます。
今度、長野・山梨方面の山で待ち合わせしましょ。
伊豆半島分水嶺ジオトレイルの記事、拝読しました。
悪天候だったようですが、無事に下山できて良かったです。
キナバルは富士山より300m程高いだけなので、富士山に登れる人ならいけると思います!
私はまだ富士山に登った事がないけれど、足の痛みさえ酷くならなければ行けるんじゃないかと思っていました。
是非いつかチャレンジしてみてください。
甲武信ヶ岳の頂上でのハイタッチが叶わなかったので、いつか叶えてみたいなと思っています。
他にも頂上で行き会える山がないか調べてみます。
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