栂海新道【朝日小屋から親不知まで一日で行く!】
- GPS
- 32:00
- 距離
- 32.5km
- 登り
- 2,587m
- 下り
- 3,271m
コースタイム
北又小屋5:43-9:40朝日小屋
10月7日(木)
朝日小屋4:25-10:14栂海山荘10:42-13:29白鳥小屋13:43-17:24親不知
天候 | 10月6日(水) 曇り 北又小屋→朝日小屋 10月7日(木) 晴れ 朝日小屋→親不知 |
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過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
新幹線「とき」→越後湯沢 特急「はくたか」→糸魚川 北陸本線普通→泊 泊駅から北又小屋までタクシー 約45分 \9,300 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山道 栂海新道全体を通じてよく整備されており危険を感じる箇所はありませんが、コースは巻道なしの直球勝負になります。稜線を辿るアップダウンの激しいコースなので体力勝負になります。 北又小屋から朝日小屋までの道も整備されており歩きやすいコースです。 ◆水場 黒岩平、シキ割で補給。北又、黄連もしっかり流れていました。 今回、4時間で1箸離據璽垢任靴拭 |
写真
感想
2009年の7月に船窪小屋に泊まった時に、山岳警備隊の方がいらっしゃり、その方から「北アルプスを焼岳から親不知まで繋ぐ」ということをお伺いし、すっかりその気になってしまいました。さらに、後押しするように、同じ年の9月に読売新道を翌日、水晶小屋まで行くために奥黒部ヒュッテに泊まったとき、同宿の方から栂海新道の話しをお伺いし、私の心は固く決まりました。
時期をいつにするか、ですが、夏は、ルートの最後は当然標高0mになるわけで標高が低くなれば暑い、また虫も多いということなので却下。秋は日が短い、水場が枯れているかもという難点がありますが暑くない、ということで秋にしました。
また、コースも最初は、白馬岳から雪倉岳を通ってとか、蓮華温泉からとか欲張ったことも考えましたが、すべてそぎ落として北又小屋からのコースにしました。
この栂海新道の山行の前に、三大キレットや奥穂→ジャンダルム→西穂といった恐怖感たっぷりのルートは終わらせていました。
いよいよ長丁場にアタックです。
小屋頼みの登山スタイルの私にとっては、行程中に営業小屋がないのは非常に困ったことでした。食事と飲料水の補給がネックでしたが、四ヶ所の水場はどこも十分にでていました。秋は枯れる可能性があるということでしたが、数日前に降った雨のおかげで助かりました。
このときの行動食は、
朝出発前=胡桃餅5ヶ、ゼリー1ヶ
黒岩平 =胡桃餅5ヶ
栂海山荘=弁当
白鳥小屋=栄養ドリンク1本 でした。
朝日小屋の清水社長からは、「荷物をとにかく軽くすること!」と言われていましたので、20肇競奪で荷物は極力少なくしました。また、親不知観光ホテルに後泊し、宅急便で着替えなど送っておきました。
10月5日(火)に宿泊した北又小屋は、売店などはなく自販機だけでした。ビールとスポーツドリンクだけでした。食事はかなり手が込んでいて美味しかったです。乾燥室や更衣室はなかったと思いますが、泊まり客が計4人ということでそれぞれ個室をあてがってもらいました。私を含めたこの4人はみな栂海新道で親不知を目指す登山者でした。朝日小屋から親不知まで一日で一気に、というのは私だけでした。水は小屋でもらえます。
10月6日(水)は朝日小屋までで、3時間57分で着きました。9時40分には着いてしまい、何もすることがなかったので酒でも、と思いましたが、翌日のことを考えるとあまり飲む気にも(珍しく)なりませんでした。
清水社長の話しでは、「今日のペースなら、明日は10時間から11時間で行けるでしょう!」とのことでしたが、結果はそんなに甘くなかったです。
この日の泊まり客は、北又小屋からの4人だけでした。2日連続で同じメンバーです。
10月7日(木)
いよいよ出発ですが、グズグズしてしまい4時25分になってしまいました。本当は4時出発のつもり。天気は快晴で、最高の登山日和になりました。もし、雨だったらと思うとゾーッとします。相当疲労し、大変なことになりかねないと後で思いました。何とか無事に親不知まで辿りつけたのは、好天に恵まれたことと水が各所ででていたので荷物を軽くできたことだと思います。
吹上のコルから栂海山荘までの景観は、まさに北アルプス最後の秘境の名に恥じぬものでした。一見の価値があります!
栂海山荘で朝日小屋で作ってもらった弁当を食べ、出発しました。小屋を回り込むように下っていくのですが、分からなくて少し困りました。この下っていく道が激しく、ここでいきなり足が攣りました。サポーターを巻いたりで時間をロスしました。後はアップダウンを繰り返し、心身ともにボロボロになりながら何とか親不知観光ホテルにたどり着くことができました。チェックイン後、階段を降りて標高0mの海に行くのですが、足はもう言うことをきかない状況になっていました。何とか海にタッチしたものの、押し寄せる波から逃げようとしたときにまた足が攣りました。
翌日、車で親不知の駅まで運んでもらいました。親不知観光ホテルの女将さんは船窪小屋のご主人の娘さんで、運転していただいた旦那さんに、昨年船窪小屋に泊まったときの諸々のことをお話しし盛り上がりました。
そんなこんなで、一日で一気に標高2418mの朝日岳から標高0mの日本海まで行くことができました。
2012年1月12日
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