前黒法師岳
- GPS
- 11:18
- 距離
- 20.7km
- 登り
- 2,653m
- 下り
- 2,654m
コースタイム
- 山行
- 5:57
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 6:01
天候 | 一日目 晴れのち雨 二日目 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
このルートのハードさを伝える崩れた登山口。全体を通して急峻。 滑りやすい木の根に注意。 前黒法師岳より先はルートが不明瞭になるが赤いペイントやテープを頼りにすれば迷うことはないと思います。 登山口からの湯山林道は崩落により通行困難です。通らない方が良いです。 |
その他周辺情報 | 下山後は寸又峡温泉の美人づくりの湯を利用。料金は大人400円と良心的。ヌルヌルの美肌になりそうな泉質です。 |
写真
感想
南アルプス南部。これが今回の山選びの基準だった。
総じてアクセスがあまりよろしくないこの山域は、個人的にもほぼ未踏でありどこを選んでも初めての場所になりそうで、今まで登ってこなかったのも納得のコース選びの難しさ、情報の少なさだった。
駐車場に着いたのは8時。大半の利用者の目的地は夢の吊り橋らしい。案内の男性からは吊り橋へのアクセスを説明される。前黒法師岳に行くと伝えると驚かれた。
駐車場から登山口へは殆どの区間が吊り橋へと向かう道、帰る道と共通となっておりほぼアスファルト。
登山口は前述の通り崩落後の改修途中の様相。崩れやすく神経を使う。急斜面でぐんぐん標高を稼ぎ林道と合流し一息。
再び登山道。所々緩やかな箇所もあるが基本きつめの斜度。
白ガレノ頭あたりで雷鳴と共に弱い雨に見舞われる。レインウェアを装備し更に登る。ヘリポート泊を予定していたが、開けたヘリポートより樹林帯の方が落雷の可能性が低いのではという考えも頭をよぎる。展望所はこの空模様で望めないだろうと無視して山頂を目指す。
前黒法師岳頂上。評判通り展望は無し。記念撮影だけ済ませて先を急ぐ。
前黒法師岳より先は踏み跡が不明瞭になる。笹を踏み踏み赤いペンキを頼りに進む。
林道にぶつかる。ここからは林道からヘリポートを目指す。林道とは言うものの草が繁って今や廃道。
ヘリポートに着くと平坦でどこにでもテントを張れそう。北風がややあったので尾根に近い位置にテントを設営。設営後雨強くなる。
テント内で鍋を頂く。この時期は鍋に限る。
お酒も頂いて前日睡眠不足なのもあって早々に就寝。一日目終了。
二日目。
朝の冷え込みは氷点下三度程。テントの結露が凍結していた。寝袋やマットを乾かしながら朝食を食べお湯を沸かしてコーヒーを頂く。
前日の悪天候から打って変わって快晴。8時過ぎに出発。
帰りは滑りやすい道に時折尻餅をつきながらも順調に下山。木々の合間からは富士山が見えてきた。
昨日通り過ぎた展望所に寄ってみたものの、望まれる展望は僅かだった。
ぐんぐん標高を下げ再び林道との合流地点。ここからの登山道が急峻だったことを踏まえ、のんびり林道を歩き始める。
歩き初めて5分で崩落箇所にぶつかる。これなら急でも登山道から下りた方がマシと引き返す。慎重に登山道を下り無事下山。
夢の吊り橋は川面の色味がイマイチな為寄らず。
駐車場から徒歩5分の美人づくりの湯で疲れを癒す。アルカリを感じるヌルヌルの湯。適温で快適。シャンプー類は無いので必要な方は持参すべき。
総じて想定よりキツく弱音ばかり吐いていた。せめて太りすぎた体を絞ることから始めようと思った。
「え?!ここ登るの?」崩れてた登山口にwaniko絶句。
登山口から栗ノ木段までは、ヒルのオンパレードという前情報を理由に、wanikoが先頭を切って入山。
石を落とさないように慎重歩き、崩れた登山口斜面を通過。
一安心と思いきや、ひと息つく暇もなくそこからが急登の連続。
林道合流までは、1時間半。途中に集落跡があった。急な斜面に住んでいた方に尊敬の念を払いつつ一心不乱に急登を登る。
何故、一心不乱に登るかと言うとヒルが出るからだ。
ヒルは気温10度以上、11月まで活動するらしいと調べたwaniko。登山開始時の気温は11度。残念ながらヒルが活動開始する気温であった。
ヒルの活動に怯えながら、急いで歩く。だが息が上がる。息が上がるけれども休むとヒルの被害に遭う。このなんとも言えない辛い状況下でやっと林道と合流した。
その時、wanikoはきつい斜面は、下りたくない、下山は絶対に林道を使おうと心に決めた。
15分ほど休憩を挟み栗ノ木段を目指し出発。
先頭を行くも続く急登とヒルに対する恐怖心に心折れそうになるwaniko。。。
テントが張れそうな場所を見つけるたびに、「ここでテント張れるね!」とビバークアピール。だが、誰しも「そやなー」との返事しかない。
なんとか心折れずに栗ノ木段に到着。
これでヒルの恐怖から逃れられる〜!と心が一気に晴れた。
栗ノ木段では、休憩せず通過。
wanikoは、気がついた。先頭を歩くのは、疲れた!と。
そして、後ろを振り向くと、キツそうな顔をするBちゃん。「Bちゃんは、辛いんだな。一緒だ( ̄ー ̄)」と思うwaniko。ついで、今までに見たことのない辛そうな顔して登るdararanさん。「ゲゲゲ。。。話しかけるのも申し訳ない程だ。」と思うwaniko。ついでポーカーフェイスなSさん。「Sさんは辛いのか?」と不思議に思いつつ、今までみんなの顔を見て感じたことはお構いせず、先頭交代を願い出た。
きつそうな顔をしていたBちゃんだったが、快く先頭を引き受けてくれた。
wanikoは、2番手に回った。「2番目は楽だね〜」とwanikoのテンションは、上がる。
だが、そんなのもつかの間、急登に心砕かれつつ白ガレの頭に到着。
白ガレの頭ではたっぷり休憩。
だが、南西の空からゴロゴロと嫌な音がした。空を見上げると微妙に黒い雲。手のひらには雫。
雨だ。。。
雷だ。。。
ザックにカバーを掛け、レインウェアを着て白ガレの頭を出発。
雨に濡れた木の根は、実に意地悪だ。
この根は、滑るから気をつけてねなどと声をかけあい、ひたすら急登を登る。
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