竹呂山・三室山 〜兵庫県で2番目に高い山で秋を楽しむ〜
- GPS
- 05:58
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 893m
- 下り
- 878m
コースタイム
天候 | 晴/曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
三室高原入口の広場に車を停めて歩きはじめました。ここは公園になっていて簡易トイレも設置されています。三室の滝(墹鍋滝)は車道を挟んでこの公園のすぐ向かい側にあります。 三室山の往復であれば、この高原の先に三室山登山口の広い駐車場があるので、そこに車を止めるのがよいでしょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■三室高原(公園)→竹呂山登山口(尾根コース谷コース分岐) 作業車両が入れるかなり広い林道です。最初は舗装されていますが、そのうちコンクリートの簡易舗装に、そして礫や落枝の転がる未舗装道路となります。 ■竹呂山登山口→竹呂山頂 杉や檜と落葉広葉樹が混ざます。落葉した広葉樹の葉が地面を覆っていてやや滑りやすいです。作業道が森の中を縫うように走っていて登山道が断ち切られている場所がいくつかありますが、尾根を探して歩けばそこが登山道になります。 ■竹呂山頂→1198mピーク ブナを中心とした林に囲まれた稜線で起伏もそれほど大きくないので気持ちよく歩けます。谷コース(竹呂谷)への分岐が途中にあるぐらいで、道に迷うことは無いでしょう。 ■1198mピーク→三室山 地図にある1198mのピーク地点の南西にある岩峰が、なかなかの展望です。ここから先は道がややわかり難くなります。笹が茂って踏み跡がわからなくなっているところや、ロープが懸けられている急斜面などもあります。周囲や足元をよく見て道を外れないように注意しながら歩く必要があります。 ■三室山→三室山登山口 林の中の登山道で、要所に標識が取り付けられているので道に迷うことはないでしょう。所々で沢沿いを歩くコルートと林の中を歩くルートの分岐点がありますが、そんなに離れていないところを並行しているので大差はないと思います。あまり変化のないコースなので、この道往復はあまり楽しくないかも。 |
その他周辺情報 | 国道429号線、千種川の畔(ほとり)に「エーガイヤちくさ温泉」があります。大人:400円、小人(小学生)・65歳以上:200円、タオルはご持参を。 レストランも併設されています。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
サポーティングタイツ
ジャンパー
ズボン
靴下
グローブ
帽子(キャップ)
靴
サブザック
昼ご飯(黒米おむすび+春雨スープ)
行動食(飴)
予備食(シリアルバー)
飲料(スポーツ飲料500mL
水1000mL)
ガスカートリッジ
シングルバーナー
コッヘル
箸
地図(地形図)
カメラ(Nikon COOLPIX AW120)
カメラ(Fujifilm FinePix70XP)
iPhone(GPS+カメラ)
iPad mini
サブバッテリー
携帯電話
時計
ラジオ
ヘッドライト
折畳椅子
手拭い
ティシューペーパー
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感想
いつだったか、国道29号線沿いの「道の駅波賀」に立ち寄った時に、「宍粟50名山」というリーフレットを見つけた。鳥取県境を越えたすぐのところに「山」を売りにしている自治体があると知って、興味を持った。50名山と名乗るからにはちゃんと登山ルートのある山に違いない。最近、鳥取県東部のマイナーな山を登ろうとして、登山道があまり整備されてなく道がわからなくなったり藪漕ぎで苦労することが多くなった。県境を越えたところに自治体公認の登山ルートがあるなら、少し足を伸ばしてみるのも良いかなと、出かけてみることにした。
ちょうど先日ヤフオクで落札した防水カメラ NIKON COOLPIX AW-120の試し撮りもしてみたいと思っていたので、これまでメインカメラとして使っていた Fujifilm FinePix XP70 と共に2台を首に下げて歩くことにした。
新しい(中古だけど)カメラが欲しいと思ったのは、FinePixの色味がおとなしすぎて、このヤマレコに掲載する写真がイマイチさえないなぁ、手ブレも多いし、マクロ撮影でピントを外すことも多いし、なんて思うことが多くなったからだ。FinePixの操作性は悪くないし、HDRモードがあるところは気に入っているのだが、他のメーカーのカメラならもう少し綺麗な写真が撮れるかもしれないとネットで物色していたらNIKONの防水カメラが目に留まった。新品を買う度胸(財布)が無かったので、ヤフオクで探してみると、1万円以下で出品されている。見ると欲が出てきてなるべく年式の新しいもの、外観の綺麗なものに目が行く、せり上げられていくうちに結局は1万円をいくぶんオーバーした金額での落札となった。ただ、入手した迷彩色のAW-120は手にしてみると山カメラとしての質感がいい感じ、で気に入っている。
山を歩きながら様々な場所でFinePixとCOOLPIXの両方で写真を撮ってみた。現場では本体の液晶画面でしか画像を確認できないが、COOLPIXの方がやや広角に撮れる。FinePixは色味が地味でやや青っぽかったが、COOLPIXは対照的に色が赤っぽく、紅葉を撮るのには綺麗な色の写真になる。だが、これまでのFinePixと比べると"盛り過ぎ"に感じられてしまう。マクロでのピント合わせはどっちもどっこいどっこい。ただ、FinePixはピントが合っているかどうか、撮影しているときにはよくわからないが、COOLPIXはピント確認の緑枠が(合ってないときは赤枠)表示されて、わかりやすい。ただ、なかなかこちらの思惑通りピントを確定してくれなくてまどろっこしい場面の多かった。また、“らくらくオート”モードにしていると、フラッシュ禁止設定が電源を切るとリセットされてしまうのが気に入らない。設定をいじれば、または作法に慣れれば思い通りに動作してくれるようになるのだろうか。
私の住む鳥取市から三室山・竹呂山の登山口までは車で1時間ちょっとだろうと踏んでいたが、国道29号線を通って途中で昼食のおむすびを買ったりして走ったら2時間近くかかってしまった。三室高原へ着いてからも、車を停める場所を迷ったりして時間を食ってしまい、歩き始めたのは10時半を過ぎてしまった。
竹呂山山頂に着いたのが12時過ぎだったので、そこでおむすびを一つ食べ、稜線を歩いて三室山山頂に着いたのが14時頃になった。そこで湯を沸かしてスープ春雨をつくり 、残りのおむすび1個を食べた。もう少し山頂でゆっくりしていたかったが、日が短くなっているので食事はそそくさと切り上げた。
竹呂山山頂で三室山方向から歩いてきた若い男性ソロトレッカーと出会ったが、他には出会う人は無かった。三室山登山口の駐車場には3台ほど車が停まっていたが、人の形跡はそれだけで歩く人はあまり多くないようだ。まあ、子どもと一緒に登って楽しいような山でもないし、かといって、ガチ登山の人には物足りない山だろう。私のように、健康づくりのためにマイペースで歩く人や三角点の好きな人にはいいのかもしれない。竹呂山の山頂付近のブナ林は癒されるし、三室山山頂の360度展望は、兵庫県第二位の標高の山に登ったいう達成感を感じることができる。けれども、それ以外は落ち葉の積もった林の中をただ歩くだけで、特に三室高原←→三室山はあまり面白味の無いルートのように感じた。ただ、季節が変わればまた別の魅力があるのかもしれない。
ブナの木はほぼ落葉して、登山道はほぼ茶色の落葉で覆われていた。所々にあるカエデの類が紅葉の盛りで、目を楽しませてくれた。
竹呂山から三室山への稜線は私の足で1時間半ほどかかった。12時頃に竹呂山頂で出会った青年が三室山頂を10時半ぐらいに出発したと言っていたので、どっちから歩いても竹呂―三室稜線は1時間半ぐらいのコースタイムなのだろう。この稜線はそれほど展望が良いというわけでもないが、適度なアップダウン、様々な植生、時折開ける展望など、飽きずに歩くことができる。背の高いネマガリタケ(クマザサ)が茂っているところもあるが、足元には道が判断できる踏み跡があるので、前に進めなかったり道に迷ったりすることは無いだろう。ただ、長袖のシャツと手袋は必須だ。
登山口から竹呂山往復や同じく登山口から三室山往復ではあまり面白味の無いコースなので、この山域を歩くのであれば是非稜線を縦走して欲しい。
自治体が山を地域の魅力として発信し、登山者を呼び込もうと力を入れている「宍粟50名山」、その2座を歩いてみて、十分とはいえないまでも登山者が不便や不安を感じないような配慮がなされていることがわかった。鳥取からは車で2時間も走れば登山口まで来れるのだから、これから時々は県境を越えて歩きに来ようと思う。他の山もそれぞれ魅力のある山なのだろう、歩くのが楽しみだ。
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