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Yamareco

記録ID: 1642384
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無雪期ピークハント/縦走
富士・御坂

(過去レコ)高川山追悼登山

2010年12月24日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
18.3km
登り
1,631m
下り
1,625m

コースタイム

日帰り
山行
6:55
休憩
0:40
合計
7:35
6:40
50
大月市立中央病院
7:30
7:30
10
7:40
7:40
65
田野倉駅分岐
8:45
9:05
70
10:15
10:15
70
11:25
11:30
65
12:35
12:40
55
13:35
13:45
30
14:15
大月市立中央病院
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
高川山の下りから滝子山
2010年12月24日 09:12撮影 by  Canon EOS Kiss Digital, Canon
12/24 9:12
高川山の下りから滝子山
菊花山から岩殿山
2010年12月24日 13:42撮影 by  Canon EOS Kiss Digital, Canon
12/24 13:42
菊花山から岩殿山
ビッキーが埋葬されている自徳寺の畑地
2010年12月25日 12:58撮影 by  Canon EOS Kiss Digital, Canon
1
12/25 12:58
ビッキーが埋葬されている自徳寺の畑地
自徳寺の墓地
ビッキーは中央の大イチョウの根元に眠る。
2010年12月25日 13:01撮影 by  Canon EOS Kiss Digital, Canon
1
12/25 13:01
自徳寺の墓地
ビッキーは中央の大イチョウの根元に眠る。
高川山から鶴ヶ鳥屋山
2010年12月25日 13:49撮影 by  Canon EOS Kiss Digital, Canon
12/25 13:49
高川山から鶴ヶ鳥屋山
高川山から九鬼山
左は馬立山(手前)と御前山
2010年12月25日 13:49撮影 by  Canon EOS Kiss Digital, Canon
12/25 13:49
高川山から九鬼山
左は馬立山(手前)と御前山
高川山頂上
2010年12月25日 13:50撮影 by  Canon EOS Kiss Digital, Canon
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12/25 13:50
高川山頂上
滝子山〜白谷丸〜雁ヶ腹摺山
2010年12月25日 13:51撮影 by  Canon EOS Kiss Digital, Canon
12/25 13:51
滝子山〜白谷丸〜雁ヶ腹摺山
左奥は扇山、右手前は馬立山
2010年12月25日 13:54撮影 by  Canon EOS Kiss Digital, Canon
12/25 13:54
左奥は扇山、右手前は馬立山
百蔵山〜扇山
2010年12月25日 13:54撮影 by  Canon EOS Kiss Digital, Canon
12/25 13:54
百蔵山〜扇山
撮影機器:

感想

11月早々、山梨県大月市の高川山(976m)に棲むビッキーが亡くなったことを知って以来、今年中に追悼の気持ちを込めて高川山へ行こうと思っていた。
今年1月末に行った時は元気なので安心していたが、亡くなったことを知り、生きとし生けるものの運命に無念のやるせなさを感じていた。

24日{金)、大月市立中央病院の駐車場に車を置き、まだ歩いたことのないむすび山経由で行く。
木が伸びて名ばかりとなったむすび山展望台よりも、尾根上の所々の方が展望は良いが、富士山は雲に隠されている。
雑木林の中の滑りやすい土の急斜面にはスリップした跡が多い。

富士急・田野倉駅と禾生(かせい)駅からのルートを合わせ、歩き易い岩場を抜けてから平坦な道となり、間もなく登頂する。
東方面の平野の上空はよく晴れているが、西の空はどんよりと曇っている。

頂上の木箱の中には在りし日のビッキーを偲ぶアルバムがある。ノートには、山の感想やビッキーへの思いがつづられている。死因は高齢による老衰とみられており、自然の形で天寿を全うしたのだろう。

ビッキーは決して美女ではなかったが、多くの登山者に可愛がられ、大事にされた。登山者もまた彼女から励まされ、過酷な状況下で生き続けるその姿に勇気づけられたに違いない。
ペットは飼い主に大事にされてこそ幸せだろう。

人生ならぬ犬生の最も美しい時期に恋をすることも叶わず、孤独と空腹と厳しい自然条件に耐え抜いた彼女の生涯は、想像を絶する過酷さだったに違いない。

しばらくいてビッキーを偲んだ後、このまま下山したのでは時間があり余るので、九鬼山から菊花山へ回って下る。
富士山はずっと雲に隠れたままだが北側の展望は良い。白谷丸は日当たりがいいのに雪で真っ白。雲取山や飛龍山にも雪が見える。

九鬼山から西は上野原まで歩いたことがあるが、北は初めて。
札金峠から先は直近の靴跡はない。この峠から展望の良くない馬立山への登り返しはきつかった。

菊花山は初めて行ったが、展望は九鬼山以上に素晴らしい。富士山の展望が絶景とは新しい発見だった。眼下の大月市街が箱庭のようだった。

下山後は初狩駅近くの自徳寺のお墓へ行き、ビッキーが眠っている所を見に行こうと思っていたが、富士市の宿泊先へ行くことばかりが頭にあって、墓地のことはすっかり忘れていた。

翌日は、愛鷹山南部の須津(すど)山荘から大岳〜呼子岳〜位牌岳〜須津山荘へと周回するつもりだった。
このルートは2年前の12月27日に歩いたことがある。その時は快晴で、袴腰岳から愛鷹山本峰までも往復し、約9時間で周回した。

25日早朝、大棚キャンプ場のゲートから歩く。大岳までは明瞭な踏み跡だ。
1014mPの下で袴腰岳の尾根が見え始めた時、山の上は樹氷だらけ。1014mPで初めて大岳が見え、樹氷の頂上にガスが掛かっている。前日に引き続き、風は非常に強い。

取り敢えず行ける所まで進んでいたが、上の方では薄っすらとバラまいたように雪がある。登山道沿いはクマザサが多く、かき分けるほどではないが、ササの雪を被り、上着は雪だらけとなるうえ、やや急な登りは足元が滑る。

大岳〜呼子間と割石峠〜位牌岳間は一般道ではないので、大岳直下で諦めて引き返す。それでも標高差は900m近く登っていた。
夜間は気温が下がり、日中以上に気象条件が悪い。この処、連日のように冬型の気圧配置であり、富士山で冷やされた強風は愛鷹山塊に大量の樹氷を作ったようだ。

須走IC〜大月IC間の高速は0円。
大月ICで降りて、ビッキーの埋葬されている所を見に行く。
自徳寺の墓場の中に大きな銀杏の木があり、その根元に眠っている。安らかに眠って欲しいと、心の中で合掌する。

今は墓石も何もないが、寺の話では、市で墓碑を建てるそうだ。立派な碑が建った暁には、近くを通った時は墓参に寄ってみたいと思う。

時刻はまだ午後1時前で、天気も前日よりずっと良かったので、車で林道からの登山口手前まで上がり、頂上まで行ってみる。防寒着を脱ぎ、身体が温まるように急いで上がったら36分で登頂した。

富士山の風下側には雪雲が舞っている。
端正な山容ながら、神々しさと荒々しさを併せ持つ冬の富士山の姿には畏敬の念を禁じ得ない。

富士山に対して、見る・眺めるでなく、拝む気持ちの人は多いのではないだろうか。
今年の拝み納めの富士山は誠に崇高かつ峻烈であった。

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