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Yamareco

記録ID: 1665867
全員に公開
アルパインクライミング
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳・阿弥陀岳南稜 緊張のソロアイゼントレ

2018年11月30日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
08:14
距離
11.7km
登り
1,264m
下り
1,263m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:58
休憩
1:17
合計
8:15
距離 11.7km 登り 1,264m 下り 1,264m
7:11
22
スタート地点
7:33
7:34
6
7:40
7:45
87
立場山尾根取付
9:12
40
9:52
29
10:21
10:25
30
10:55
15
P1
11:10
20
P2
11:30
12:00
15
P3
12:15
9
P4
12:24
12:56
4
13:04
13:09
71
14:20
28
14:48
7
15:26
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2018年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
当日は積雪は青ナギや無名峰付近で最も多く、3cm程度でした。核心のP3ルンゼも所々雪がある程度でした。
朝の船山十字路、-4℃。駐車場は僕の車を含めて3台。日の出前に出発の予定が、日よってしまい7時過ぎに出発。
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朝の船山十字路、-4℃。駐車場は僕の車を含めて3台。日の出前に出発の予定が、日よってしまい7時過ぎに出発。
林道を30分ほど歩き、立場山の尾根の取り付きます。尾根まではかなりの急登。。
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林道を30分ほど歩き、立場山の尾根の取り付きます。尾根まではかなりの急登。。
尾根に出ても立場山まではひたすら急登が続きます。キツイ〜。(>_<)
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尾根に出ても立場山まではひたすら急登が続きます。キツイ〜。(>_<)
青ナギに到着、立場山はいつの間にか通り過ぎていました。。。風も出てきて寒いです。指先が痛いくらいに冷たくて凍傷になりそうなくらい。。。(>_<)
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青ナギに到着、立場山はいつの間にか通り過ぎていました。。。風も出てきて寒いです。指先が痛いくらいに冷たくて凍傷になりそうなくらい。。。(>_<)
これから登る南稜上部、P1〜P4、山頂までよく見えます。なかなか険しく、特にP3を越えるのは大変そうです。。
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これから登る南稜上部、P1〜P4、山頂までよく見えます。なかなか険しく、特にP3を越えるのは大変そうです。。
ここだけ植生が回復していきません。青ナギって不思議な場所ですね。。
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ここだけ植生が回復していきません。青ナギって不思議な場所ですね。。
権現岳は逆光でシルエットです。奥のこんもりした山が編笠山、一番手前は旭岳ですね。
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権現岳は逆光でシルエットです。奥のこんもりした山が編笠山、一番手前は旭岳ですね。
あまりの寒さに空気中の水分が凍って表面霜を形成しています。キラキラして綺麗です。すごく寒いですが。。。(>_<)
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あまりの寒さに空気中の水分が凍って表面霜を形成しています。キラキラして綺麗です。すごく寒いですが。。。(>_<)
無名峰は霧氷をまとい綺麗です♪
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無名峰は霧氷をまとい綺麗です♪
無名峰まで登ると一気に視界が開けて、権現岳と旭岳の間から富士山が頭をのぞかせました♪(^^)
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無名峰まで登ると一気に視界が開けて、権現岳と旭岳の間から富士山が頭をのぞかせました♪(^^)
赤岳も見えましたよ!右のスカイラインは天狗尾根の岩峰ですね。
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赤岳も見えましたよ!右のスカイラインは天狗尾根の岩峰ですね。
登ってきた立場山の尾根。入笠山のある富士見スキー場が白いラインで見えますね。奥は中央アルプスの山々です。
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登ってきた立場山の尾根。入笠山のある富士見スキー場が白いラインで見えますね。奥は中央アルプスの山々です。
北アルプスは残念ながら雲の中です。。諏訪湖が見えますがわかりますか?手前は御小屋尾根、さらに手前の小さい尾根が中央稜です。
北アルプスは残念ながら雲の中です。。諏訪湖が見えますがわかりますか?手前は御小屋尾根、さらに手前の小さい尾根が中央稜です。
無名峰からは見る南稜上部は迫力があります。P3越えられるのかちょっと不安になってきました。。(^^;)
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無名峰からは見る南稜上部は迫力があります。P3越えられるのかちょっと不安になってきました。。(^^;)
P2、P3アップ、こうして見ると登れる気がしません。。。(^^;)
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P2、P3アップ、こうして見ると登れる気がしません。。。(^^;)
P1は左から巻きます。
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P1は左から巻きます。
P1を越えて、P2、P3が目の前です。んー、どこをどう登るんだろう。。。
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P1を越えて、P2、P3が目の前です。んー、どこをどう登るんだろう。。。
P2も左から巻きます。
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P2も左から巻きます。
P2を超えると核心のP3が大迫力で目の前に迫ってきます!
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P2を超えると核心のP3が大迫力で目の前に迫ってきます!
権現岳と富士山のコラボ♪それにしても権現岳の東稜は垂直に見えます。ルートはありますがかなり難しそう。。。(^^;)
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権現岳と富士山のコラボ♪それにしても権現岳の東稜は垂直に見えます。ルートはありますがかなり難しそう。。。(^^;)
富士山をアップ♪
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富士山をアップ♪
登っていくとP3がどんどん迫ってきます。
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登っていくとP3がどんどん迫ってきます。
P3は基部をトラバースして、裏側に回り込みます。
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P3は基部をトラバースして、裏側に回り込みます。
トラバースの途中で見上げるP3、迫力あります!
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トラバースの途中で見上げるP3、迫力あります!
皆さんのレコで出てくる看板、今回は当然、直登はしません。。(^^;)
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皆さんのレコで出てくる看板、今回は当然、直登はしません。。(^^;)
見上げる直登ルート、卦蕕らいとのことですがまた今度の宿題ということで。。
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見上げる直登ルート、卦蕕らいとのことですがまた今度の宿題ということで。。
P3ルンゼの取付き、ちょうど岩の陰で見にくいですが。ボルト、針金はありますが、アンカーとなるようなしっかりした支点はありません。
初見、ソロ、アイゼンだし、事故も多い箇所なので緊張します。。
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P3ルンゼの取付き、ちょうど岩の陰で見にくいですが。ボルト、針金はありますが、アンカーとなるようなしっかりした支点はありません。
初見、ソロ、アイゼンだし、事故も多い箇所なので緊張します。。
途中でルンゼを見上げます。基本的にアイゼンでの岩登りですが、所々、雪がある箇所もあり、ちょっといやらしいですね。
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途中でルンゼを見上げます。基本的にアイゼンでの岩登りですが、所々、雪がある箇所もあり、ちょっといやらしいですね。
青空に向かってルンゼを左上気味に登っていきます。早く安全地帯に入りたい。。
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青空に向かってルンゼを左上気味に登っていきます。早く安全地帯に入りたい。。
登ってきたルンゼを見下ろします。写真ではわかりにくいですが、かなりの傾斜で、落ちたら確実に谷底ですね。。(>_<)
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登ってきたルンゼを見下ろします。写真ではわかりにくいですが、かなりの傾斜で、落ちたら確実に谷底ですね。。(>_<)
這い松も出てきてやっと比較的安全な所まできました。傾斜がかなり強いので見下ろしてももはやルンゼの底は見えません。
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這い松も出てきてやっと比較的安全な所まできました。傾斜がかなり強いので見下ろしてももはやルンゼの底は見えません。
遠景も入れてルンゼを見下ろして撮りました。
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遠景も入れてルンゼを見下ろして撮りました。
P3を越えるとP4の向こうに本峰が目前です。あ、P4は右、真ん中奥が本峰ですね。
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P3を越えるとP4の向こうに本峰が目前です。あ、P4は右、真ん中奥が本峰ですね。
ここから見てもライン取りが今一つわかりません。行くとトレースはあるのですが、雪が積もってトレースがないとルートファインディングがんばらないといけない感じです。
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ここから見てもライン取りが今一つわかりません。行くとトレースはあるのですが、雪が積もってトレースがないとルートファインディングがんばらないといけない感じです。
見上げるP4も大きくて迫力満点です。
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見上げるP4も大きくて迫力満点です。
P4は基部を左にトラバースして抜けます。ここをトラバースするのですが、下は切れ落ちていてちょっと緊張するところです。(^^;) 雪や氷に覆われてると、P3の次の核心の一つになりそうですね。
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P4は基部を左にトラバースして抜けます。ここをトラバースするのですが、下は切れ落ちていてちょっと緊張するところです。(^^;) 雪や氷に覆われてると、P3の次の核心の一つになりそうですね。
P4を越えると初めて赤岳の全貌がよく見える場所も出てきました。八ヶ岳の主峰だけあってどっしりしていて迫力満点です!(^^)
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P4を越えると初めて赤岳の全貌がよく見える場所も出てきました。八ヶ岳の主峰だけあってどっしりしていて迫力満点です!(^^)
権現岳の右が編笠山、左が三ツ頭、その奥には南アルプスの山々がシルエットで浮かび上がってます♪
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権現岳の右が編笠山、左が三ツ頭、その奥には南アルプスの山々がシルエットで浮かび上がってます♪
頂上直下から登ってきた南稜を見下ろします。一番左がP4、その下に突き出ているのがP3、その先にP2、P1が見えますね。上から見下ろすとそんなに険しさは感じません。。(^^;)
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頂上直下から登ってきた南稜を見下ろします。一番左がP4、その下に突き出ているのがP3、その先にP2、P1が見えますね。上から見下ろすとそんなに険しさは感じません。。(^^;)
もう少し、あの上が山頂です!!
もう少し、あの上が山頂です!!
山頂到着!赤岳が迎えてくれました♪(^^)v
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山頂到着!赤岳が迎えてくれました♪(^^)v
諏訪湖方面の伸びやかな眺望、南稜の緊張の登攀から心が解放される瞬間です♪
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諏訪湖方面の伸びやかな眺望、南稜の緊張の登攀から心が解放される瞬間です♪
空に浮かんでいるような富士山、やっぱり富士山は端正な形で美しいですね♪
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空に浮かんでいるような富士山、やっぱり富士山は端正な形で美しいですね♪
八ヶ岳は信仰の山でもあるので、阿弥陀岳の山頂にもお地蔵さんがいます。
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八ヶ岳は信仰の山でもあるので、阿弥陀岳の山頂にもお地蔵さんがいます。
赤岳アップ、主稜とはじめとする赤岳西壁のルートはここから見ると、雪はありますが、実際に登ると多分あまり雪はない様子ですね。今年の雪の少なさはホントに異常ですね。。
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赤岳アップ、主稜とはじめとする赤岳西壁のルートはここから見ると、雪はありますが、実際に登ると多分あまり雪はない様子ですね。今年の雪の少なさはホントに異常ですね。。
横岳西壁です。こちらも雪はほとんどなし。。。八ヶ岳はアイスクライミングのメッカでもありますが、今年はまだまだ先になりそうです。
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横岳西壁です。こちらも雪はほとんどなし。。。八ヶ岳はアイスクライミングのメッカでもありますが、今年はまだまだ先になりそうです。
天狗岳、右が東天狗岳で左が西天狗岳です。
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天狗岳、右が東天狗岳で左が西天狗岳です。
右から硫黄岳、天狗岳、その奥に蓼科山です。
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右から硫黄岳、天狗岳、その奥に蓼科山です。
大同心、小同心をアップ。
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大同心、小同心をアップ。
あまりに綺麗なので、赤岳をカメラをもう少し引いてもう一枚♪
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あまりに綺麗なので、赤岳をカメラをもう少し引いてもう一枚♪
登頂のご褒美はコーヒーにカプリコです♪(^^)
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登頂のご褒美はコーヒーにカプリコです♪(^^)
行者小屋があんあに下に見えます。ミニチュアの小屋みたいですね。笑
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行者小屋があんあに下に見えます。ミニチュアの小屋みたいですね。笑
西の肩で中央稜と分かれます。計画では中央稜を下山の予定でしたが、分岐から中央稜を見下ろすとかなりの傾斜が。。。日和って御小屋尾根ルートの下山に変更しました。(^^;)
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西の肩で中央稜と分かれます。計画では中央稜を下山の予定でしたが、分岐から中央稜を見下ろすとかなりの傾斜が。。。日和って御小屋尾根ルートの下山に変更しました。(^^;)
御小屋尾根はゆったりとした尾根で、赤岳東面の新教寺尾根や県界尾根にそっくりです。山の成り立ちと関係あるんでしょうかね。。
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御小屋尾根はゆったりとした尾根で、赤岳東面の新教寺尾根や県界尾根にそっくりです。山の成り立ちと関係あるんでしょうかね。。
御小屋尾根はゆったりとしたルートかと思いきや、ゆったりしているのは下部だけで、頂上直下は結構傾斜が強いルートです。登ると意外とキツイルートだと思います。
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御小屋尾根はゆったりとしたルートかと思いきや、ゆったりしているのは下部だけで、頂上直下は結構傾斜が強いルートです。登ると意外とキツイルートだと思います。
編笠山の向こうに南アルプスの山々がシルエットになっています。個性的な山が多いので山座同定わかりやすいですね。(^^)
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編笠山の向こうに南アルプスの山々がシルエットになっています。個性的な山が多いので山座同定わかりやすいですね。(^^)
スカイラインが中央稜ですが、いい傾斜してます。次回の宿題ということで。。。(^^;)
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スカイラインが中央稜ですが、いい傾斜してます。次回の宿題ということで。。。(^^;)
船山十字路の駐車場に無事戻って来ました。今は一番日が短い時期なので3時半ですでにすっかり夕方の雰囲気です。
今回はソロ、初見バリエーションルート、アイゼンということで少し緊張しましたが、無事に下山できてよかったです。お疲れさまでした。(^^)
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船山十字路の駐車場に無事戻って来ました。今は一番日が短い時期なので3時半ですでにすっかり夕方の雰囲気です。
今回はソロ、初見バリエーションルート、アイゼンということで少し緊張しましたが、無事に下山できてよかったです。お疲れさまでした。(^^)

感想

ソロ山行の前はいつも緊張します。今回は、ソロ、初見バリエーションルート、アイゼン、また初級ルートとはいえ事故も多いルートということで、より一層、緊張感が増します。今回の核心はP3、今年は雪が極端に少ないので稜線の状態もよくわからず出たとこ勝負です。正直言うと心の中では、取りえずP3まで行ってダメなら戻ろう、、とやめる理由を探しながら登っていました。。。でも、もう少し、あそこまで、ちょっと行けるかな、、意外といける、、、で何とか登頂できました。(^^;) 通常はパーティーで登りますが、ソロで登るとイヤでも自分と向き合うことになるので、自分の弱い心やパーティーで登るときにいかにパートナーに精神的に依存していたかがわかっちゃいますね。。。(>_<)
ゲレンデのアイゼントレーニングとは違って、易しいとはいえソロの本チャンルート、失敗は絶対に許されません。緊張感を持って正確なアイゼンワークで登っていく、心技ともによいトレーニングになったと思います。
レコでは、累計登高距離1393m、移動距離10.7kmでした。

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