厳冬期・立山ワンディ(雄山〜山崎カール滑走)
- GPS
- 14:05
- 距離
- 39.1km
- 登り
- 2,102m
- 下り
- 2,584m
コースタイム
- 山行
- 13:39
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 15:30
天候 | 高曇り時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・今シーズンは雪が少ないものの、さすがに厳冬期の立山だけあってタップリ雪は積もっていた。(スーパーファットでくるぶし〜深いところで膝下ラッセル) ・全体的にアルペンルートは大回りなのでうまく最短距離になるようにショートカットすべし。 |
その他周辺情報 | ※ルートは一部手書きです |
予約できる山小屋 |
天狗平山荘
|
写真
感想
年末年始の地獄旅も最終決戦の日を迎えた。
どうやら北アルプスの天気もそこそこ良さそうだ。
これはビッグに行くしかないでしょう、ということで厳冬期の立山を目指すことになった。
メンバーはYSHR先生、パク、兄ちゃんと自分の4人。
先月12月にワンディしたばかりだが厳冬期の立山を見に行こう!
パクは「大人の遠足」だと言っていた。
うまい事言うなぁ〜距離は半端なく長いけど難しいのはルート工作と一の越〜雄山までの氷化斜面を登るところくらいか。
後はひたすらワイワイ登るだけ。まさにM気タップリの遠足だと思った。
いつものように夜中0時に立山駅をスタート。
前夜から雪が降り続いており、出発時点で立山駅周辺でも10cm程度の積雪があった。
やはり雪の量は12月とは段違い…ラッセルも大変だ。
美女平駅から先はスキーでアルペンルートを歩いていく。
先日までトマホーク氏が立山に入っていたようでうっすらとトレースが残っていた。ありがたく使わせてもらおう。
しかしそれも1500m辺りまで、そこから先はノートレースとなった。
皆でラッセルを回していく、パクも兄ちゃんも179cmのポンツーンでガンガンラッセル。頼りになる。
アルペンルートを真面目に辿ると距離的にかなりロスが大きいのでショートカットできるところは片っ端からショートカットする。
自分も今日は体調がすこぶる良く足がどんどん前に出る。ラッセルも苦にならない。
いつもとの違いは何なんだろう。
パクは今日もパワフルだったが、いつものパクと比べると少し元気がないようだった。さすがに北ノ俣の疲れが出ているのか。
弥陀ヶ原の手前で明るくなってきた。
7時間のナイトハイクはやっぱり長いし寒い。弥陀ヶ原で-16度を示していた。
夜が長い分夜明けが嬉しい。
降りたての雪が山を真っ白に染めてくれたので本当に美しい。鳥肌が立つレベルだった。
午前9時に室堂に到着。出発から9時間もかかった。
だがここから雄山までのルートは一般ルートだ。
夏なら小学生でも登るのだから全く問題ない。雪があって、風が強くて、寒いだけ。
まあこれらの要素のおかげで難易度が上がるわけだが。
どこも激パウかと思っていたが、一の越手前の斜面は想定外にアイスバーン状態だった。
中途半端にクトーを着けるのも面倒なのでアイゼンを装着してスキーも担いだ。
ここから雄山まで一気にシートラで登り上げよう。
12月に来た時は一の越〜山頂まで全く風がなくて拍子抜けしたが今回はいつも通りの暴風が吹き荒れていた。
スーパーファットが風を受けて時折よろめくが地獄装備に身を包んでいるので問題ない。
滑落に注意しながら山頂まで登り詰めた。
そして厳冬期の立山に無事登頂、嬉しい。
YSHR先生以外はみんな初めてだ。
兄ちゃんに至っては立山自体が小学生の時以来らしい。
もうちょっと登ろうよ(笑)
そういう自分も無雪期の立山は来たことないけど。
滑走準備したらYSHR先生を先頭に山頂からドロップ!
雪もタップリなので安心して飛び込むことができた。
そのまま社務所裏を通って山崎カールへ。
予想外だったのが山崎カールのアイスバーンだ。
北面なのでパウダー三昧かと思ったら広範囲にアイスバーンになっていてヒヤッとする場面もあった。
それでもパウダーを選んでダイナミックにシュプールを刻んでいく。
この瞬間のために登ってきたと言っても過言ではない。
そのまま室堂へ戻ったらアルペンルートを滑る。
12月に来た時は藪でショートカットができず雪も湿っていたため板が走らなかったが今回は絶好調。
ガンガン滑って山頂から2時間半ほどで美女平まで降りてきた。
最後はケーブルカーの脇の林を滑走して立山駅まで。
トータル16時間弱の完全燃焼だった。
山行の様子を動画でも是非。一部ピンボケ、手ブレありますご了承ください。
[説明]
2019年1月6日、厳冬期の立山(雄山)の登頂を成し遂げた。もちろん黒部立山アルペンルートの交通機関は使えないので人力のみで踏破。立山駅から出発し往復約40kmの道のりを15時間半かけた。天気、雪質、メンバー全ての条件が揃った絶好のチャンスをものにできた。山崎カールのスキーも最高であった。
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