陽と陰 烈風甲斐駒ヶ岳
- GPS
- 31:15
- 距離
- 20.8km
- 登り
- 2,630m
- 下り
- 2,624m
コースタイム
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 6:37
- 山行
- 8:14
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 9:47
天候 | 19日 晴れ+暴風 20日 吹雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
19日と20日とではまったく違う山のようになっていました。 コース状況は1日目と2日目を合わせたものです。 三合目以降はしっかりした雪道になります。五合目の手前の南側の斜面は、アイスバーンがメインになっており、その上に積雪しています。五合目以降は概ねアイスバーン上に積雪があると思って良いかと思います。小屋以上はしっかり雪道でトレースがあるところもあれば消えているところもあります。また1日目の夜から2日目にかけての降雪によって状況が著しく変化していると思います。降雪量によってはラッセルを強いられる事は間違いないでしょう。適宜の装備をお願いします。 山梨 山のグレーティングでの黒戸尾根は技術的難易度D、体力度6です。 これは夏道のグレードになります。 詳細下記 http://www.pref.yamanashi.jp/kankou-sgn/shintyaku/grading.html ちなみに、山と渓谷 2015 12 No968には、黒戸尾根〜甲斐駒ヶ岳(往復)のコースタイムが20時間、日程が2〜3日、技術参考グレードが3/5、体力参考グレードが4/5となっています。 ※天候によりコースの状況は変わります。装備やルートの選択は適宜自己判断してください。それぞれ経験、技術が違うので他人を頼りにしてはいけません。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
今回黒戸尾根に行きたいという希望があったため行くことにした。初回であれば夏道で行くことがふさわしいが、私が冬なら良いと言ったため、この時期に行くことになった(すまぬ)。2日間のうちどちらか1日が晴れればそれでいいと思っていた。1日目は快晴だったが風が強く木が少ない所では風に煽られることもあった。しかし、1日目の日程は七丈小屋までだったので森林限界を抜けた稜線に出ることはなく歩くことができた。途中昨晩小屋に宿泊した方と話をしたら、稜線は風が強く、ラッセルも強いられたので大変だったと話をしていた。風とラッセルで考えたのは翌日トレースが期待できないということであった。夜になると風は落ち着いていたものの、雪が降っていた。翌朝、雪はしんしんと降りしばしば風が吹いていた。暗いうちに小屋を出発し、8合目に着く頃には強風に晒されていた。暗い中、なんとなくなトレースを見つけ歩き続けた。暗闇ではあったが風と雪で明るくなっても視界が開ける事は期待できなかった。9合目に着く頃には明るくなりある程度先が見通せたが、他の山々は見ることができなかった。髪の毛やまつげは凍りつき、目を閉じると素直に目が開かない状況だった。頂上に着いたが吹雪で視界は全くなく、写真を撮るだけ撮って下山した。降りのルンゼでは、支点にロープをつけ降った。ロープを回収し、黙々と降った。小屋まで降り、預けておいた荷物を回収しひと息ついてから降った。雪が降り続いていたため、1日目とは全く異なるコースになっていた。そして一晩でこんなにも様変わりするのかと驚き、アイゼンも予定していたよりも長く装着していた。1日目は5合目の少し手前からアイスバーンや雪があったが、2日目は3合目付近までしっかり雪があった。
今回、厳冬期の甲斐駒ヶ岳を経験し感じた事は、先を読んで準備することも大事だし、状況に応じたアイテムの選択も必要だと思った。今回バックパックについていたはずのチェストハーネスがなく、バックパックを着脱する際ひと手間もふた手間もかかってしまい時間のロスになってしまった。装備品の点検の大切さも身に染みて感じた。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する