甲斐駒ヶ岳 ◆ソロ男性さんと二人でラッセルラッセル◆
- GPS
- 15:17
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 2,493m
- 下り
- 2,507m
コースタイム
- 山行
- 13:59
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 15:18
天候 | 曇りときどき小雪舞う |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
【尾白川渓谷駐車場 ↔ 七丈小屋】 黒戸尾根登山口から1合目あたりは落ち葉がガサガサ、地面が見えていないので(特に下りは)慎重に。 雪は標高1,500mあたりからうっすら、黒戸山前後で3〜5cm程度の新雪でした(下りの時点ではかなり踏まれていました)。 【七丈小屋 ↔ 甲斐駒ヶ岳】 それまであった雪に当日朝までの新雪が30〜40cm程度載った状態でした。気温が低くて雪は軽いのでラッセルでも進めます。 烏帽子岩(二本剣)下のルンゼは新雪が付いていましたがここも雪が軽くて飛びそうなので、まだまだ薄い状態です(アイゼン底付きします)。柔らかい雪の中で岩を確かめ、確実なアイゼン、ピッケルワークが必要です(特に下り)。 山頂手前のスラブも雪付きは薄く、やはりアイゼン底付きします。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
ここ数年、冬山の1本目は甲斐駒・黒戸尾根を登って体力測定(確認)をしている。昨年、一昨年はそれぞれ前年より1時間ずつ多く時間がかかって、体力低下の現実を突き付けられた。果たして今年はどうか?と、やはり昨年より1時間早く出発してみる。
午前2時すぎに尾白川を出発、10ヶ月前の記憶を辿りながら登っていきます。足元は相変わらずの落ち葉ガサガサ、その後は笹エリアへ。「息が切れる」ということもないのですが、しかしペースは上がりません。以前のような「ガシガシ」「グングン」の登りとは、明らかに歩き方が変わっている自覚がありました。
昨夜から今朝にかけて降雪があったらしく(天気予報でこのあたりは降らないと思っていたのだが)、足元にはうっすら雪が現れます。今朝は私が先頭だったみたいで、降ったばかりの雪を踏みながら七丈小屋に着きました。
小屋のベンチをお借りして換装、テント場から登っていくと見事にノートレース、30cmくらいの新雪が積もっていました。うっすらのトレース跡と過去の記憶を辿って進んでいきます。雪を掻き分け、息を切らして休み休み進んでいくと、後ろから明らかに私よりは早そうな(元気がありそうな)ソロ男性さんがいらっしゃいます。どこかで譲ろうかと思いながら進むも、私のペースに合わせている様子。途中で「お先にどうぞ」と声をかけると、甲斐駒は初めてでルートがよくわからないとのことでした。七合五勺から八合目へ、まっさらな雪原を登って行きます。ルートを探り、雪に埋まりながら御来迎場へ着いたときにはすっかり疲れ果てて「もう今日はここで引き返してもいいかな」という気になっていました。栃木から来られたソロ男性さん(Tさん)に「何としてもピークを目指しますか?」と聞いてみます。「いやぁ、雪が多いので・・」とか「時間がかかりそうなので・・・」という言葉が返ってくれば、私も便乗して引き返そうかと思ったのですが、Tさんから返ってきたのは「はい!ここまで来たら山頂まで行きたいです!」・・・退路は断たれました(笑)。
核心のルンゼを登り、烏帽子岩を眺めて休憩。何かの拍子に互いの年齢を話したのですが、私が「来年還暦だ」と伝えると申し訳ないと思ったのか、それからはTさんがラッセルの先頭を進んで買って出てくれました(Tさんは44歳)。これまで十数回登っている私はルーファイらしきのお手伝い、なかなかいいペアが結成されました。
深い雪をトラバースしてスラブを登り、駒ヶ岳神社本社を経て山頂へ。登頂の瞬間、どちらからともなく「一緒に写真撮りましょう!」。残念ながら眺望はない山頂でしたが、記念の1枚を収めました。
昨年より1時間プラスを見込んだものの実際はそれ以上にかかり(体力低下)、さらに小屋から上のラッセルに1時間半多くかかって予定よりも2時間以上遅い下山になってしまいました。積雪期の日帰り黒戸尾根は、来年はもう難しいかと思いながら、ヘッデンの灯りの下、尾白川へ戻りました。
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