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Yamareco

記録ID: 7593918
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒ヶ岳 ◆ソロ男性さんと二人でラッセルラッセル◆

2024年12月14日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
15:17
距離
17.9km
登り
2,493m
下り
2,507m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
13:59
休憩
1:19
合計
15:18
距離 17.9km 登り 2,493m 下り 2,507m
2:16
4
スタート地点
2:20
2:21
83
3:44
3:45
83
5:08
5:10
20
5:30
5:31
46
6:17
3
6:20
6:28
42
7:10
7:28
83
8:51
8:52
110
10:42
19
11:01
11:14
7
11:21
11:22
47
12:09
12:17
32
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13:11
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13:51
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3
13:55
39
14:34
14:36
17
14:53
67
16:00
88
天候 曇りときどき小雪舞う
過去天気図(気象庁) 2024年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
尾白川渓谷駐車場(無料/100台以上/トイレあり)
コース状況/
危険箇所等
【尾白川渓谷駐車場 ↔ 七丈小屋】
黒戸尾根登山口から1合目あたりは落ち葉がガサガサ、地面が見えていないので(特に下りは)慎重に。
雪は標高1,500mあたりからうっすら、黒戸山前後で3〜5cm程度の新雪でした(下りの時点ではかなり踏まれていました)。

【七丈小屋 ↔ 甲斐駒ヶ岳】
それまであった雪に当日朝までの新雪が30〜40cm程度載った状態でした。気温が低くて雪は軽いのでラッセルでも進めます。
烏帽子岩(二本剣)下のルンゼは新雪が付いていましたがここも雪が軽くて飛びそうなので、まだまだ薄い状態です(アイゼン底付きします)。柔らかい雪の中で岩を確かめ、確実なアイゼン、ピッケルワークが必要です(特に下り)。
山頂手前のスラブも雪付きは薄く、やはりアイゼン底付きします。
予約できる山小屋
七丈小屋
毎年スタート時間が早くなる。今日もよろしくお願いします。
2024年12月14日 02:24撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
1
12/14 2:24
毎年スタート時間が早くなる。今日もよろしくお願いします。
おそらく霜が降りたりしてピーク時よりは落ち着いたのだろうけれど、でもやっぱりのガサガサ。
2024年12月14日 03:13撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
12/14 3:13
おそらく霜が降りたりしてピーク時よりは落ち着いたのだろうけれど、でもやっぱりのガサガサ。
雪は標高1,500m過ぎあたりからうっすら。
2024年12月14日 03:55撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
12/14 3:55
雪は標高1,500m過ぎあたりからうっすら。
昨年2月以来に訪れたら、こんな標識ができていました。とてもわかりやすくていいです。
2024年12月14日 05:08撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 5:08
昨年2月以来に訪れたら、こんな標識ができていました。とてもわかりやすくていいです。
刃渡りの雪付きはこのくらい。
2024年12月14日 05:13撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
12/14 5:13
刃渡りの雪付きはこのくらい。
黒戸山あたりは新雪が3〜5cm程度でしたが、帰りはかなり踏まれていました。
2024年12月14日 05:37撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 5:37
黒戸山あたりは新雪が3〜5cm程度でしたが、帰りはかなり踏まれていました。
五合目小屋跡の手前で甲斐駒を望む。青空も見えて、「きっと晴れる」と信じていたのだが・・・
2024年12月14日 06:20撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 6:20
五合目小屋跡の手前で甲斐駒を望む。青空も見えて、「きっと晴れる」と信じていたのだが・・・
いつものようにお参りして進みます。
2024年12月14日 06:23撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 6:23
いつものようにお参りして進みます。
七丈小屋、ベンチをお借りしてフル装備(ピッケル、アイゼン、ヘルメット)に換装。
2024年12月14日 07:30撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 7:30
七丈小屋、ベンチをお借りしてフル装備(ピッケル、アイゼン、ヘルメット)に換装。
テント場から進むと、いきなりのノートレース!
2024年12月14日 07:57撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 7:57
テント場から進むと、いきなりのノートレース!
今朝は(も)冷えました。霧氷がきれい(と、ラッセルの気を紛らわせてみる)。
2024年12月14日 08:14撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 8:14
今朝は(も)冷えました。霧氷がきれい(と、ラッセルの気を紛らわせてみる)。
近くの枝もガチガチに凍っています。
2024年12月14日 08:20撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 8:20
近くの枝もガチガチに凍っています。
一面の雪原を八合目へ進んでいきます。
2024年12月14日 08:23撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 8:23
一面の雪原を八合目へ進んでいきます。
八合目御来迎場、左に写っているのはラッセル同士・Tさん
2024年12月14日 08:54撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 8:54
八合目御来迎場、左に写っているのはラッセル同士・Tさん
雪が積もると岩の上を歩くところ、まだ右の夏道です。
2024年12月14日 09:14撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 9:14
雪が積もると岩の上を歩くところ、まだ右の夏道です。
烏帽子岩を見上げて。
2024年12月14日 09:18撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 9:18
烏帽子岩を見上げて。
ルンゼの取り付きもこの尾根に替わりますが、今日はまだ夏道(左へ)
2024年12月14日 09:20撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 9:20
ルンゼの取り付きもこの尾根に替わりますが、今日はまだ夏道(左へ)
ルンゼはこんな感じ。雪が多く見えますが前日〜当日朝に降った軽い新雪が載っているので、その下はまだまだ薄いです。
2024年12月14日 09:29撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 9:29
ルンゼはこんな感じ。雪が多く見えますが前日〜当日朝に降った軽い新雪が載っているので、その下はまだまだ薄いです。
今日は富士山も鳳凰三山も見えません・・・
2024年12月14日 09:48撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
12/14 9:48
今日は富士山も鳳凰三山も見えません・・・
青空に期待を込めて。
2024年12月14日 09:38撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 9:38
青空に期待を込めて。
さあ、あと一息!(・・・でもなかったのだが 笑)
2024年12月14日 10:10撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 10:10
さあ、あと一息!(・・・でもなかったのだが 笑)
スラブはこんな感じ、雪付きは薄いのでアイゼン底付きします。通過は慎重に。
2024年12月14日 10:28撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 10:28
スラブはこんな感じ、雪付きは薄いのでアイゼン底付きします。通過は慎重に。
駒ヶ岳神社本社
2024年12月14日 10:45撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
12/14 10:45
駒ヶ岳神社本社
山頂の祠に到着
2024年12月14日 10:51撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
12/14 10:51
山頂の祠に到着
ラッセル同士・栃木から来られたTさんと。(掲載は許可を得てあります)お疲れさまでした!
2024年12月14日 10:54撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 10:54
ラッセル同士・栃木から来られたTさんと。(掲載は許可を得てあります)お疲れさまでした!
山頂標も新しくなっていました。この裏側は・・・
2024年12月14日 10:57撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
12/14 10:57
山頂標も新しくなっていました。この裏側は・・・
うーん、やっぱり違和感
2024年12月14日 10:58撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 10:58
うーん、やっぱり違和感
小屋へ向かって下っていく途中で、うっすら八ヶ岳
2024年12月14日 12:31撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 12:31
小屋へ向かって下っていく途中で、うっすら八ヶ岳
山頂で望めなかった鳳凰三山と、
2024年12月14日 14:52撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 14:52
山頂で望めなかった鳳凰三山と、
富士山は帰りの刃渡りで姿を見せてくれました。
2024年12月14日 14:54撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 14:54
富士山は帰りの刃渡りで姿を見せてくれました。
久々にヘッデン下山になってしまった。今日もありがとうございました。
2024年12月14日 17:29撮影 by  TG-6 , OLYMPUS CORPORATION
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12/14 17:29
久々にヘッデン下山になってしまった。今日もありがとうございました。
撮影機器:

感想

ここ数年、冬山の1本目は甲斐駒・黒戸尾根を登って体力測定(確認)をしている。昨年、一昨年はそれぞれ前年より1時間ずつ多く時間がかかって、体力低下の現実を突き付けられた。果たして今年はどうか?と、やはり昨年より1時間早く出発してみる。

午前2時すぎに尾白川を出発、10ヶ月前の記憶を辿りながら登っていきます。足元は相変わらずの落ち葉ガサガサ、その後は笹エリアへ。「息が切れる」ということもないのですが、しかしペースは上がりません。以前のような「ガシガシ」「グングン」の登りとは、明らかに歩き方が変わっている自覚がありました。
昨夜から今朝にかけて降雪があったらしく(天気予報でこのあたりは降らないと思っていたのだが)、足元にはうっすら雪が現れます。今朝は私が先頭だったみたいで、降ったばかりの雪を踏みながら七丈小屋に着きました。
小屋のベンチをお借りして換装、テント場から登っていくと見事にノートレース、30cmくらいの新雪が積もっていました。うっすらのトレース跡と過去の記憶を辿って進んでいきます。雪を掻き分け、息を切らして休み休み進んでいくと、後ろから明らかに私よりは早そうな(元気がありそうな)ソロ男性さんがいらっしゃいます。どこかで譲ろうかと思いながら進むも、私のペースに合わせている様子。途中で「お先にどうぞ」と声をかけると、甲斐駒は初めてでルートがよくわからないとのことでした。七合五勺から八合目へ、まっさらな雪原を登って行きます。ルートを探り、雪に埋まりながら御来迎場へ着いたときにはすっかり疲れ果てて「もう今日はここで引き返してもいいかな」という気になっていました。栃木から来られたソロ男性さん(Tさん)に「何としてもピークを目指しますか?」と聞いてみます。「いやぁ、雪が多いので・・」とか「時間がかかりそうなので・・・」という言葉が返ってくれば、私も便乗して引き返そうかと思ったのですが、Tさんから返ってきたのは「はい!ここまで来たら山頂まで行きたいです!」・・・退路は断たれました(笑)。
核心のルンゼを登り、烏帽子岩を眺めて休憩。何かの拍子に互いの年齢を話したのですが、私が「来年還暦だ」と伝えると申し訳ないと思ったのか、それからはTさんがラッセルの先頭を進んで買って出てくれました(Tさんは44歳)。これまで十数回登っている私はルーファイらしきのお手伝い、なかなかいいペアが結成されました。
深い雪をトラバースしてスラブを登り、駒ヶ岳神社本社を経て山頂へ。登頂の瞬間、どちらからともなく「一緒に写真撮りましょう!」。残念ながら眺望はない山頂でしたが、記念の1枚を収めました。

昨年より1時間プラスを見込んだものの実際はそれ以上にかかり(体力低下)、さらに小屋から上のラッセルに1時間半多くかかって予定よりも2時間以上遅い下山になってしまいました。積雪期の日帰り黒戸尾根は、来年はもう難しいかと思いながら、ヘッデンの灯りの下、尾白川へ戻りました。

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