平ヶ岳(鳩待峠から)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 28.3km
- 登り
- 1,318m
- 下り
- 1,329m
コースタイム
- 山行
- 6:47
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 8:17
- 山行
- 2:57
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 3:12
天候 | 3日間とも晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2008年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鳩待峠に到着後、駐車場内に幕営 復路:鳩待峠===13時過ぎ新宿駅西口 |
コース状況/ 危険箇所等 |
山の鼻以降は雪上歩行、残雪期のみ可能 |
写真
感想
会社の山岳部による山行でした。以下は当時の記録です。
5 月1 日(木) 晴れ時々曇り
鳩待峠6:50 出発 --- 山ノ鼻7:48/8:10 --- 欅平奥9:00/9:20 ---- ワル沢下(昼食) 10:00/10:40 --- 幕営地1661m地点11:15 到着
〈実労3 時間3 分〉
鳩待峠登山口からいきなり雪道。川上川沿いまでの急斜面を下り、後は緩やかな下りと平坦な道を進み山ノ鼻に到着。小屋は本日から開業のため人気は少ない。ここから尾瀬ヶ原を抜け猫又川の左側を進む。川が山肌に迫っている箇所は斜面を迂回する。積雪が少なかったためか渡渉可能な箇所が少なく、当初想定していた右俣を諦め左股を進む。ワル沢とフタマタ沢が合流する地点で各自持参の昼食を摂る。相談の結果、沢筋を進むより稜線へ出た方が無難と判断し急な斜面を慎重に登る。二俣中央の稜線に出た後少し進むとテント設営に適した平坦な場所に出る。翌日の行程を勘案した結果ここを幕営地点としテントを設営。夕食を挟んでの長い作戦会議の後20:00 就寝。
5 月2 日(金) 晴れ時々曇り
幕営地1661m地点5:15 出発 --- 大白沢山下1750m地点5:58/6:08 --- 1920m峰7:05/7:20 ---- 白沢山8:07/8:24 --- 平ヶ岳頂上(昼食) 9:30/10:28 --- 白沢山11:13/11:35 ---- 1920m峰12:27/12:44 --- 幕営地1661m地点13:32 到着〈実労5 時間58 分〉
3:00 に起床し朝食。念のためアイゼンを装着し5:15 出発。急な登りとルートの確認のため想定よりやや時間が掛かり1750m地点の平坦な場所で一本。大白沢山ピーク左側の鞍部を目標に斜行しながら登るとまもなく稜線に到着。稜線先の平ヶ岳を一望し登頂への期待が膨らむ。アイゼンをはずした後、所々ある稜線東側のクラックを避けながら慎重に進み白沢山に到着。平ヶ岳のどっしりした姿が眼前に迫ってくる。ここからは幅の広い稜線を快調に進み最後の急な斜面を休まず登りきって平ヶ岳頂上に到着。全員初登頂のため万歳三唱。頂上は聞いていた通り大変広く展望も抜群。越後、会津の山々が見渡せる。風除けのため雪を掘り、コンロでお湯を沸かして簡単な昼食。帰りは行きの踏み跡を辿って足取り軽く戻る。途中3 組4 名の山スキーヤーとすれ違う。大白沢山鞍部を過ぎたあとの下り斜面で軽い雪上訓練(滑落防止処置、グリセード)を行って幕営地点に到着。この日も夕食を挟んでの十分な作戦会議の後20:00 就寝。
5 月3 日(土) 晴れ時々曇り
幕営地1661m地点5:30 出発 --- 二俣付近6:00/6:12 --- 山ノ鼻7:01/7:16 ---- 1550m地点8:11/8:21--- 鳩待峠8:42 到着(昼食)〈実労2 時間35 分〉
3:00 に起床し朝食。テントを撤収後5:30 下山開始。途中まで行きの踏み跡を辿るも途中から二俣の稜線上をそのまま進み緩斜面を見つけて左俣に下降。踏み跡に合流した後、二俣付近で1本休憩をとり、尾瀬ヶ原を一気に進むが、この2 日間で雪解けがかなり進んだ様子で渡渉箇所は踏み抜かないように慎重に渡る。山ノ鼻に到着後休憩。鳩待峠への帰り道も雪解けが一昨日より確実に進んでおり踏み抜きに注意する。連休初日のためこのあたりからたくさんの登山客とすれ違う。最後の急登の途中で1 本取り峠に無事到着。続々下界から登山客が到着する中、早めの昼食を摂り帰京。
総評:ルートに関しては、夏道は山ノ鼻までで、その先は積雪期のみ歩行可能である。鳩待峠までの道路の開通が4 月初旬であることから実際に歩行できる期間は限られている。特に今年は積雪が例年より少なかったようで尾瀬ヶ原のいくつかの川を越えるのはぎりぎりのタイミングであった。融雪が早く渡渉不能の場合は、至仏山側の稜線に登る必要がありアルバイトを強いられるところであったが幸い免れた。ルート探索は踏み跡がほとんどなかったため、すべて2 万5 千分の1 地形図が頼りであった。幸い天候に恵まれたため、ルートの確認は周辺の地形を確認しながら容易にできたが、雪道で視界が悪い場合にはかなり苦労することが予想される。念のためGPS 機能のある装備も今後採用の検討の余地があろう。山行自体は、この時期にしては天候に恵まれ気温も比較的高く快適であった。メンバーの足並みも揃い想定通りの時間でほぼ計画通りのルートを走破し、単独ではなかなか登るのが難しい平ヶ岳に登頂することができ大変満足している。
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