カモシカとにらめっこ? 伊吹山で遊んじゃいました!
- GPS
- 06:30
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,189m
- 下り
- 1,187m
コースタイム
山頂12:24 - 12:54三合目13:30 - 15:00上野登山口
天候 | 予報では曇りだったのでまたガスに覆われた山頂を予想していたのですが、 曇り空ながら視界は広く、うれしい方に予想が外れました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
屋根つきで一日500円です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
この1ヶ月で積雪量が減っていることに驚きました。 1合目までの山道は泥のぬかるみ道で、アイゼンを付けたくなるくらいすべります。(ここでしりもちなんて悲劇を見たくはないです!) 3合目からは一面雪景色ですが、踏み抜くとすぐに地面が見えます。 全体に雪は硬く踏まれていてアイゼンの爪が入りにくいところもありました。 登りはそう影響はないのですが、下りの急傾斜で何人も難儀されていました。 頂上部は雪庇もほとんど見られなくなっていて崩れそうな箇所ももうないようです。 |
写真
感想
前回の日仏合同登山武奈ヶ岳に続いての第2弾がこの伊吹山です。
ただ先月の不安定な天候のこともあり、3月4日の本番に向けて
雪の具合や装備などの準備のために下見をしておこうというわけです。
(1月にも下見に来ましたが、いくらなんでも状況は違うだろうと)
前回ははじめての雪の伊吹山でしたが、麓から山頂までのラッセル三昧で、
かなり強烈な印象を受けました。
1ヶ月を経て何が変わっているのか、どう変わっているのかを
楽しみに登ってみることにします。
前日までの天気予報は曇りのち雪。
平日の高い気温から一転冬型に戻り、
山では雪が降るとのこと。
雨が降っていれば中止したほうがいいか、
どちらにしても山は雲の中だろう・・・
たとえ登れなくても現地までの時間配分を調べたり
麓で山の様子を聞いたりはできるだろう。
最悪聞き取り調査で終わっても仕方ない。
無理ならやめようと今回も軽い気持ちで家を出ます。
(だめだったときのショックをごまかすためでもありますね)
本番では米原駅で7時40分の待ち合わせなので、その時間に
合わせて動いてみます。
合流して車で上野の登山口まで移動する想定で
時間を計りながらの行動です。
R21から県道に入りると行く手に伊吹山が姿を現わしました。
正直驚いたのが山頂までくっきり見えたことでした。
南の鈴鹿の山は皆雲の中で、てっきり伊吹もそうだと
覚悟していたのです。
もちろん空は曇っていますが山はその輪郭を黒く浮き立たせて
存在感を見せています。
雨も上がって山の姿も見えて、これ以上何の文句があるでしょう!
今日登れるってことだけで自分が幸運に思えてしまいます。
8時半に上野の登山口前に到着。
前回と同じ民間の駐車場に停めて準備をします。
登山口の観光センター(?)の方に山の様子を尋ねてみます。
雪が減っていると言われて少し驚きましたが
もう雪崩れるほどの積雪ではないらしいです。
尾根を登るルートについても聞いてみると、
3合目から上はみんな好きなように登るけど
尾根を通る「道」はないとのこと。
登山届をポストに入れて歩き出しました。
1ヶ月前にはここから雪道でしたがもうすっかり様変わりしています。
寒い寒いといってるうちに季節は確実に移っていました。
そんなことを実感するだけでなんだか得した気分になるから不思議です。
雪が融けて地面が泥んこのぬかるみになっていますが、
それも「今」を表わしているんだとうれしい気分で
受け止めます。
あっという間に1合目。
視界が広がってほっとしたのがここから先には雪が残っていること。
sebの希望は「雪山登山」なので、あまり雪が消えていたら
がっかりするでしょうから・・・
スタート時間も遅いので先行者のトレースはすでにたくさん残っています。
地面が見えなくなったところでアイゼンを付けました。
3合目を過ぎて右手に見える尾根を目指して歩いてみます。
雪はかなり硬く締まっていて、トレースのないところでも
「踏み応えのある」歩き心地です。
一人の男性が私の前を歩いていました。
トレースから大きく外れたこのあたりには私たち二人だけでした。
私が追いつくとその男性は右の林を指差して、
「カモシカがいますよ」 と・・・
見るとかなり離れたところに一頭のカモシカが歩いていました。
初めて見る驚きで歩くことを忘れて眺めていましたが、
なんとか近づけないものかとそちらに歩いて行ったのです。
すぐにカモシカは私に気付いたようで、足早に去りかけましたが
すぐに立ち止まると顔だけ振り向いてこちらを窺っています。
私はそのときだだっ広い雪の上に立っていましたが、
その場で座り込んで敵じゃないぞと念(?)を送りながら
じっとカモシカを見ていました。
カモシカはしばらくあちらを向いたまま首だけ振り向いていましたが、
何を思ったのか体ごとこちらを向いてじっとしています。
距離はまだ離れていましたが、10分ほどの間お互いを意識しながらの
にらめっこが続き、彼は一声を残して山に帰って行きました。
6合目の避難小屋を左手に見ながら通り過ぎると
そこから一気に傾斜が急になります。
行く手に生えている木を目標にし、そこまでの歩数を数えながら
足を動かします。
雪はどんどん硬くなっていて、意識して爪を食い込ませないと
足が上滑りします。
太ももに張りを感じながら息を弾ませて登るのですが、
今日はクリアに見えている稜線が格好の目標になっています。
山頂から下山してくる方たちと次々すれ違いますが、
登りの苦しさよりも下りの怖さのほうが深刻なようで、
傾斜の中でしゃがみこんだまま次の一歩がなかなか出せない方もいました。
上手な方の下りる様子はしっかり見ておいて後でまねしてみます!
山頂部では前回かなり目立っていた雪庇がほとんど消えていて、
ここ数日の気温の影響が大きかったようです。
ショックだったのは山頂の避難小屋の氷(雪)が完全に消えていたこと!
砂糖菓子を見せてあげられると密かに楽しみにしていたのですが、
一月で消えてしまうなんてあんまり儚すぎます!
さすがに風は強く、ここで食事の用意をするわけには行きません。
それはあとにして山頂部を一回りしてみます。
頭の上はすぐに雲なんですが、四方の視界の広さには感激です。
鈴鹿の山には早朝と同じく雲が被っていて隠してしまっています。
回り込んで北を眺めると・・・荘厳な北尾根に逢えました!
麓ではあちらこちらで春の気配を感じることがありますが、
この北尾根の厳しさはまだまだ暖かさを寄せ付けない冬の景色です。
本日の大賞はこの尊敬すべき存在感の北尾根です。
寒さを感じながらもそれ以上の山頂の居心地のよさに
ウロウロしてしまいました。
避難小屋に入って数枚のビスケットを口に入れ、
靴紐とアイゼンを閉めなおして下山開始です。
9合目から下り出すところでは一旦立ち止まり、
腹に力を入れて気合を入れて足を出します。
情けないへっぴり腰で下り始めたとたん、滑ってしりもち!
そのまま数メートルずり落ちます。
幸いトレースの凹凸に足がうまく乗って体が止まりましたが、
最初は生きた心地がしなかったですよ(冷汗)
「最初は」ってことは次が・・・あったんです。
あと2回足を滑らせてしりもちをつきましたが、2度目からは
案外落ち着いて立ち上がることができました。
踵への体重の乗せ方にコツがあったようで、
要領を掴むとそこからは急斜面を走って下りていきます。
武奈ヶ岳でsebたちの超特急下山に驚いた、あの速さで
下りていきます!
運動神経の良さもあって(笑)9合目から3合目まで30分!
3合目のホテル前で風を避けながら湯を沸かしていつものラーメン。
そこからは急ぐこともなくのんびり1合目へ。
トイレ前のベンチでアイゼンをはずし、麓に無事戻ってきました。
下見といいながら行程の中ですっかりそれを忘れていたような
楽しい山行でした♪
全体に順調に進みすぎた気がしますが、一週間後の本番では
どんな想定外が起こるのか楽しみです。
伊吹山って、登るほど好きになりますね。
この感想を書いているのは登った翌日ですが、今日の伊吹は
また白く見えました。
また新しい雪を被ったのかも知れません・・・
sebとmanaさんを無事に案内できるように、
山がまた迎えてくれるように、
今日の経験をいくらか役に立てられるように!
こんばんわ。
先週の暖かさで、雪山も少しずつ春風味になってきましたね。
雪山いいですげ、色味のある春山が恋しくなってきました
カモシカ
単車で金沢(市内)の林道を走っていてまして、突然法面からカモシカの親子が登場。
お互いびっくりして、数秒お見合いしたこと思い出しました
来週はガイドですか、
楽しんできてくださいね
わあ!カモシカと10分もにらめっこするなんてすごいですね
だいたい 伊吹山にカモシカがいるって知らなかったです !
美しい雪景色、不思議な雪の造形など…
私は冬の山行きはまだ到底考えられませんが、 レコで楽しませてもらって感謝です。
またこれからも楽しみにしていますね。
tomokikiさん、コメントありがとうございます
もうすぐ雪山のシーズンは終わりですか?
湖北か朽木のあたりにはまだ歩けるところがあるような
まだまだ遊び足りない気分ですよ
南比良もですし、鈴鹿も・・・
まだ消えるなって思っています
お子様連れだと雪山は心配も大きいですよね。
春になったらなったで喜んで出かけるので結局は一緒なんですけどね
久々のコメントいただきました
カモシカは私も初めて見ましたよ
ズームで撮っていますが3〜40m離れていたようです。
そろそろ冬眠から覚める頃ですね
どこから登りますか
予行演習も兼ねてだったのですね
カモシカ・・・
私、まだ山で見たことないのです・・・生きたカモシカ・・・
野犬にやられたのしか
(スイマセン・・・)
霧氷がなくなっただけで随分春が近付いた感じがしますね
いつまで雪山楽しめるかな
雪の斜面の下山は確かにコツですよね
私も登りは苦手ですけど下りは大好きです
utaotoさんも私もここのところ青空からは見放されていますね
自分で歩く分には気にしないのですが、来週お客を伊吹に案内するときはせめて景色を見てもらえたらと思っています。
予報では4日は天気悪そうで・・・
そんなに普段の行いが悪いつもりもないのですが
カモシカと無言の対面でしたが(あたりまえです)、伊吹にいるとは思っていなくて出逢えたのは幸運でした。
登山口からの出発時間はほぼ同じぐらいなので、
本当にニアミスでしたね〜。
monsieurさんの歩きが断然、早かったですね。
時間が不明なのですが、私も上のほうにカモシカがいるのを見てます!
あ〜、ますますmonsieurさんにお会いしたかった〜
下山時に9合目付近で滑られてしまったのですね、
なんとしりもち3回も、、、
でもさすがこの冬2回伊吹に登っておられるだけあって、
巻き返し、3合目まで30分の高速下山とは、大拍手です〜
武奈ヶ岳に続いて、次回の伊吹も日仏合同登山がんばってください!
うちの父さんフランス人なので、monsieurさんを応援してます〜
お会いしてましたよ
私がお堂の中で下山の準備にアイゼンを閉めなおしていたときに外国人の男性が入ってこられたんです。
狭いので気を使われたのか、外にいたほうがいいようなことをお連れの方に日本語で話しておられたのがご主人でしょう?
じゃ、お連れの方はslowlifeさん!!
私はいつも変わらぬ格好をしているのですが、しゃがみこんでいた上に立ち上がってすぐに出てしまったもので、挨拶の言葉もなくて失礼しました
山頂近くは半端でなく滑落の危険がありますね
踵をうまく使うことができてからは勢いに任せて走り下りたようなものでした。
まだまだ雪で遊びたいです
文字通りのすれ違いでしたが、次には勘を働かせますから
またの出会いを楽しみにしていますよ
うちの父さんの山頂の連れというのは、きっと息子のことです、、、
その頃、私はまだ9合目の斜面にへばりつきながら登っていました
やっとのことで、山頂に到着したのは12時15分でした。
monsieurとは、きっと、山頂のどこかですれ違ったかもしれません。
高速下山の技、踵の使い方がポイントなのですね
アドバイス参考になりました。よ〜し、次回がんばります
またいつかお会いしましょう〜
遠くから見ると、変わらない雪山に見えますが、雪が減ってきているんですね
最初、砂糖菓子を見た時は「エビがビッシリ 」と思ってましたが
色々とお写真を拝見して変化を感じました。
今回、期待以上のお天気で良かったですネ
今度の日仏合同登山の時も、期待以上であってほしいと関東に住んでいる私も祈っておりますよ〜
pippiさん、 ありがとうございます
4日の予報は見事に雨のようです。
ま、当日「期待以下」ってことはない方に千円
雨ならどうするかってメール のやり取りをしていたのですが、とりあえず行くってことで共同声明 を出しています。
もう山頂の様子なんか想像できないです
無事に帰ってこれるかな・・・
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