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Yamareco

記録ID: 1719019
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

天狗岳。雪山デビューにお付き合い

2019年02月02日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:59
距離
10.7km
登り
821m
下り
820m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:06
休憩
1:49
合計
6:55
8:14
59
10:30
11:07
6
11:13
47
12:00
13
12:13
3
12:16
12:24
2
12:26
12:27
6
12:33
12:34
28
13:02
5
13:07
13:47
20
15:01
8
15:09
ゴール地点
天候 晴朗なれど風強し
過去天気図(気象庁) 2019年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
渋御殿湯の駐車場を利用(今回も名物おばさんにお会いしてきました)
1000円/日

191号線(湯みち街道)は途中から雪道になる。スタッドレス、滑り止め必須。マイカーはAWDスタッドレスですが、下りで1か所、制御不能になりかけました。左の壁に滑りながらぶつかりそうになり、間一髪で脱したら右のガードレールに突っ込みそうになりました。ぶつかる前にコントロールが戻り、この間、対向車もなく事なきを得ました

コース状況/
危険箇所等
登山ポスト:渋御殿湯奥の橋の手前にあります

渋御殿湯から黒百合ヒュッテ:
登山口から雪道です。高見石分岐、八方台分岐、唐沢鉱泉分岐を通り黒百合ヒュッテに向かう樹林帯の登り。八方台分岐まではひたすら登り。八方台分岐からは比較的緩やかで、一度下る。唐沢鉱泉分岐から黒百合ヒュッテまではしっかりとした登り。全般を通じ危険個所はない。登山口から本格アイゼンを装着する方、黒百合でアイゼンを装着する方、途中で装着する方、人それぞれです

黒百合ヒュッテから東天狗岳:
中山峠までは比較的平坦。雪に埋まっている木道を外すと踏み抜く。中山峠からは樹林帯を抜けると風をまともに受ける。左側がキレ落ちている崖なので、強風の際はバランスを崩さないように。途中の岩場越えは露出している部分が多い。アイゼンを引っ掛けないように要注意。その後の急登は下りと登りで別ルートが出来上がっていた。下りルートを登ろうとすると、雪が柔らかく、登るのに難儀する。全体を通して慎重に歩けば危険個所はない
その他周辺情報 コンビニ:
名古屋、長野方面からは諏訪ICを下りるとメジャーなコンビニが5−6軒ある

日帰り温泉:
渋御殿湯。西の湯のみ利用可。1000円。石鹸シャンプーあり。10−15時

宿泊:
今回は久しぶりに渋・辰野館に宿泊
信玄の隠し湯が素晴らしい。強い硫黄泉で源泉は18℃の乳白色です。温めた湯と源泉に交互に入ります
予約できる山小屋
黒百合ヒュッテ
登山口の渋御殿湯から遅めのスタート
2019年02月02日 08:16撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 8:16
登山口の渋御殿湯から遅めのスタート
息子の雪山デビューです。11月初めに登った天狗岳をあえて選択。同じ山で雪のあるなしの違いを体感してもらう
2019年02月02日 08:50撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 8:50
息子の雪山デビューです。11月初めに登った天狗岳をあえて選択。同じ山で雪のあるなしの違いを体感してもらう
八方台分岐で初アイゼン装着。黒百合ヒュッテまでアイゼン慣らしをする
2019年02月02日 09:24撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 9:24
八方台分岐で初アイゼン装着。黒百合ヒュッテまでアイゼン慣らしをする
木曜に降った雪でもふもふ感たっぷり
2019年02月02日 10:03撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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木曜に降った雪でもふもふ感たっぷり
樹林の中を黙々と進む。青空が素晴らしい
2019年02月02日 10:23撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 10:23
樹林の中を黙々と進む。青空が素晴らしい
黒百合ヒュッテ到着。帰りにここでお昼ご飯を食べる予定
2019年02月02日 10:54撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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黒百合ヒュッテ到着。帰りにここでお昼ご飯を食べる予定
黒百合ヒュッテ前の斜面。前日にFujimori-Wさんがつけたシュプール
2019年02月02日 10:31撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 10:31
黒百合ヒュッテ前の斜面。前日にFujimori-Wさんがつけたシュプール
さぁ、進みましょう
2019年02月02日 10:32撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 10:32
さぁ、進みましょう
稜線に出ると風が強い。右が西天狗岳、左は東天狗の手前の岩山(天狗の鼻)
2019年02月02日 11:26撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 11:26
稜線に出ると風が強い。右が西天狗岳、左は東天狗の手前の岩山(天狗の鼻)
八ヶ岳ブルーをバックに長男の東天狗冬期山頂記念写真。ゴーグル、ネックウォーマーの完全防備。
2019年02月02日 12:20撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 12:20
八ヶ岳ブルーをバックに長男の東天狗冬期山頂記念写真。ゴーグル、ネックウォーマーの完全防備。
蛇足のオヤジバージョン。ネックウォーマーをするとゴーグルが曇るので寒いけど鼻と口を出してます
2019年02月02日 12:20撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 12:20
蛇足のオヤジバージョン。ネックウォーマーをするとゴーグルが曇るので寒いけど鼻と口を出してます
西天狗から下りてくる二人の登山者が見える。西天狗に行く気満々の息子を説き伏せ、東天狗で良しとする
2019年02月02日 12:21撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 12:21
西天狗から下りてくる二人の登山者が見える。西天狗に行く気満々の息子を説き伏せ、東天狗で良しとする
南アルプス
2019年02月02日 12:21撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 12:21
南アルプス
北アルプス
2019年02月02日 12:21撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 12:21
北アルプス
北横岳、蓼科山
2019年02月02日 12:21撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 12:21
北横岳、蓼科山
浅間山系。一番右が浅間山
2019年02月02日 12:21撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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浅間山系。一番右が浅間山
阿弥陀岳(右)と中岳と赤岳(左)。その左に硫黄岳
2019年02月02日 12:22撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 12:22
阿弥陀岳(右)と中岳と赤岳(左)。その左に硫黄岳
赤岳アップ。寒いので山頂滞在は6−7分
2019年02月02日 12:22撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 12:22
赤岳アップ。寒いので山頂滞在は6−7分
黒百合ヒュッテに戻り、今回もビーフシチューセット。小屋は混んでました
2019年02月02日 13:28撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 13:28
黒百合ヒュッテに戻り、今回もビーフシチューセット。小屋は混んでました
八方台の分岐まで私が先に歩いてぶっ飛ばして下りてきた。下りだけ先を歩ける(笑)
2019年02月02日 14:30撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 14:30
八方台の分岐まで私が先に歩いてぶっ飛ばして下りてきた。下りだけ先を歩ける(笑)
写真正面方向に八方台をまっすぐ進んで、トレースのない道を渋御殿湯の駐車場へ下りるつもりだったが、早く温泉に入りたくなりあっさり右手方向の来た道を下る
2019年02月02日 14:30撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 14:30
写真正面方向に八方台をまっすぐ進んで、トレースのない道を渋御殿湯の駐車場へ下りるつもりだったが、早く温泉に入りたくなりあっさり右手方向の来た道を下る
登山口の橋まで下りてきた。橋の向こうの小屋が登山届を出すところ
2019年02月02日 14:59撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/2 14:59
登山口の橋まで下りてきた。橋の向こうの小屋が登山届を出すところ
宿泊した渋・辰野館。素朴でいい宿です。何よりも信玄の隠し湯の硫黄泉が秀逸
2019年02月03日 08:55撮影 by  Canon EOS Kiss X7, Canon
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2/3 8:55
宿泊した渋・辰野館。素朴でいい宿です。何よりも信玄の隠し湯の硫黄泉が秀逸
撮影機器:

感想

息子が雪山に行ってみたいというので、年末に美ケ原に行ったものの、雪が少なく味わえたのは寒さだけだった。今回は八ヶ岳の天狗岳を選択して本格雪山デビューにお付き合いした

夏道では何でもない急斜面のトラバースも、雪が降るとトラバース路が雪の下に埋もれ、雪の急斜面と化してしまう。こんな時はトラバースではなく、尾根伝いにピーク越えする方が安全だ。雪山と夏山にはそんな違いがある。また夏山では岩がゴロゴロしている登山道もすっかり雪に覆われ、とても歩きやすくなるのが雪山の魅力だ

今回あえて天狗岳を選んだのは、11月初めに一緒に登っているので、雪のある時とない時を比較体験してもらうためだ。幸いにも木曜日に降った雪で、山はふかふかの雪。雪山体験にはもってこいだ

多くの登山者が入りトレースがしっかりできているものの、登山道は新雪で柔らかく、ステップがずるずると滑って地味に疲れる。登りは終始息子が先を行き、オヤジは引っ張られる格好で喘ぎながら登った(雪のない時も同じだが・・)

黒百合ヒュッテからはオヤジが雪山経験者として先導するつもりが、先に行く息子についていけず、途中途中で待ってもらう始末。稜線に出ると風が強く、耐風姿勢を教えるにはもってこいの状況だった。しっかりした足取りで進む息子に反して、オヤジは強風に何度もよろめく

風が強いのは予報で覚悟していたが、この風はこれまで経験した中でもかなり強い方の部類。やっとのことで東天狗岳の山頂に到達するも、オヤジは西天狗を往復する気力は全くなし。行く気満々の息子に対し、このまま下っても黒百合ヒュッテの昼食が1時になるともっともらしく説明し、断念させることに成功。さっさと風のない黒百合ヒュッテまで下りてやれやれ

初めてにしては息子は随分としっかりしたアイゼン歩行だったが、宿の温泉に入っているときに聞いたら、ゲイター(スパッツ)をアイゼンで引っ掛け穴をあけたり、自分の足も膝上のところをアイゼンで引っ掻いてしまったとか。大事なくてよかった。私も最初の頃はよくやらかしたし、今回は久しぶりにパンツの膝上をアイゼンの爪で2センチほど破いてしまった

息子にとっては初めてのアイゼン、ピッケルを使う雪山だったが、思いのほかしっかりした足取りで登りは終始私がリードされる格好になった。これだけしっかりと歩けるなら、中級程度の雪山は問題ないし、八ヶ岳の主峰赤岳でも行けるだろう。むしろ自分の危なっかしさを比較体験する機会になってしまった。やはり年寄りの冷や水は本当に考え直した方がよさそうだ

仕事で忙しい息子に代わって、私がアイゼンとヘルメットと雪山用小物を見繕って用意したが、翌日の3日が息子の28歳の誕生日で、思わぬ誕生日プレゼントとなった。もう長いこと誕生日プレゼントなど渡したこともなかったが、素晴らしい雪山デビューに出かけられて本当に良かった

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コメント

素晴らしい雪山デビューですね
雪山デビューにして天狗岳で、かなりのハイスピードとはスゴイですね。
雪山らしい群青色の空や強風、展望の良さを味わえて、最高の雪山デビューになったと思います。

ところで、渋・辰野館、強い硫黄泉なんですね。
今度立ち寄ってみたいと思います。
2019/2/4 7:32
Re: 素晴らしい雪山デビューですね
息子についていくのに一苦労です。もっとゆっくり歩けと言っても、そのうち元のスピードに戻ってしまって大変です。おかげで中山峠から先の稜線部分では、息絶え絶えになり、何度も立ち止まって実力行使的にスピードダウンしました

初アイゼンにしては、実に安定した歩きで、ちょっとびっくりしました。息子一人なら余裕で西天狗も往復していたと思います。どっちが先導役をしているのかわからない状態でした

渋・辰野館の温泉はいくつかあり、一番奥にある「信玄の隠し湯」が源泉の硫黄泉です。
滝のように源泉が落ちる浴槽は、18℃と冷たいですが、底には湯の華がたっぷりと堆積していて、足裏の感触が気持ち悪いくらいです。ぜひ今後お試しください
2019/2/4 8:34
ゲスト
天狗岳
本格的な冬山デビューも一番信頼できるお父さんと登れるのであれば安心ですね(^^)
八ヶ岳の青空がいいですね。晴れが来れば行きたいかも。
実は1月は谷川岳以外まともに登ってません。明日は晴れるかな
2019/2/4 10:35
Re: 天狗岳
Jimnyさん、コメありがとうございます
どっちが「お付き合い」だか分からない有様で、こっちが頼っているみたいな感じです(笑)

なかなか休みと天気がマッチングしませんね
2月8日には埼玉北部に出掛けることになったのですが、前後に浅間や赤城に寄りたいと画策しているものの、現時点の予報では天気がダメみたいです
曇りなら良しとして決行するかどうか迷っています

赤城の大沼のアイスバブル探しと赤城神社参拝くらいならいいかなかなとも考えています
2019/2/4 14:55
山で親子の対話
普通の親子、20代半ばともなればオヤジと連れ立って歩くことってまず無いですよね。
ピンさんが歩けるからこそだと思います。
山って素晴らしい結合剤です。
ご子息、体幹素晴らしいですね、入笠山山頂の写真見てコンパス長いし惚れ惚れしました。
ガシガシ登れそう、父親譲りじゃないでしょうか。
誕生プレゼント、一生モノですね。
2019/2/4 22:53
Re: 山で親子の対話
山を始めた今だけでしょうね。あちこちガタがきて性能低下が著しいオヤジに比べ、スピード、航続距離も格段に違うので、置いてけぼりも間もなくかと・・

まぁ、たまに付き合ってくれれば、いいかなと思っています。統計的には圧倒的に事故が多い60代男性の単独山行ですから、息子が一緒に登ってくれるのは安心ですしね

かれこれ15年くらいは誕生日プレゼントなるものを渡していないので、まとめてツケを払って清算したような感じです(笑)
2019/2/5 8:00
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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