坪庭より縞枯山・茶臼山を経て北山へ
- GPS
- 04:28
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 433m
- 下り
- 896m
コースタイム
- 山行
- 4:12
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 4:28
9:32 坪庭
9:44 縞枯山荘
9:49 雨池峠
10:18 縞枯山
10:30 縞枯山 展望台
10:39 縞枯茶臼鞍部
10:55 茶臼山
11:15 中小場
11:25 大石峠
11:40 オトギリ平
11:53 出逢いの辻
12:11 五辻(東屋)
12:25 五辻
13:50 北八ヶ岳ロープウエイ山麓駅
天候 | 晴時々曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・コースは全て積雪していましたが、トレースは充分についています。 ・全体を通して凍結箇所は無く、アイゼンは使いませんでした。 ・念の為持っていったピッケルも使いませんでした。このコースは樹林帯のみということもあり、そもそも不要と思われます。 |
写真
感想
満員のロープウェイを降りた坪庭は、真っ白な世界に極彩色が溢れていた。賑やかな服装のスキーヤーや登山者の人混みを避けようと急ぐうち、縞枯山へ向かうつもりが登山口を間違えて北横岳の方へ進んでしまった。途中で気付いたが合流も可能だったので、回り道を楽しんだ。
久々に見た白雪の光景に興奮もしたが、それが余りに容易く達せられた上に眼の前の縞枯山の低さにロープウェイを使ったのは失敗かと感じた。喘息を恐れ、また慣れない八ヶ岳で初めての雪山登山だったので、以前も通った軽めのコースにしたのだが。
縞枯山への登山道は高い唐松に囲われている。すぐ前をストックとアイゼンを装備した年配の男性が行く。申し訳ないが、ペースメーカーにさせて頂こう。山頂へ近づくに連れて傾斜は当然厳しくなるが、雪は柔らかく、キックステップーと言うよりは単なる爪先歩きーで進んだ。一時間もしないうちに眼の前の樹間から青い空が見えた。その頃には三度に一度滑る事もあったが、面倒さが先に立ってアイゼンは付けずに進んだ。
広い山頂に着いたものの山名標が何処にあったか分からない。南面の裾野や対面の南アルプスの雪景色に見とれ、周囲の唐松の低さから足元の積雪の厚さを想像しながら道を進むうちに、下りが始まってしまった。
茶臼山へ向かう道すがらにある東面の展望台も忘れず立ち寄り、急な下り斜面は座り込んで下りた。鞍部に着くと雪化粧の樹木が朝日に輝いていた。今日は15時にロープウェイの山麓駅に着けば良いので、時間は充分過ぎる程ある。せいぜい存分にこの景色を楽しもう。歩みをできるだけ遅めた。寒風が吹き荒ぶ茶臼山山頂の展望台に着くと誰も居ない中我慢して景色を味わった。
茶臼山からこちらまで人が少なくなったが、大石峠で男女の一組、その先からも家族連れに出会った。それでもオトギリ平付近では人がおらず、広い雪原が陽に輝くなかを鳥が鳴く様子を独占できた。
出会いの辻を過ぎた辺りで身体が冷えてきた。今日はろくに登っておらず、下りてばかりだ。行動食のチョコレートを口に入れ、禁じ手ではあるが命の水で口を濡らした。いい加減腹も減ったところで五辻の手前に東屋を見つけ、菓子パンを(本物の)水で流し込んだ。小学生らしい女の子を連れた女性とご一緒したが、その方がロープウェイに乗る頃には50分待ちだったという。確かにその後は出会う人が増えた。
何組もすれ違って坪庭へ着いた。13時丁度で約束の時間には2時間ある。その時間にここに
来るのでも良いので、北横岳を往復も考えた。だがまた人混みを避けてロープウェイとスキーコースの間の登山道を下りた。下りは苦手だが雪のお陰でいい加減極まりない運足で足を下ろしても負担がない。後ろ髪を引かれながらも昭文社地図のコースタイムよりはかなり速く麓に着いた。
山行を通して出会った皆さんは皆立派な服装にストック、アイゼンかスノーシューを着けていた。見た限りは登山靴のみの方は居なかった。今回のコースでは凍結箇所は皆無で登山道上は良く踏まれていてツボ足に苦労するところも無かった。日本人の習性で、自分が間違っていたのかもという思いも無いではなかったが、雪山に慣れるには出来るだけアイゼンを使わない事だという山の先生の指導を信じたいと思う。
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