最後の?富士山の日に精進湖パノラマ台〜三方分山
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- GPS
- 03:35
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 814m
- 下り
- 813m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
高尾08:44(JR中央本線) 韮崎10:38 (車移動) 復路: (車移動) 甲府:16:53(JR中央本線) 高尾:18:43 |
写真
感想
ひと月ほど前に富士山を見にどこかの山に行こうと誘われ、精進湖パノラマ台へ行くことを提案した。
パノラマ台というと山中湖の鉄砲木ノ頭にある方が有名だが、精進湖パノラマ台は行ったことがなかったし、2月下旬ともなるとかなり積雪している恐れもあるが、ここなら積雪があっても登れるはずだ。
ただ結果的に今年は降雪がかなり少なかったので他の山でも大丈夫だったかもしれない。
登山口となるパノラマ台入口まで東京方面から行くと河口湖駅からバスになるのだが、今回一緒にいくKtは長野方面から車で来るので韮崎駅で待ち合わせ。
河口湖駅だと大月駅から富士急行になってしまうのだが、そのまま中央本線で進むので甲府盆地からの雄大な景色を眺めることができた。
勝沼で甲府盆地に入っていくと、さすがに甲斐の白峰は真っ白に雪化粧している。
今年は白峰三山を縦走しようと計画しているので今から楽しみだ。
ちなみに、標高日本第2位の北岳と第3位の間ノ岳だが、これは白峰三山の内一番北側だから北岳、真ん中だから間ノ岳なのだから三山合わせて甲斐白峰山と呼んでもいいのではないかと思う。
丹沢も鳳凰山もそうなのだから…と思ってしまうのだが、ただ眺めているとひと山ひと山のボリュームが大きいのでまとめて呼んでしまうのも忍びなかったのかもとも思った。
甲斐の白峰はさすがだったが、甲斐駒ヶ岳も鳳凰三山も八ヶ岳も山頂部分が少し白くなっているだけで雪がかなり少ない。
とても2月の状態とは思えない。
精進湖畔に着くと目の前に堂々たる富士山。
ここから見る富士山は青木ヶ原樹海越しに手前に大室山を抱いた「子抱富士山」だ。
今日ははじめ天気予報が良くなく、それは好転したものの夕方から雲が増えるという予報もあったので富士山が見えるか心配していたのだ。
ただ富士山南面にあたる後方から雲が湧きだしているのでそれが少し心配だった。
韮崎では少々北風が強かったのだが、精進湖湖畔まで来ると風は遮られたのか弱く、そして陽射しもたっぷりで3月中下旬くらいの陽気だ。
普段ならスギ花粉で歩けない季節の雰囲気を体感できるので気持ちがいい。
パノラマ台まではあっという間で、途中はほとんど登山者とすれ違わなかったのに、パノラマ台は大勢の人で賑わっていた。
が、パノラマ台でゆっくりしていると、そのほとんどが2つの団体だったようでその人たちが下りていくと、いきなり静かになった。
精進湖パノラマ台からの富士山は、右側の稜線は傾斜が急で優美な曲線を描いていて、左側の裾野には小御岳山が少しもこもこと盛り上がってる感じだ。
小御岳火山の上に現在の新富士火山が乗っかっているというのがよく分かる。
富士山の表だとか裏だとかいろいろ議論があるが、富士山はどの方向から見てもそれぞれ特徴や味わいがありどれも好きだ。
今回一緒に登ったKtも富士山を眺めるのが好きなので、富士山を眺めつつお昼として持ってきてくれた小海町の花豆餡の地酒あんぱんとメロンパンを食べていたらあっという間40分ほど時間が過ぎていた。
ここからは富士山だけではなく、すぐ右側には本栖湖が見下ろせるし、東側を見ると西湖から河口湖、山中湖方面の山々がずっと見えている。
登ったことのある鬼ヶ岳・十二ヶ岳、足和田山、杓子山、石割山、鉄砲木ノ頭、そして三ッ峠山、その遠くには御正体山まで見えているようで、それらどの山からの富士山もそれぞれの姿をしていてよかったなあと思う。
このまま下りてしまうと時間が早すぎるので、南隣にある烏帽子岳に行くか、北側にある三方分山に行くかで迷ったが、大人数の団体さんが烏帽子岳へ向かったので三方分山経由で下りることにした。
登りの途中、パノラマ台の手前で「千円札の富士山展望台」という看板がありそちらへ少し行きかけたのだが、かなり時間がかかりそうなので戻ったところがあった。
そこでどうやら手袋を落としてしまったのだが、帰りがけにその辺りを探しに行くとどなたかが拾ってくれたようできちんと揃えて木で押さえて飛ばないように置いてあり、ありがたかった。
精進山あたりまで至ると、北風がかなり強くなってきた。
北風が吹いてくるとこの時期らしくかなり寒い。
三方分山はその名前の通り三方向へ尾根が伸びているようだが、尖がった形をしていて意外と登り甲斐がある。
三方分山の山頂からみえた富士山は山頂が雲で覆われてかけていた。
その内完全に富士山の山頂が見えなくなり、それはそれでキリマンジャロ山のような迫力のある富士山でいいなあと思ってみていたのだが、Ktは少し不満だったようだ。
確かにここからの富士山はパノラマ台よりも左右の裾野が対照的になっていてバランスがいい。
ちょっと位置を変えただけなのに小御岳山のもこもこが見えなくなったのだ。
三方分山から女坂峠まで下りると、ここは駿河の吉原宿と甲府を結ぶ中道往還とのことで、道も急に旧道らしく広く歩きやすくなる。
そして精進湖畔まで下りると宿場の面影を残す家々が並び、廃墟も多くなっていたのだが、それはそれで味わい深く面白かった。
東京ではここ数日暖かい日が続きスギ花粉が一気に飛び出したので、今日登山できるか心配していたのだが、この辺りはまだ飛散が開始していないようで花粉症の症状は出なかった。
これから1ヶ月ほどはスギ花粉で山歩きができないので今日歩けて本当に良かったと思う。
Ktに言われて気が付いたのだが今日は「2・23」で富士山の日だった。
来年からは天皇誕生日になり「富士山の日」単独としては最後の日となるので、その日に富士山を仰げる山に登れたのはよかった。
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