中ノ岳・檜倉沢〜阿寺山・阿寺沢


- GPS
- 11:50
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 2,917m
- 下り
- 3,004m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※上記休憩時間11分は機械的に計算されたもので、実際にはもっと多く休んでいます ・危険個所多数(雪の状態、気温その他総合的な判断が必要) |
写真
感想
2月三連休の最終日、阿寺山に3人で登った際、対面する山々の中に一際目立つピークとルンゼを見た。越後三山の最高峰である中ノ岳と檜倉沢右俣だった。阿寺山の山頂で「次はあそこだな」と話していたのを記憶している。雪はつながっているように見えたが、帰りのルートや黒又沢の状態等、解決すべき課題もいくつかあった。家に帰ってから地形図に線を引き、1つの解を出す。日曜日は移動性高気圧で快晴かつ無風の予報、本来であれば北アルプスにも行きたかったが、家庭の事情等もあり、比較的近いこの山のこの計画を早くも実行に移すことにした。
月明りの中、三国川ダムの右岸をしばらくシールで歩く。雪も少ないせいか道路は雪に覆われてはいるものの水平で、数か所デブリで斜めになっていただけでさほど困難さは無かった。調査不足だったのだが、三国川ダム手前から管理所に至る左岸側の道路は除雪こそされているものの「通行禁止」とされていた。他方、右岸側は除雪されておらずシール歩行できた。
十字峡の登山道入り口に売店と立て看板があり、ここから尾根に取り付く。しばらくは急で何度か板を脱ぐ。雪はレインクラストで硬く、その上に薄い新雪が載っている。シールが滑りやすく、クトーもたまに抜ける難しい登りをしばらく続けた。急な箇所や細い稜線では何度か板を脱ぎならが日向山へ。山頂少し手前で日が昇った。天気予報通り最高の天気で風も全く無い。
日向山から中ノ岳までは近く見えて標高差で500mはあるので、時間がかかる。一箇所急登があり他の二人は板を脱いだが、私は支尾根にトラバースしてスキーで登った。結果的にはシートラが正解。山頂に着いて記念写真を撮る。果てしなく広がるような奥利根の山々は圧巻で、見慣れぬ景色にしばし圧倒された。とはいえ、長い一日でキツい登り返しもあるので、素早く滑走準備にとりかかる。
滑るのは檜倉沢の右俣。ググッた範囲で滑走記録は見つからなかった。登り返しも情報が無かったため、地形図と対岸の地形を見比べ、計画を微修正した。ドロップイン。雪はサラサラとカリカリが交互に出てくる感じでスピードは出せない。適当にピッチを切って後続を待つ。合流してあとはワラワラと移動。下部はデブリがひどく通過に苦労させられた。
中ノ沢出合〜五龍沢付近は特に大変で、さらに気温も上がり雪のブロックが落ちてこないかヒヤヒヤした。登り返しは標高差で千メートル弱。そのまま黒又沢を下ってもなんとか帰れるかも知れないが、今年は雪が少なく、下流は水が出てかなりのアドベンチャーになりそうだったため、この選択にした。登り返さないと帰れないので、行くしかない。私はこの計画に少し緊張していたのだが、モーゼは前日にロード主体とはいえ40kmも走ったというから驚いた。やはり鍛えている奴は強い。幸いにも登り返しは思い通りで、板を履いたまま阿寺山の稜線に乗り上がることができた。
稜線から入道岳へ伸びるスノーシューのトラック、阿寺山頂には沢山のスキートラックがあった。帰り道は南面の阿寺沢でここもオンサイト。地形図を見ながら尾根沿いに下り、適当な位置から沢へ滑り込む。ストップスノーもあったが、デブリは少なく下部は素晴らしいザラメだった。ここのところ出しきらない山行が続いていたが、今日は完全燃焼!本当に素晴らしい一日だった。
コメント
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トレースをつけた者です(^_^)
同じ日、同じ時間に、入道岳のモルゲンを同じように眺めていた方々がいらっしゃったなんて、嬉しく思います。
何十回、何百回と、熱く見つめていた中ノ岳に皆様がいらしただなんて。羨ましい限りです。スキーの機動力は素晴らしいですね!
雪のある時期限定の山々も多いこの山域に、ぜひまたおいでください♪
コメントありがとうございます!記録読みました。12時間行動お疲れ様でした。冬の八海山は山を始めた頃に一度敗退していてそれから登れてないんです。入道岳もカッコいい山ですよね。私もいつか行きたいと思います。
この山域の奥深さには驚かされます。本当に尽きないんじゃないかと思われる峰々ですよね。谷が険しく入り組んでいてあまり滑り向きではないですが、いつか縦走もしてみたいと思いました。また来ます!
自分も阿寺山から眺めた中ノ岳に魅力を感じ、登った口です
沢に入って阿寺山に登る発想と行動力は凄いです、すごく充実した感じですね
去年は藪藪・デブリ地獄でもうしばらくはいいや、といった感じでしたが
今の時期はまだ良さそうですね、また行きたくなりました
写真ありがとうございます
コメントありがとうございます!やっぱり登りたくなる景色ですよね。同じことを感じる人がいて良かった。記録拝見しましたが、石抱橋から越後駒と縦走したんですね。34km、±3100、16時間て、焼山・火打周回にしてもY0M0YAMAさんはかなりの完全燃焼系山スキーヤーですな
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