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Yamareco

記録ID: 1740276
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

須川岳(栗駒山)

2010年10月11日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
12.7km
登り
785m
下り
799m
天候 雨のち晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車

感想

2010年10月11日、須川岳(栗駒山)に行ってきました。

お湯が川のようにざぶざぶ流れる温泉の脇を通り抜けて登山道へと向かいます。
仮に今日、ヘロヘロ隊だけでここに来ていたら、間違いなくここで登山終了。
温泉に直行していた事でしょう。なにせガスガスですから…。

登山道の灌木帯に入ると風と雨は凌げるようになりましたが、足下は悲惨な感じ…。
昨日まで雨だったというのは分かっていた事なので覚悟はしてきましたが先が思いやられます。

記録を辿ってみると、4年前のほぼ同じ時期に同じコースを登っているのですが、その時も今日と似たような顛末だったようです。天気予報→晴れ、実際→雨…みたいな。写真を見た感じ、その時よりも天気は悪そうですが…。

ゼッタ沢の渡渉点。
増水は大したことないようですが、泥の付いた登山靴が滑るのがコワイ!
実際目の前でやまめさんが大きくスリップしたときにはヒヤッとしました。
場所が場所ですしね。幸い大した事はありませんでしたが。

地獄谷もガスガス。
なんにも見えません(^^;

昭和湖もガスガス…。私はいつになったら「エメラルドグリーン」の昭和湖を見ることができるんでしょうか?(あれ? 地震以来晴れててもエメラルドグリーンにはならなくなったんでしたっけ?)

悔しいので「ここの湖は毎朝係員がバスクリンを入れに来てあの色になっているんだ」とウソ情報を流しておきました。だ〜れも信じてくれませんでしたけどね(笑

昭和湖から先、登山道の斜度が急になります。しかもドロドロ…。
この登山道というよりは泥の川を上りきると天狗平、稜線に出ます。

予想はしていましたが、何も見えません。
吹きさらしになるのでものすごい風です。
本当に酷い天気だなぁ(諦笑

天狗平から山頂までは、勾配も緩やかで歩きやすい道のりのハズですが、まっすぐ歩くことが困難な程の強風ともなると、切り立った崖が怖く感じます。晴れてる日に落ちる人はいないでしょうが、今日ならば「万が一」があり得そうです。

強風にもてあそばれながらも、なんとか全員無事に山頂に到着。
広いはずの山頂は大勢の人でごった返していました。
こんなに混雑している山頂も他にはなかなかありません。

ツートンと二人で記念写真を撮って貰いました。
ちなみに、右側のピンクがかった赤一色、シャア専用カラーがツートンで左側、真紅と黒の、ライデン専用カラーが私です。

今はこんな天気ですが、少しでも天気予報が当たって晴れてはくれまいか…。
お天道様、なんとかお願いします!ということで山頂の社殿へお参り。
たぶん、ここにいる全員同じ事を願っているはず。

山頂でしばし天候の回復を待ってみますが、なかなか回復してくれません。
時折薄日が差すのがまた何とも言えずじれったいのです。
絶えず強風に晒される山頂には、そうそう長いこと留まっておられずひとまず天狗平まで戻る決断をします。
山頂付近には、ほとんど平服のような格好で震えながら昼食を取っている人が大勢いましたが…遭難しないまでも、風邪ひきまっせ?(^^;

天狗平まで戻っても天候はいっこうに回復せず…。
むしろ風はさっきよりも強まったような気さえします。
実は、個人的にはこの時「さっさと須川温泉に降りちゃってもいいよ〜」という気になっていたのですが、協議の結果、予定どおり秣岳方面への縦走に決定しました。

須川温泉からの登山道は登りも下りも大渋滞でしたが、縦走路に入った途端ほとんど人影が無くなりました。
ここからは「登山」の世界。観光客でも歩ける遊歩道では無くなったということでしょうか。

縦走路に入って最初の小ピーク付近。この日最強の暴風に遭遇しました。
いつぞや、岩手山の8合目小屋前で体験した程ではないにせよ
まっすぐ立って歩くのが困難なほどの風が容赦なく吹き付けてきます。

この付近には、岩手・宮城・秋田の三県境があります。
三県境といえば、去年のこの時期、青森・秋田・岩手の三県境、四角岳に登ってました。あの日は穏やかな晴れだったな〜と、ちょっと遠い目に…(笑

暴風地帯を抜けると、今度は泥濘の急斜面を下ります。
ここの道がまた嫌らしく、本当にどこに足を置いても滑ります。
石に乗ってもズルリ。土を踏んでもヌルリ。木の根を踏めば横滑りシュルリン。
おまけにあちこちに落ち葉が厚く吹きだまっているのですが、これが罠でして地面だと思って踏むと、実はその下は水たまりドボン…。
ここの区間で派手に転ばなかったのは奇跡です。

泥濘の急斜面下降で肉体的にも精神的にも疲労のピークに達しました。
ちょうどそこで次のピークまでのゆるやかな場所へ差し掛かったので、ここでランチにすることになりました。

高層湿原の中の一本道。
晴れていれば最高に景色が良さそうなんですが…。
ガスの先に、いよいよ見えてきたピークが目指す秣岳。

泥っぽい道を、えっちらおっちらと登り切り山頂到着〜!!
須川の山頂はえらく混んでましたが、こちらは貸切でーす。
いやー、なんか足下が気になって下ばかり見て歩いていたので
正直、今日のコースの全体像が今ひとつつかめません(^^;
これは晴れた日にリベンジしないといけませんね〜。

秣岳山頂に着いてホッとしていてはいけません。
ここまであまり標高差が無かった分、一気に下降していきます。
道は泥に加え、木の根と岩が多く露出した難しい道となります。

そういえば、今日は紅葉を見に来たはずなのですが、まったく見てなかったですね。
終盤に入ってやっと、紅葉らしい紅葉を目にしたような気がします。

…とはいえ、油断大敵!
足下は最後までぐちゃぐちゃ・
ここは階段が組んであるだけまだましな方です。

正直、ここまで来ると早く下山して楽になりたいのですが車の音はすれど、なかなか登山口へとたどり着きません。
車道はかなり近くにあるようなのですが、登山道がつづら折れになっているので
歩いても歩いてもゴールに着かないのです。

全員?が無口になった頃、ようやく登山口へとたどり着きました!
いや〜、お疲れさまです!

休憩時間を入れてとはいえ、8時間の長きに渡る『泥濘』との戦いでした。
今回の須川山行、印象を一言で語るとしたらやはり「泥!」の一言に尽きるんじゃないでしょうか。
たぶんヘロヘロ隊だけで行っていたらくじけていたと思います。
皆様のおかげで無事ゴールできました。ありがとうございます。

いや〜、晴れた時に行ってみたいですね!(笑

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