甲斐駒ケ岳
- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 2,891m
- 下り
- 2,886m
コースタイム
- 山行
- 8:54
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 9:15
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
無料、きれいなトイレ有 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場までの道路は全く雪や凍結の心配がない。 1400mあたりから、登山道がカチカチに凍っているところが増えてくる。 雪は少ないのにアイゼンが必須という不思議な状態。 七条小屋までは凍った道が続くので要注意。 その先は山頂までトレースもあり、しっかり踏まれているので足元の問題はない。 当然ながら、八合目からのルンゼの通過は気を使う。 |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
装備
個人装備 |
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
予備靴ひも
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
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感想
ずい分久しぶりの高い山、甲斐駒で素晴らしい2日間を過ごすことができた。
山で使う時間がこのところ減ってきていて、体力の不安を抱えながら、それでも久しぶりに高い山に登ろうと東に向かった。
以前に夏の黒戸尾根はテン泊装備で歩いたが、同じ体力があるとは到底思えず、どこまでやれるかおっかなびっくりでプランを立てたのが実際のところ。
自信がないならそれなりの行先とプランを立てればいいものを、いつもギリギリ紙一重の山行にしてしまうのは悪い癖だ。
東名のSAで車中泊、5時間熟睡できたことで元気いっぱいのスタート。
異常なほど雪のない登山道を登る。
1400m過ぎから雪道(というより氷道?)になったが、タイム的には順調に七条小屋に到着した。
小屋番さんには、今ならまだ時間に余裕があるから山頂ピストンできると言ってもらい、一応14:30リミットの想定で再度スタート。
・・・ところが一旦小屋で休止モードに切り替わった足は、思うように言うことを聞いてくれない。
テン場を越えて雪の斜面に残るトレースを辿るのが、とんでもない苦行になっていた。
八合目を過ぎて、ルンゼを上がり切ったところで体力の限界を感じ、ここからの無理は危険が増すと判断してしまった。
今登ったばかりのルンゼの下りは思いっきり慎重にこなし、つりそうな両足をだましだまし小屋に戻った。
その日の宿泊者は山のガイドをしている男性が二人と、小屋番さんの友人で別の小屋で小屋番をしているという女性。
ガイドの二人は今回はプライベートの山行で、女性はシーズンの休暇の間に冬の黒戸尾根を歩きがてら数日をここで過ごすプランとのこと。
つまり自分以外の4人は皆さん山のプロだった。
その5人で夕食後にワイワイ過ごした時間は、この上なく楽しい、また貴重なものになった。
アルコールも入りながら皆さんの話を全身耳にして聞かせてもらい、生意気な口も挟ませてもらい・・・時間が過ぎるのが早かったな。
正直言うと、初日の撤退で一度心が折れてしまっていて、翌朝山頂に向かうかを決めかねていた。
でも起きてみると身体はかなり戻っているようで、何より昨夜の時間が心をリセットしてくれているのがありがたかった。
やはり今日山頂に向かう二人より一足早くスタートし、昨日の道をもう一度辿る。
あれほど長かった斜面を順調に登り切り、ルンゼを過ぎると昨日の撤退地点。
高さからの恐怖を感じないのはありがたいことだが、動きが雑になれば一瞬で命を持って行かれることを分かって動く。
急勾配の斜面のトラバースも慎重にこなし、ナイフリッジの雪庇を避けてここもトレースを忠実に辿る。
雪が締まっているので足元に不安を感じることはそれほどなかった。
見上げれば、あとは山頂まで緩やかな尾根を残すだけ。
昨日の撤退のこともあり、登れた達成感を何割か増しで感じながらの登頂。
上空の青空と足元の雲海、四方の山塊に囲まれて、とても高いところに立っているのを実感した時背後から
「おめでとう〜!!」 の声。
私の登頂を道から見ていて大声でお祝いをくれた。
嬉しい気分が3倍になった。
登ってきた二人と握手を交わし、写真を撮り合ってしばらくの時間を共有。
遠方の山を教えてもらう。
草津白根、妙見、谷川・・・
どこにあるのかも知らない山がちゃんと見えている。
やはりいろんなこと知っている方が楽しめるんだといまさら勉強。
小屋まで下り、お礼のあいさつをして帰路へ。
ひたすら長い尾根を辿りながら、出会った4人の山のプロの皆さんのことを思い出していた。
それぞれの経験や山への思いや置かれている立場や役割、みな違うけれど、お互いに聞く耳があって尊重する心を持っている。
自分のような素人が発する言葉を、同じ熱を持って受け入れ、返してくれる。
(関西人のようなボケとつっ込みもお見事でした!)
あの「おめでとう〜!」は、山に登る度に思い出すだろう。
言える自分を作らなきゃと思う。
それから教えてもらったアイゼンワーク。
忘れずに練習しますよ!
またどこかの山で。
ありがとうございました。
今回も
今日でよかった
ここでよかった
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