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Yamareco

記録ID: 1745833
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ハイキング
四国剣山

【四国石遍路】五剣山(敗退)

2019年03月02日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
1
日帰りが可能
GPS
02:02
距離
3.9km
登り
476m
下り
459m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
1:27
休憩
0:29
合計
1:56
8:53
22
9:15
9:16
41
9:57
10:24
12
10:36
10:37
12
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2019年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
八栗登山口駐車場を利用させていただきました
コース状況/
危険箇所等
注意:八栗寺から五剣山へ至るルート上には入山禁止の標識があります。
周囲の地盤が侵食され、火山角礫岩の山頂だけが残されてできた岩山です。
鉄梯子やお助けロープが設置されていますが、目も眩む崖を上り下りすることになりますので、軽い気持ちで訪れると痛い目にあいます。2017年には滑落事故も起こっているようです。地質を観察するためだけなら、八栗寺の裏手で引き返しましょう。

【駐車場〜八栗寺】
舗装路をしばらく登ると、左手に旧参道への分岐があります。
歩きやすい尾根道なので八栗寺へ至るには舗装路よりこちらをおすすめします。

【八栗寺〜一ノ剣】
本堂にお参りした後、左手に進むと登山口があります。
火山角礫岩の崖の下を通り過ぎると、木の根のトンネルがあります。ここをくぐらず、左手に進むと最初の鉄梯子があります。
一ノ剣の山頂までは鉄梯子とお助けロープを使いながら這い上がります。
この先さらにタフになりますので、この辺で怪しくなってきたら迷わず引き返しましょう。

【一ノ剣〜四ノ剣】
一ノ剣からはとても300mの山とは思えないほどすばらしい眺望があります。
四ノ剣までは稜線を上り下りしますが立木があるのでそれほど高度感はありません。
一箇所、鉄の足場から崖下を見通せる場所があります。ここはかつて木製の足場が置いてあったようですが、今はロープにつかまりながら這い上がるしかありません。踏み外すと崖下まで転落なので注意が必要です。

【四ノ剣〜八栗寺】
四ノ剣から五ノ剣までは垂直の崖を鉄梯子とお助けロープで下ることになります。
ここで足を滑らせるとアウトなので三点保持で慎重に。冷や汗でヘアバンドがぐしょぐしょになりました。五ノ剣へ登り返す気力もなく、四ノ剣の崖を下ったところで下山することにしました。
ショートカット路は岩の下に仏像が並んでいる所の右手にあります。この道があって本当に助かりました・・・。
その他周辺情報 うどん本陣山田家本店でランチ
今回は八栗登山口駐車場から出発です。
2019年03月02日 08:51撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/2 8:51
今回は八栗登山口駐車場から出発です。
八栗寺へはケーブルカーで登ることもできます。
2019年03月02日 08:53撮影 by  iPhone 8, Apple
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八栗寺へはケーブルカーで登ることもできます。
鳥居をくぐると五剣山の威容が迫ってきました。切り立っているな・・・。
2019年03月02日 08:54撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/2 8:54
鳥居をくぐると五剣山の威容が迫ってきました。切り立っているな・・・。
石仏のある巨石が遍路道の分岐点になります。
この時はこんなところに礫を含む堆積岩があるんだなーくらいに思っていましたが、後で調べてみたら火山角礫岩でした。
宝永地震の際に崩壊した五ノ剣の残骸のひとつのようです。
2019年03月02日 09:00撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/2 9:00
石仏のある巨石が遍路道の分岐点になります。
この時はこんなところに礫を含む堆積岩があるんだなーくらいに思っていましたが、後で調べてみたら火山角礫岩でした。
宝永地震の際に崩壊した五ノ剣の残骸のひとつのようです。
遍路道へと進路を取ります。
2019年03月02日 09:01撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/2 9:01
遍路道へと進路を取ります。
落ち葉を踏みながら穏やかな山行きです。この時点では・・・
2019年03月02日 09:05撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/2 9:05
落ち葉を踏みながら穏やかな山行きです。この時点では・・・
お迎え地蔵前の広場に到着しました。
2019年03月02日 09:10撮影 by  iPhone 8, Apple
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お迎え地蔵前の広場に到着しました。
ここから屋島の眺望がありました。
2019年03月02日 09:11撮影 by  iPhone 8, Apple
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ここから屋島の眺望がありました。
近づくとさらに切り立って見えます。
2019年03月02日 09:13撮影 by  iPhone 8, Apple
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近づくとさらに切り立って見えます。
八栗寺の山門に到着。
2019年03月02日 09:14撮影 by  iPhone 8, Apple
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八栗寺の山門に到着。
本堂の左手から登山口へと進みます。
2019年03月02日 09:19撮影 by  iPhone 8, Apple
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本堂の左手から登山口へと進みます。
まさかこの山、全体が脆そうなこの岩でできているのではないかと思い始めました。
2019年03月02日 09:25撮影 by  iPhone 8, Apple
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まさかこの山、全体が脆そうなこの岩でできているのではないかと思い始めました。
いよいよ取り付きます。
2019年03月02日 09:26撮影 by  iPhone 8, Apple
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いよいよ取り付きます。
悪い予感的中。一ノ剣の基部。めっちゃ脆そうです。
2019年03月02日 09:31撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/2 9:31
悪い予感的中。一ノ剣の基部。めっちゃ脆そうです。
さらにすすむと木の根のトンネルが。
2019年03月02日 09:34撮影 by  iPhone 8, Apple
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さらにすすむと木の根のトンネルが。
トンネルの先にお不動さんが鎮座されていました。
2019年03月02日 09:35撮影 by  iPhone 8, Apple
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トンネルの先にお不動さんが鎮座されていました。
トンネルから少し戻ったところに一ノ剣への鉄梯子がありました。
2019年03月02日 09:36撮影 by  iPhone 8, Apple
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トンネルから少し戻ったところに一ノ剣への鉄梯子がありました。
鉄梯子上から。このあたりで怪しくなった方は引き返すことをおすすめします。
2019年03月02日 09:38撮影 by  iPhone 8, Apple
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鉄梯子上から。このあたりで怪しくなった方は引き返すことをおすすめします。
お助けロープと鉄梯子でよじ登り、稜線に出ました。
2019年03月02日 09:43撮影 by  iPhone 8, Apple
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お助けロープと鉄梯子でよじ登り、稜線に出ました。
一ノ剣からの屋島
2019年03月02日 09:45撮影 by  iPhone 8, Apple
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一ノ剣からの屋島
山頂標識
2019年03月02日 09:48撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/2 9:48
山頂標識
三ノ剣までの稜線は立木で遮られて高度感はありません。
2019年03月02日 09:48撮影 by  iPhone 8, Apple
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三ノ剣までの稜線は立木で遮られて高度感はありません。
四ノ剣への取り付きは足元から奈落の底が垣間見れます。
2019年03月02日 09:51撮影 by  iPhone 8, Apple
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四ノ剣への取り付きは足元から奈落の底が垣間見れます。
四ノ剣山頂
2019年03月02日 09:57撮影 by  iPhone 8, Apple
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四ノ剣山頂
南東方面の眺望。ここからはほぼ垂直の鉄梯子を下ります。
2019年03月02日 10:00撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/2 10:00
南東方面の眺望。ここからはほぼ垂直の鉄梯子を下ります。
お助けロープ頼りの崖。下部が上手く解決できずに何度もやり直しました。ここは思い切ってロープにぶら下がるか、右手の灌木に結ばれたロープを足場に使うと着地できます。
2019年03月02日 10:10撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/2 10:10
お助けロープ頼りの崖。下部が上手く解決できずに何度もやり直しました。ここは思い切ってロープにぶら下がるか、右手の灌木に結ばれたロープを足場に使うと着地できます。
容赦なく襲ってくる垂直な鉄梯子。三点支持を守って一段づつ下りました。次のステップを踏み出すときに崖下を見下ろさなければならず、高度感と緊張で冷や汗たらたらでした。
ビレイを取っていないので、落ちたらアウトです。
こういうのを命の駆け引きをしているというのでしょうか?
2019年03月02日 10:23撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/2 10:23
容赦なく襲ってくる垂直な鉄梯子。三点支持を守って一段づつ下りました。次のステップを踏み出すときに崖下を見下ろさなければならず、高度感と緊張で冷や汗たらたらでした。
ビレイを取っていないので、落ちたらアウトです。
こういうのを命の駆け引きをしているというのでしょうか?
五ノ剣の基部に下りてきました。この時点で五ノ剣の鉄梯子を登り返す気力はありませんでした。
2019年03月02日 10:25撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/2 10:25
五ノ剣の基部に下りてきました。この時点で五ノ剣の鉄梯子を登り返す気力はありませんでした。
この時点では、礫混じりの堆積層の下に砂岩の層が挟まっているように思えましたが、後に火山角礫岩の層に凝灰岩の層が挟まっているのだと知りました。
2019年03月02日 10:25撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/2 10:25
この時点では、礫混じりの堆積層の下に砂岩の層が挟まっているように思えましたが、後に火山角礫岩の層に凝灰岩の層が挟まっているのだと知りました。
石仏がある箇所から右手に八栗寺へのショートカットがありました。この道があってほんとうに助かりました。
2019年03月02日 10:27撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/2 10:27
石仏がある箇所から右手に八栗寺へのショートカットがありました。この道があってほんとうに助かりました。
人界に下りてきました。
2019年03月02日 10:33撮影 by  iPhone 8, Apple
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人界に下りてきました。
駐車場手前で梅が咲いていました。
2019年03月02日 10:48撮影 by  iPhone 8, Apple
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3/2 10:48
駐車場手前で梅が咲いていました。
下山後、高松市石の民族資料館で目的の庵治石(サンプル)を観察しました。磨くとこんなに美しくなる石です。資料館内部では庵治石にまつわる歴史が学べます。
2019年03月02日 11:34撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
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3/2 11:34
下山後、高松市石の民族資料館で目的の庵治石(サンプル)を観察しました。磨くとこんなに美しくなる石です。資料館内部では庵治石にまつわる歴史が学べます。
同じく下山後に訪れた高松城跡。石垣には様々な石が使われていて見飽きることがありませんでした。
黒っぽい石はサヌカイトの塊でしょうか。
2019年03月02日 13:24撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
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3/2 13:24
同じく下山後に訪れた高松城跡。石垣には様々な石が使われていて見飽きることがありませんでした。
黒っぽい石はサヌカイトの塊でしょうか。
翌日訪れた栗林公園では全てサヌカイトで作られた石垣を発見。テンションMAXです。
2019年03月03日 09:58撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
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3/3 9:58
翌日訪れた栗林公園では全てサヌカイトで作られた石垣を発見。テンションMAXです。
栗林公園西側では、安山岩の露頭を見ることができました。板状摂理が観察できます。この崖は昔ここを流れていた川が紫雲山を削ってできたそうです。
2019年03月03日 10:22撮影 by  Canon PowerShot G9 X, Canon
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3/3 10:22
栗林公園西側では、安山岩の露頭を見ることができました。板状摂理が観察できます。この崖は昔ここを流れていた川が紫雲山を削ってできたそうです。

装備

個人装備
ヤマレコMAP 水500ml カロリーメイト2ブロック タオル 着替え ダウンジャケット 手袋 ヘッドライト 雨具

感想

四国石遍路二回目は、高級石材庵治石を求めて五剣山を訪問することにしました。てっきり五剣山の岩稜が庵治石でできていると思っていたからです。
実際は庵治石が見られるのはふもとの採石場だけで、五剣山自体はごつごつとした火山角礫岩でできていると知りました。こんな組成の山があるなんて、大変勉強になりました。
結果的に五ノ剣を踏破できず敗退となりましたが、火山角礫岩を見れただけで満足です。むしろ、火山角礫岩を見るためだけなら無理して怖い思いをする必要はなかったかな。
後日、ごつごつとした岩壁の手触りを思い返していると、リベンジの計画を考えている自分に気が付きました。つくづく懲りない性分です。

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