赤林山
- GPS
- 06:00
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 651m
- 下り
- 643m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
2010年1月11日、前日に引き続いて雪山に登ってきました。
今回の目的は、紫波にある「赤林山」です。紫波三山に入るんだか入らないんだか微妙なところで、尾根を貫くトンネルに「南昌トンネル」という隣の山の名前をつけられたりする、ひじょ〜に地味な里山であります。
赤林山の登山口は、矢巾温泉のすぐ近くにあります。
矢巾温泉というランドマークがあり、「赤林山」という看板も設置されているので地味な里山にしては珍しく登山口を探しやすい山です。
駐車場も15台くらいは楽にとめられるキャパがあります。しかし、この日はすでに満車寸前! こんなマイナーな山に、こんなに人が入っているのか?と驚きましたが実は近くの矢巾温泉の入浴客の車のようです。ですので、油断してゆっくり行くと駐車場が満車!? ということになるかも…。
準備を整え、出発します。登山口からすぐのところに一箇所徒渉点があるということで、スノーシューは手持ちにしました。公園の遊具のすぐ脇に「登山口」の標柱があります。里山らしい風景です。
薄暗い杉林の中を5分ほど歩くと、件の徒渉点へと到達します。
橋などはかかっていないので、飛び越えて行く事になります。
浅いし緩やかな流れなので怖いことは無いですが、微妙な幅があります。
慎重に、しかし思い切りよく飛び越えないと靴を濡らして悲しいことになるかも…。
歩幅の狭いツートンが、多少危うかった気もしますが、全員無事に沢を渡りきりました。当初はここでスノーシューを装着するかと思っていたのですが予想外に積雪が少なかったため、しばらくはツボ足で登っていくこととします。
登山道を示すピンクリボンはあるものの、これはちょっと荒れ気味ですかね〜。
倒木もいっぱいあるし、何より人の背丈の位置に木の枝が張り出してきています。
あまり入山者がいないことを裏付けていますね。
登山道や、道標はわりとしっかりしているのになぁ…。
里山にはよくあることですが、登りはじめからいきなりの急勾配です。
まだ温まりきっていない体には堪えます…。
おまけに積雪というよりは凍結した急坂で、足元に神経を使います。
スノーシューより軽アイゼンがあったほうがいいかもしれません。
15分ほど登って、休憩を取ります。
息を整える休憩というよりは、上着を脱ぐための休憩でした。
全員が汗だくで「暑い」を連発しています。
冬山では汗をかかないようにするべし!と言われますが無理ですってぇ。
いったいどうすれば汗かかないで登れるというのでしょうか?
着るもので調整って言ったって、すでにインナーシャツ以外はヒートテックの長袖シャツ以外着ていないんですけど…(^^;
半そでか? あとはもう禁断の冬山半そで登山しかないのか!?(笑
(まぁ、私の場合普段から汗っかきなので、体質的なものかもしれませんが…)
赤林山への登山道は、ずっと尾根筋を辿っていきます。
あまりにも忠実に尾根伝いに進むので、小ピークにたどり着いては少し下り鞍部を渡って次の小ピークへ…といった行程の繰り返しになります。
登り初めて30分。少し視界が開けて、盛岡の街並みが見えるようになってきました。
…とはいえ、木々の隙間からの眺望で、視界はそう広くはありません。
たしかに木々に葉がついている時期ならば、展望はまったく望めそうにありません。
次第に雪が深くなってきました。雪質も、下界の半分凍ったようなガリガリとしたものからパフパフとした柔らかいものへと変化していきます。
時折、踏み抜きなどするようになってきたのでトップを交代しながらラッセルしていきます。傾斜がキツイので、まだツボ足のままです。
次第に本格的な雪深さとなり、前進するのに時間と体力が必要になってきました。
小さな雪庇や、吹き溜まりなども現れ始め、腰まで雪に埋もれるような場面も出てきます。
傾斜も少し落ち着いてきたので、いよいよスノーシューを装着します。
やはり柔らかい雪質の場所では、シューが有るか無いかで全然違いますね〜。
一気に足取りが軽くなりました。
…もっとも、姫神や岩神山の時と違って、雪の上に突き出した木の枝が多く、それにシューが引っかかって、足を取られることがしばしばありました。
狭い場所での取り回しに、多少の難があるような気がします。
慣れの問題もあるかもしれませんが。
それにしても…なかなか頂上に着きません。事前に見た地図でも、小ピークがいくつも連なっているのは分かっていましたし、「騙されるよぉ」と聞いていたので分かってはいたのですが、ほんとに騙されましたとも。
いや〜、次こそ頂上か? 次こそ頂上かとピークにアタックするのですが
その度に、さらに奥に別のピークが出現する繰り返し…。
精神的にやられてきます(^^; 縦走ってこんな感じなんだろうか…。
しかし、それでも黙々と歩いていれば、いつかはゴールは見えるもの。頂上直下の急坂を登りきると…(この急坂もまたきつかったデス…)赤林山山頂に到着!
実に3時間もかかってしまいました〜(^^; ふぅ、ちかれた…。
いつもあまりバテたりしないツートンがバテてましたね。
私も疲れていたようで、みんなで撮った記念写真はひどい顔してました(笑
…というわけで、単独の山頂ショットです。
山頂では恒例の「お山deランチin赤林山」が開催されました(笑
そして例によって例のごとく、ツートンは食べるのに夢中でランチの品々はおろか、食事風景すら撮影していなかったようです。
本当は山頂でツェルトを張ってビバークの練習をするつもりだったのですが登りで大幅に予定時間を超過してしまったため、またの機会にということになりました。
その代わり、ロープの結び方をいくつか教わりました。…さて、ちゃんと覚えているかどうか…。非常に怪しいヘロヘロ隊なのであります(笑
復路は往路をそのまま戻ります。
下山路とはいえ、小ピークをいくつも越えて帰らなければなりません。
それなりに登りが有るんですよね〜。
しかし、実際には登り返しよりも急な下り斜面に苦しめられました。
スノーシューは踵が利かないため、広くて雪がふかふかな場所では問題ないのですが狭くて、ルートが限定されるような場所では登りで付けたトレースにはまりこみ滑って尻餅、というパターンが何度と無く繰り返されました。
ほんと、おもしろいほどに転ぶんですよね…(^^;
人が転んでいる姿をおもしろがって撮影していたツートンですが、やがて報いを受ける時が来ます。他の人は転んだと言っても尻餅をついたくらいだったのですが吹きだまりに足を取られたツートンは顔面から雪面へダイブ!
いや〜、あんなに豪快にこけた人、久しぶりに見ましたよ〜(笑
写真が無いのが非常に残念!
本日の赤林山、すっかり貸し切りかと思っていましたが途中まで下っていくと、我々とは別のスノーシューのトレースが一本ありました。
さらに下っていくと、スパイク付き長靴と思われる足跡がもう一つ。
どうやら、途中まで登ってきて、先に下った人がいたようでした。
こんなところに登ってくると言うことは「好き者」だろうということで駐車場でお会いできないかな?と思って降りていったのですが、残念ながら我々が駐車場に帰り着いた時には、すでに帰った後のようでした。
…と、そんなかんじの赤林山でしたが、いや〜マイナーな里山と侮る無かれ。
決行登りごたえがあります。
そして、かなりの高確率でノントレースの雪面が楽しめそうです(笑
近くに南昌山や東根山などメジャーな山が揃っていますので
こちらは知る人ぞ知る静かな山のままでいて欲しいですね〜(笑
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