東北南部の山々(2) 残雪深い会津駒ヶ岳
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- GPS
- 08:20
- 距離
- 11.8km
- 登り
- 1,213m
- 下り
- 1,201m
コースタイム
天候 | 曇り、霧 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
標高1300付近より雪の道となった。踏み跡あり。 駒の小屋の周辺は雪原状となっており、霧で見通しが悪く、また踏み跡も不明瞭だだった。 |
写真
感想
【山行No198(2)】
※ 東北の山も、まずは吾妻連峰を登ったので、
次の目標は、四国からはなかなか行きにくい山である、会津駒ヶ岳を目指す。
5月5日(木)
・この日は移動日。ちょうど天気も悪くて山に登れる天気ではないので、かえって好都合。
・AMは会津若松の市内観光、PMは桧枝岐へ向かい、途中、古い宿場町である「大内宿」を観光。
・午後3時ころには桧枝岐到着。前日に予約した民宿「こまどり」に泊まる。
民宿というよりペンション的な小ぎれいな宿だった。
・夕方は時間が余ったので、村の温泉施設「アルザ」に行き、ちょっとプールで泳いだりした。
5月6日(金)
・昨晩は雨も上がり、少し星も見えていたので、天気が良いかと期待していたが、
朝起きると、空は灰色の雲に覆われており、ちょっとがっかり。
でも予定通り会津駒には行こう。
7:20 桧枝岐発(標高=980m)
・最初、ちょっと会津駒への登り口がわからず、村内をウロウロ。
近くにいた人に聞いて、ようやく登山口がわかった。
・登山口より最初は、林道を登ってゆく。
どんよりした朝ではあるが、鳥の声は割と響いており、
オオルリ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、ヒガラ、ジュウイチ、ウグイスなどのさえずりが聞こえた。
途中でオオルリの青い姿を見ることもできた。
8:40-50 ヘリポート跡(標高=約1300m)
・この付近よりようやく周りの樹相はブナ林となった。
足元は残雪も多くなり、ようやく本格的な春の雪山登山の感じになる。
・さらに登ってゆくと、パラパラとあられが降ってきて、そのうち雪模様になってきた。
春山どころか、冬山のような雰囲気だ。
・どんどんと登山道は一直線に登高してゆく。
樹相もブナ林からモミ・ツガ林となり、さらに標高=1900m付近からは低木になってきた。
雪が多くて踏み跡も少なく、また周辺は完全にガスっているので、道が不明瞭。
迷いそうな感じがするので、所々の低木に赤テープを着けながら登ってゆく。
11:50-12:00 駒の小屋(標高=2050m)
・ようやく山頂の肩にあたる駒の小屋に到着。
結構大きい小屋で、中に泊っている人もいるようだったが、
入口には「宿泊者専用」の表示もあったので、中には入らず、小屋の影で小休止するのみ。
・ここから駒ヶ岳山頂へは、だらんとした雪の平原となっており、踏み跡も不明瞭。
久々に、コンパスと地図を使って方向を定めて歩く。
12:20-50 会津駒ヶ岳山頂(標高=2130m)
・登り5時間もかかったが、ようやく登頂。とりあえず到着できて、ほっとした。
周辺は霧に覆われ展望はない。標識がぽつんと立っており、登山者が数名いるのみ。
林の影に陣取り、コンロでお湯を沸かしてカップラーメンでの昼食。
13:00-20 駒の小屋(気温=+3℃)
・再び駒の小屋に戻る。ここでちょっと休んでいると、
周りを覆っていた灰色の雲が上がってゆき、ようやく展望が出てきた。
頭をかすめるほど低く垂れさがった灰色の雲の下に、
尾瀬の燧岳、至仏山、遠くには上州武尊山、日光の山々、越後の山々などが、灰色の鈍い姿を見せている。
・下りも登りと同じ道を下るが、周辺の霧が晴れて見通しが良くなったので、登りと違い、すいすいと下れる。
天気は、たまに雲間から晴れ間が見えてパッと明るくなったかと思うと、
今度は再び灰色の雲に覆われたりして、最後まで安定しなかった。
・雪質はザラメ状で、堅い雪なので潜ることはない、アイゼンを着けて下る。
周りのブナの木々の様子から見ると、多いところで雪の量は1.5〜2mはありそうだった。
15:40 桧枝岐着
・登りは5時間もかかったが、下りは途中、シリセードも交えたせいで、3時間程度で下れてよかった。
・民宿の風呂にも入り、夕食時にはビールもたくさん飲んで、一人で祝杯を上げる。
今日は、天気にはあまり恵まれなかったが、久しぶりに本格的な春の雪山に登れて、割と満足度の高い登山だった。
・・・・「東北南部の山(3)磐梯山」に続く・・・
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