浅草岳 (早坂尾根下降)
- GPS
- 05:17
- 距離
- 15.9km
- 登り
- 1,111m
- 下り
- 1,099m
コースタイム
天候 | 晴れ後曇り 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪はスキーをするには十分だが、例年に比べて積雪は少ないように思う。雪質は硬い雪の上に新雪のパウダーが多い所で30cmくらい。しかし山頂付近は氷とパックされた雪であまりスキー向けではなかった。終日日照弱く気温も上がらず、行動終了まで雪が湿気を吸わずにいたのは幸いだった。 |
写真
感想
あちこち体も痛いし、天気もイマイチなので週末は自宅で沈殿しようかとも思ったが、午前中なら天気ももちそうだったので、埼玉から遙々浅草岳までスキーをしに行った。以下に詳細。
除雪の最終地点には5:14に到着。先客1台のみ。日の出が早くなったとは言え、この時間はまださすがに暗い。道中関越道で霧が濃くて規制が出ていたほどだったが、下道を走ると天候は徐々に回復、途中星が見えたくらいなので天気は問題なさそうだ。準備して外に出るが気温はマイナス5℃ほどなので、インナーグローブで準備していると手先が冷たい。5:46に板を手に持って出発。1分歩いて雪の上に出、シール歩行開始。周囲は既に明るくライトは不要に。前日のものと思われるトレースが多数。その中にはスノーモービルの轍もあって、ガタガタで歩きにくい。積雪期の浅草岳はこれで5回目だが、過去モービルの轍の上を歩いたことはなかったと思う。始めは例によって林道を歩き、途中でそれを捨てて斜面を登る。肝心の雪質は、歩き出しはガタガタの硬い雪しかなかったが、標高が上がるにつれて新雪が乗っかるように。このまま気温が上がらなければ期待できそうだがどうなるか。尾根に上がるところで例年微妙に斜面が急なところがあって、板を脱いでほんの数メートルだけつぼ足で歩くことが多いのだが、今日は何とかスキーで乗り切ることができた。スキー捌きの技術が上がったわけではなく、単純に扱いやすい雪質だったのが要因だろう。尾根に上がると遠く守門岳が聳える。家で沈殿していなくて良かったと思える瞬間。疎林の中をシール歩行で進む。左手側に寄りすぎると雪庇ができているので落っこちる可能性があり、なるべく樹林帯の中を歩く。先行者は1名のみでスノーシューで歩いているようだった。そしてほどなくこの単独行の男性とすれ違い、ラッセルのお礼を言う。山頂よりだいぶ手前ですれ違ったので、相当早い時間に出発したのだろう。雪質は相変わらず粉雪で、尾根に上がってしばらくすると雲が出てきて日射を遮るようになったので雪がいつまで経ってもサラサラのままだった。これはスキーをする者としては有り難い。ピーカンの晴天の景色も確かに拝みたいが、先週の超湿雪ラッセルで苦しめられた後としては、軽い粉雪は大歓迎だった。雲が出たと行っても高曇りなので、眺望を遮られることはなかった。場所によっては風が抜けるので寒かったり、雪が着いてなかったりしたが、概ねパウダーの上を歩く。もし今日も1番手だったら、相応のラッセルが要っただろう。先行者に感謝。浅草岳のピークの前にはいくつかポコがあって、遠くから見ているとそれらが山頂に見えてしまう。時間的にそろそろだろうと思っていたら前岳で、何度も来ているはずなのに、何度も騙されてしまう自分だった。とは言えアップダウンは多くはなく、それで体力を削られる訳ではないので良しとする。最後山頂の手前だけは新雪がなくて、一部硬い氷に肝を冷やしながら登高して無事山頂に8:51到着。目標だった3時間は切れなかったが、一部雪が深かったので致し方ない。山頂標その他はびっしりえびの尻尾が着いていて、この辺りは風が強いことが窺えた。雲ってはいるものの、遠くまで見通せるので周囲の写真をバシバシ撮って、少し下がったところで座って休憩する。風はなく、寒さは感じなかった。ゆっくりしたいところだが、午後は雷が鳴るかも、と言っていたし、何より雪が腐る前に滑りたかったので、栄養と水分を補給した後手早く滑る準備をする。風が弱いので準備も楽だった。9:09によろよろ早坂尾根に向けて滑り始める。雪質は、山頂付近でも思ったほどは悪くなくて、時々氷に乗ってガリガリ音がするものの、パックされた雪の上を滑る。ターンがしづらいのは、己の技量が足りないせいだろう。順調に標高を下げるとパック地帯から抜け、お待ちかねのパウダーエリアが現れた。緩斜面なので、本格的なスキーヤーには物足りないだろうが、自分のようなへなちょこ、ヘッポコ、なんちゃって、ポンコツ山スキーヤーには、この程度の斜面がちょうど良い。ゆるゆる下るが雪質が良いので望外に楽しい。気温が上がらないとやはり雪が雪のままでいてくれて、その上を滑るのは楽しいものだと実感。早坂尾根は緩い斜面が延々続くが、途中はほぼ平坦になってしまい、漕いだりクロカンスキーのように歩く必要がある。この尾根を下るスキーヤーが少ない理由はこれが鬱陶しいのと、この先の林道歩きが面倒だからなのだろう。この尾根は、スキーには向いているとは思うが、ボードには全然向かないと思う。さて毎度のことだが尾根から林道に至る際の下降点がいまいちよく分からない。特にここでなければダメということはないと思うし、最終的には林道に至れば後は自動運転で帰れるのだが、下降点になにかマーキングがあるわけでもないので、毎度探してしまう。自分はGPSにルートを打ち込んできているので、そのとおりに下れば問題ないし、今回もそのようにしたのだが、途中魅力的な斜面が出てくると、ついそちらに引き寄せられてしまう。結果、自分で引いたルートとは離れてしまったが、方角を合わせて無事林道にたどり着く。林道に至るまで雪は死んでいなくて助かった。林道でゴーグルを外してサングラスに掛け替える。ゴーグルで林道歩きは暑くて曇るのだ。早坂尾根を下り始めてからは全くトレースはなく、この途中にあった動物の足跡と、それから林道には斜面から落ちてきたデブリがあった。今日は気温が低いのでデブリの直撃はないだろうと思ったが、それでも時折ゴロゴロ落ちているのを見ると、さっさと通過する気になった。この林道は、以前来たときの記憶では結構漕いだと思ったのだが、今日は何もしなくても案外進みほぼ自動運転なのでとても楽だった。これも雪が良いのが理由だろうか。とは言え林道に着いた時点で、ブーツやビンディングはウォークモードに替えて、歩き易い設定にしていたが。林道に着いてから30分ほどでクルマに戻る。車列を期待したが、クルマは自分含めて5-6台と、日曜日としては少ないように感じた。やはり午後から下り坂を気にした人が多かったのかも知れない。
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