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Yamareco

記録ID: 176296
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無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

真富士山ー竜爪山ー高山縦走

2012年03月20日(火) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
29.1km
登り
2,147m
下り
2,280m

コースタイム

河内バス停(9:45)-登山口(10:25)-真富士山(11:35-11:50)-富士見岳(12:35)-薬師岳(13:35)-文珠岳(13:45-13:50)-薬師岳(14:00)-穂積神社(14:15)-高山(15:00-15:05)-柏尾峠(16:00)-一本松公園(16:30-16:40)-梶原山(16:55)-草薙駅(17:45)
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
行き:JR興津駅〜但沼車庫前、但沼車庫前〜河内(しずてつジャストライン)
帰り:JR草薙駅

感想

久しぶりに休日の天気予報が良い。今日は、18きっぷを使って、少し遠くの山に登ってみることにした。

バスを2本乗り継いで、河内(こうち)でバスを降りた。ここまで乗ってきた乗客は私だけだ。
この時点で、9:45と遅い時間だが、これが朝一番のバスなので、これ以上は望めない。
今日は長い距離を歩く予定を立ててしまったので、急いで登山口に向かった。

茶畑に囲まれた道を歩いていると、いかにも静岡に来た感じがする。
一軒家よりも大きい石の横を通り、簡易舗装の道を登っていく。
道の分岐には、真富士山の道標があり、それに従って進んでいけば問題ない。

舗装道路は、地形図に描かれた終点よりも更に先に延びている。沢に接近する標高450m付近までずっと続いている。林道の終点に登山口があり、そこからすぐ沢に入る。

沢沿いだから踏み跡はないが、テープが多数あって迷う心配はない。必ず視界のどこかにテープがある。
水の流れを見ながら、大き目の石を選んでトントンと跳ねて行くのは楽しい。

しばらく沢を上っていくと、小さな滝が出てきた。ここは高巻くように道がつけられている。途中で展望台と書かれたところがあり、滝が眺められた。今日は、水量が少なく、あまり迫力がない。
すぐに沢に戻り、再び沢を上り詰めていく。水が枯れたあたりで、右側の山の斜面に上るようになっている。ここもテープや簡易道標で迷うことはなかった。

この道は、あまり歩かれていないようだが、意外と道はしっかりしている。このあたり、地形図で見ると、ものすごく等高線が詰まっていたので、相当の急登を覚悟してきたのだが、道のつけ方がうまいのか、急なのをあまり感じずに登ることができた。

辺りは一変して暗い杉林となる。いつもよりも速いペースで、ぐいぐいと登っていくと、木々の隙間から空が見えてきた。暗い樹林帯から稜線に出るときの感じは、何度味わってもいいものだ。

稜線に出ると、急になだらかになり、10分も歩かないうちに、真富士山の山頂に着いた。

山頂では、3人の登山者が休んでいた。今日は天気がよくて、眺めがいい。
いつもと違って、海が見えるのが楽しい。富士は、木々に邪魔されて見えず。
岩の上でおにぎりを食べながら、しばらく眺めを満喫した。

まだまだ先が長いので進むことにする。今日は、竜爪山に登ってから、高山の方に縦走して、そのまま稜線を下っていき町まで降りてしまう計画だ。
この先は稜線歩きが続く。背の高い笹や木々に阻まれて、眺めを楽しみながらというわけにはいかないものの、涼しい風に吹かれながら、なだらかに下っていくのはいい。

富士見岳では、なぜか富士が見えない。逆に、南アルプスの方に少し眺めがある。真っ白な赤石岳や聖岳が見えた。

更に南下を続ける。道はおおむね分かりやすいが、時折、笹に覆われて道が分かりづらいところがある。夏場は、この笹が案外うるさいそうだ。
木をスルスルと登るリスを眺めたりしながら、先を進む。

最後、少し登り返すと、薬師岳に着いた。山頂は、予想に反して、眺めが何もない樹林帯にあった。
少しベンチで休憩していると「文珠岳0.5km」という道標が目に入った。
薬師岳から穂積神社に降りる予定だったのだが、計画よりも早くここまで着けた事だし、500mと近いので、文珠岳まで行ってみることにする。

文珠岳までは、少し下ってから少し登り返すだけで、すぐに着いた。
こちらは、先ほどと一転して眺めがとてもよい。駿河湾と清水の街が見下ろせる絶好のポイントだ。
足を延ばして良かったと思いながら、ベンチで靴を脱いで休憩した。

急いで薬師岳に引き返し、鉄製の階段を使って急坂を穂積神社まで下った。
ここでようやく今日の半分くらいだが、この下りで急に疲れを感じた。しかし、これからは概ね下りなので、問題はなさそうだ。

緩やかに高山に向かって登っていく。時々、林道がすぐ横まで迫ってくる。ここから先は、ハイキング道として整備されていて、歩きやすい道が続く。

高山は、檜に覆われた山でひっそりとしていた。すぐ南に鉄塔があり、そこからの眺めが良い。

ここからは、延々と下りが続く。なんとか18時までに駅に着きたいと思い、小走りで降りて行く。
下りは、歩くよりも小走りで降りたほうが疲れない思う。歩きだと、一歩一歩降りるごとに、片足で全体重を受け止めなければならないが、小走りで、片足に全体重がかかる前にもう片方の足を着くようにすれば、膝の負担が軽減できる。
残雪や落ち葉などですべる場合は危ないが、今日は道も乾いていてとても快適に下ることができた。

この先も、直径15cmもありそうな太さの竹林が出てきたり、稜線に茶畑が出てきたりと、飽きることがない。
最後の2つのピークは、一本松公園と梶原公園となっていて、地元の人に良く登られているようだ。
一本松公園からは富士の、梶尾公園からは清水の町の眺めが良かった。

今日は、遅い出発と欲張った計画のせいで、かなり慌ただしい登山になってしまったが、エスケープせずに予定通りのルートが歩けたのは良かった。

静岡の山は今まで疎遠だったけれど、とても楽しかった。18きっぷの残りを使って、この春に、もう一回来ようと思う。

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コメント

ようこそ静岡の山へ
johndoaさま、はじめまして。
安倍奥の山へようこそ。
それにしても安倍奥の真富士山へ興津川上流からいらっしゃるとは良くお調べになりましたね
安倍川からならばもっと楽に登れるのに・・・
結構急登だったと思いますが、それほどでもなかったですか??もう少し上流の大平から青笹山にも登るルートもありますので是非又いらっしゃって下さい
2012/3/21 23:41
はじめまして
daishohさん、はじめまして。
コメント、ありがとうございます。

安倍奥の山は、昨年のGWに初めて歩いて、とても良かった記憶がありまして、また行ってみたいと思ってました。
今回は、無理な計画のせいで、キツかったですが、天気にも恵まれまして、楽しかったです。

1200mの登りは、なかなか大変でした。安倍川方面の平野バス停から登ることも考えたんですが、久しぶりに沢沿いの道を歩いてみたくて、今回のルートにしてみました。

安倍奥の山、今度はテントを背負って行こうかと思ってます。

daishohさんも、結構、私と同じ山域歩かれていますが、山行頻度がものすごいですね。
今年は、静岡の山も何回か行ってみようと思ってますので、どこかでお会いするかもしれません。
2012/3/22 22:31
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