記録ID: 1778499
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜
爺ヶ岳白沢天狗尾根
2019年03月25日(月) ~
2019年03月28日(木)
- GPS
- 80:00
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,863m
- 下り
- 1,863m
コースタイム
3月25日(晴) 1050信濃大町駅→1200爺ガ岳スキー場→1345 1412m→1430栂の塔渡→1445幕営地→1600-1730支点作成・ロープワーク訓練
ライブカメラで見ていた通り、スキー場は地面が露出している。3/4にシーズン営業を終えていただけに物寂しい。登山口に着くと雪はついているが、雪質もよかったためサクサクと栂の塔渡まで進めてしまった。野尻のロープワークを確認して本日は終了。
3月26日(晴) 520発→525-640支点作成・ロープワーク訓練→740天狗の肩→800-1015St2p30m/20m→1115小天狗→1215 1994mコル→1300幕営地
天狗の肩は、尾根の北側は雪壁を這い上がってきのこ雪横の雪庇を乗り越える感じ。尾根南側は木が生えているがピッチを伸ばすのにかなり時間がかかりそう。トラバース斜面は雪が安定していれば行けそう。比較衡量し、雪も安定していたためにトラバースルートを行くこととした。その後下り1p、上り1pザイルを出し、順調に標高を上げ2180m辺りで幕営。事前に2205mP付近では幕営できないのではという風に聞いていたが、寡雪の影響なのか普通にできた。この日はヘリが付近を飛ぶ音があったので(まさか遭難か?)と思いメンバー間で話をしていたが、実際鹿島槍で下山連絡がないという事案が起きていた。下山後に聞いた話では2人の遭難者のうち1人は救助されたようであったが、もう1人はまだのようだった。
3月27日(晴後雪) 530発→555 2205m→715 JP→855-900爺ヶ岳→1000 JP→1105 2205m→1155-1215St1p10m→1235 1994mコル→1315幕営地→2210-2515雪壁作成
3日目は正午前頃にかけて下り坂の天気だと予想したため引き返し限界を9時と設定し、自分がメンバーをカバーしつつ天候も見て山頂へ外出することとした。カバー範囲を逸脱してしまったら引き返すように決めた。幸い9時寸前に山頂へたどり着き、帰路の樹林に入った頃に風雪が来て、予想的中。小天狗手前で幕営し本日は終了……と思いきや、22時頃雪ブロックが崩壊しテントが激震した。3時間かけて強固な壁を再作成しやっと本日は終了。お粗末な反省が出てしまった。
3月28日(雪) 625発→655小天狗→725-825 WR1p25m→940天狗の肩→1020-1205 St3p45m/45m/15m→1320栂の塔渡→1500 1412m→1600爺ガ岳スキー場
最終日、今日は確実に転んではいけないしミスがあってはならない。刷り込みの上に注意喚起を重ねた。積雪があったので天狗の肩はトラバース不可で、北側の雪庇を乗り越える実力はない。尾根南側の木々の合間を慎重にザイルを伸ばした。そして下りに慎重を期し、無事下山。スキー場は泥でぬかるみが凄かった。
ライブカメラで見ていた通り、スキー場は地面が露出している。3/4にシーズン営業を終えていただけに物寂しい。登山口に着くと雪はついているが、雪質もよかったためサクサクと栂の塔渡まで進めてしまった。野尻のロープワークを確認して本日は終了。
3月26日(晴) 520発→525-640支点作成・ロープワーク訓練→740天狗の肩→800-1015St2p30m/20m→1115小天狗→1215 1994mコル→1300幕営地
天狗の肩は、尾根の北側は雪壁を這い上がってきのこ雪横の雪庇を乗り越える感じ。尾根南側は木が生えているがピッチを伸ばすのにかなり時間がかかりそう。トラバース斜面は雪が安定していれば行けそう。比較衡量し、雪も安定していたためにトラバースルートを行くこととした。その後下り1p、上り1pザイルを出し、順調に標高を上げ2180m辺りで幕営。事前に2205mP付近では幕営できないのではという風に聞いていたが、寡雪の影響なのか普通にできた。この日はヘリが付近を飛ぶ音があったので(まさか遭難か?)と思いメンバー間で話をしていたが、実際鹿島槍で下山連絡がないという事案が起きていた。下山後に聞いた話では2人の遭難者のうち1人は救助されたようであったが、もう1人はまだのようだった。
3月27日(晴後雪) 530発→555 2205m→715 JP→855-900爺ヶ岳→1000 JP→1105 2205m→1155-1215St1p10m→1235 1994mコル→1315幕営地→2210-2515雪壁作成
3日目は正午前頃にかけて下り坂の天気だと予想したため引き返し限界を9時と設定し、自分がメンバーをカバーしつつ天候も見て山頂へ外出することとした。カバー範囲を逸脱してしまったら引き返すように決めた。幸い9時寸前に山頂へたどり着き、帰路の樹林に入った頃に風雪が来て、予想的中。小天狗手前で幕営し本日は終了……と思いきや、22時頃雪ブロックが崩壊しテントが激震した。3時間かけて強固な壁を再作成しやっと本日は終了。お粗末な反省が出てしまった。
3月28日(雪) 625発→655小天狗→725-825 WR1p25m→940天狗の肩→1020-1205 St3p45m/45m/15m→1320栂の塔渡→1500 1412m→1600爺ガ岳スキー場
最終日、今日は確実に転んではいけないしミスがあってはならない。刷り込みの上に注意喚起を重ねた。積雪があったので天狗の肩はトラバース不可で、北側の雪庇を乗り越える実力はない。尾根南側の木々の合間を慎重にザイルを伸ばした。そして下りに慎重を期し、無事下山。スキー場は泥でぬかるみが凄かった。
天候 | 25日晴れ、26日晴れ、27日晴れのち雪、28日雪 27日と28日は夜間に雷鳴が鳴り響いた。 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
帰り:スキー場でタクシーを呼び大町温泉街の「薬師の湯」へ寄って(1300円)から、またタクシーで信濃大町駅(2100円)へと行った。そこから予約していなかったものの高速バス乗り場で直接乗車することを申告してバスタ新宿へ(4200円)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
‥袈蕕慮。 :ブナ立尾根と白沢天狗尾根の合流点付近の稜が細い。季節と積雪量によると思うがおそらく天狗の肩をスルーして△離灰詈向へトラバースするのが一般的と思われる。直登だと、北側は急雪壁をキノコ雪下のトラバースして雪庇の乗越しが必要であった。南側は木がある。 天狗の肩ー小天狗のコル付近。 :肩側からの下降だと積雪によって下級生の確保が必要なことがあると思う。小天狗側は岩混じりで、そこを通過するのなら要ザイル。 ブナ立尾根の下降。 :視界が限られると、広い尾根状に正しく乗れないかもしれないと思われた。 |
その他周辺情報 | 「薬師の湯」はリクルートが提供しているなんとかいうアプリに登録したら学生は無料になるっぽく、タダ温泉ができた。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
アイゼン
ピッケル
ビーコン
スコップ
ゾンデ
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
夜に雪ブロックが崩壊するというような緊急事態、テントを吹き晒されるという経験に非常に恐怖を覚えた。雪壁崩壊はかなりにお粗末であり、隊としての実力見直しが求められる。ただ3時間かけて壁の修復に尽力できたのも事実であり、少しだけではあるが評価できる部分もある。
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