日光/日光沢温泉からオロオソロシ滝観瀑台
- GPS
- 08:30
- 距離
- 17.4km
- 登り
- 957m
- 下り
- 936m
コースタイム
- 山行
- 2:25
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 3:40
天候 | 4/13 快晴、4/14 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
東武特急きぬ107号で9:59鬼怒川着。 10:25発の日光市営バスで12:05女夫渕着。(1540円) 鬼怒川温泉女夫渕線のバス時刻表は通年変わらない。 https://www.city.nikko.lg.jp/seikatsuanzen/guide/seikatsu/bus/documents/kinugawameotobutisen.pdf ◆復路 15:25女夫渕発のしおや交通のバスで17:00鬼怒川温泉駅着。(1540円) 17:08発に乗車して下今市でけごん44号に乗り換えて帰京。 乗り換え時間が少ないので青柳車庫前での休憩時に乗車料金は予め支払っておいた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ・奥鬼怒遊歩道…日向はほぼ雪が融けぬかるみや小川状態の箇所も多い。落石が頻繁に起きる箇所があり、そこは速く通過したい。 ・日光沢温泉〜ヒナタオソロシ滝観瀑台…ヒナタオソロシ橋を渡るとトレースも無くなり少し登ると腰までの積雪になり、諦めて撤退した。 ・丸沼分岐〜オロオソロシ滝観瀑台…トレースは無かったが北面と違って適当に締まった雪で歩きやすい。赤テープやペンキで適切にマーキングされているので見当たらなくなったら道迷いを疑うべき。 ◆登山ポスト 日光沢温泉にあり。 |
その他周辺情報 | ◆宿所 奥鬼怒温泉郷四湯のうち最も奥にある日光沢温泉に宿泊した。人数によって値段は変わるが4人だと1泊2食で8000円。結局酒をたくさん頂いたので一人11000円超えになってしまった。(笑) とても気持ちの良い宿です。 http://www.nikkozawa.com/ ◆登山後の温泉 鬼怒沼湿原から下山して日光沢温泉で入湯。外の露天風呂のみだが宿泊していたので無料だった。通常は500円。トイレも宿泊者は無料で借りれる。 |
写真
感想
下ノ廊下を目指す会の今年3回目の山行は、昨年10月に紅葉を楽しんだ奥鬼怒を再訪。できたら鬼怒沼までと言う目標を少し緩めたお陰で非日常的な雪の世界を存分に楽しめたし、もちろん温泉も酒も申し分なし。また同じ時季に来たいと思う山旅でした。
【1日目】
鬼怒川温泉に9:59に到着する(5分程遅れたが)東武特急きぬ107号のボックスをそれぞれに予約してそれぞれに集合した。僕は東海道線と常磐線を乗り継ぐのだが朝の事故で止まっていたのには肝を冷やしたが、幸い余裕を持って北千住に到着でき事無きを得た。みんな揃って桜もだいぶん散って来たね、なんて話していたが北上するに従って満開になって行き目を楽しませてくれた。目を楽しませてくれるのは富士山もだ。埼玉県内を走っている間、ずっと富士山が展望できた。秩父の山も白い。そして北に向かうと浅間や赤城が見え出して栃木県に入ると日光連山が大きく白い姿を行く手に横たえている。桜が山々に映える。
鬼怒川温泉からは鬼怒川温泉女夫渕線のバスに乗る。約1時間40分の長旅で途中で休憩を挟んで行く。乗客は全部で14-5人なので結構余裕を持って座ることができた。ウトウトしているともう川俣湖で大橋を渡っていると西の方には雪を抱いた平らな山並みがある。あの辺りが鬼怒沼なんだろうかと思いながら見やる。
女夫渕に着いて出発の準備を整えて歩き出す。先ずは奥鬼怒スーパー林道のゲートを潜って鬼怒川を渡り階段の急登、そして下り鬼怒の中将乙姫橋で再度鬼怒川を渡る。この区間は北面で樹林もありそれなりに雪が付いていたが危険を感じるほどでは無い。橋を渡ると以前の登山道らしき所を左に分けてちょっと高めの所に登山道が付けられている。川沿いの径にも唆られるがここは一応登山道を歩いて行く。気温は高く歩き出すとすぐに暑くなり皆1枚ずつ脱ぐ。空には青空が広がり雲一つない絶好な山日和だ。これもTさんの晴れ男パワーの威力か。
前回見つけた足湯ポイントを過ぎコザ池ノ滝に出合う。この辺りがちょうど日光沢温泉までの半分位だろう。みなさん登山道を離れずに遠目に滝を眺めているのだが、僕が雪原を歩いて滝に近づいて行くと、それで良いんだと解ったのか皆滝の近くに寄って来た。そうそう、もっと自由に歩いていいんですよ。八丁の湯、加仁湯と抜けて2時間10分で日光沢温泉に着いた。
ここで靴を脱ぐのは面倒なので要らない荷物を置かせて貰い、ヒナタオソロシノ滝観瀑台を目指す。往復しても1時間と思っていたけど吊り橋を渡って右岸に入ると北面のせいかかなり積雪が多く、しかもトレースもすぐに無くなった。あと少しと言う所まで迫りはしたが先頭を歩くbeishiさんが腰まで埋もれてしまうようになり、この時点で45分掛かっていたので引き返すことにした。下りでは3人にはそれぞれアイゼンを着けてもらった。結局宿から往復1時間30分掛かっていたのでまあ妥当な所でしょう。途中の丸沼分岐から鬼怒沼方面へのトレースも無かったので明日も鬼怒沼を目指すプランは破棄して適当に雪を楽しみながらオロオソロシノ滝観瀑台程度を目指すのが良かろうと言うことになった。
日光沢温泉に投宿するのは我々以外に3人パーティだけだった。先ずは内湯と二つの露天風呂のそれぞれ違う泉質の温泉を楽しみ、18時からの夕食前に薪ストーブのある談話室で一杯やって楽しんだ。サプライズを企んでArdbegのボトルをザックに入れて持って来たのだがそれも大成功。一番の酒好きのbeishiさんも驚かせることが出来た。美味しい夕食の場でも引き続いてビールに始まり日光誉の四合瓶、濁り酒、熱燗と、まあいつものように止まらない。部屋に戻っても今度はbeishiさんが持って来たウィスキーを中心に更に続く。炬燵がまた暖かくて気持ち良くて途中で温泉に抜けたOさんが戻ったら他の3人は皆炬燵に足を突っ込んで寝ていたそうだ。ストーブを誰が消してくれたのかは謎のままだ。
【2日目】
鬼怒沼を目指さないことにしたので朝食は7時30分から。僕は5時半に起床して露天風呂に浸かっていたら次々にbeishiさん、Oさんがやって来た。外風呂は外気のせいで適当にぬるくて長く浸かっていられるけどあっと言う間に1時間が経ってしまった。途中サンボだろうか我々の挨拶にも見向きもしないで露天風呂の柵の隙間から川の方に走って行き吠え続けていた。昨日テンらしいのを見たけどイワナを取りに来たテンを追い払っているのだろうか?
のんびりしていて出発は8:45になった。持たなくて良い荷物は置いて軽身になり、防水パンツとスパッツ、それに3人にはアイゼンを装備して貰い出発。丸沼分岐から暫くは一人分のトレースがあったが登りに入る手前で引き返していた。トレースは無畔も適切な感覚で設置してあるピンクテープや木の幹への赤ペンキを見つけることができる。雪質も昨日の北面より締まっていてずっと歩きやすい。最初の急登を乗越すと緩やかな地形になるがそこでbeishiさんが前方にいるカモシカを見付けた。少し小振りな体型のオスで木の葉を食んでいた。我々が近づいても余り怖がることなく、同じところに居続けていた。オロオソロシノ滝観瀑台には丸沼分岐から45分程度で到着した。
15:25の女夫渕発のバスに乗ることを考えて13時には日光沢温泉を出る、お風呂と昼食を考えると11:30には戻りたいので10:30を折り返し時間と設定していた。未だ時間があるので時間まで登ることにした。折角スノーシューとワカンを持って来たのでここからbeishiさんとOさんにそれぞれワカンとスノーシューを体験してもらうことにした。「俺は雪山はやらないよ」と言っていたOさんがすこぶる楽しげにスノーシューを操っていたのがとても印象的。beishiさんはワカンには多少苦労していたようだが?どうやら雪山はやらないけど雪原での雪遊びは歓迎すると言う雰囲気を醸成することが出来たようだ。これは今回の山行の大事な成果だな。今度はみんなマイスノーシューを持参して集合かな?
今回の最高地点は1686m。ここで10:30になったので引き返す。登りはトレースが無いのでピンクテープを見ながら慎重に登って来たが帰りは自分達の付けたトレースが見えるのでより自由に雪原と言うキャンパスに絵を描ける。大体思っていた通りに1時間弱で日光沢温泉に帰着した。ここで先ずは昼ご飯として、持参した塩トンコツラーメンとその残り汁で雑炊を作り食べた。次にお風呂。まあ僕は朝1時間も浸かったしそれで満足していたからお風呂は割愛してパッキングに精を出していた。下りでの話題は八丁の湯でビールを買ったこととカッタテノ滝に出合えたことか。女夫渕の休憩小屋に自動販売機はあるけどビールが無いので八丁の湯で帰るのは大きなポイントだ。カッタテノ滝は普通に登山道を歩いていると見られないので滝の落ち口の辺りから沢沿いに降りて行く径を行くと予想以上に堂々とした滝だった。この滝を観るポイントは作らねばならないのでは?まあともかく前回観損なったカッタテノ滝を拝むことが出来て良かった。
そこから女夫渕はもう近い。女夫渕に着いて休憩小屋で着替えをしてから八丁の湯で買ったビールで乾杯。バスに乗ると乗客は我々以外には往路でも一緒だった外人さんだけ。調べると鬼怒川温泉発17:08と言うのがあるがバスの到着予定時刻は17:00、余り時間的な余裕が無いので休憩の時にbeishiさんが運転手さんにこの電車に乗れるかと尋ねたら、それなら料金を予めここで払ってくれればスムーズに降車して間に合うでしょうとアドバイスされた。なかなか良いアイディアだけど混み合っていると難しいかもしれない。外人さんにもこのアドバイスを伝えて彼も無事に17:08発に乗ることが出来た。電車でも飲み会は続くけど時間が制限されるのでいつもほど痛飲することにはならなかった。これも吉報だな。
ともあれ無事に山行を終えることが出来た。しかもほぼ雪山初体験のメンバーにそこそこ雪山の楽しさを伝えることが出来たのも良かった。このエリアは遠いけれどなかなか静かな山旅を楽しむことが出来て、温泉も良いし、最高と言っても良いと思う。来冬または来春にまた企画しますかね?
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