テントデビューはやっぱり比良でした 武奈ヶ岳
- GPS
- 09:35
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,261m
- 下り
- 1,264m
コースタイム
二日目: 八雲ヶ原 - 北比良峠 - 八雲ヶ原 - (ゲレンデ直登) - 武奈ヶ岳山頂 - イブルキノコバ - 北比良峠 - (ダケ道) - カモシカ台 - 大山口 - イン谷口
天候 | 初日スタート時は雨。 途中で止みましたが夕方までは山に雲がかかっていました。 夜9時頃に空を見上げると満天の星でした。 二日目朝は快晴の空に朝日が昇り、時おり薄雲がかかりますが昼までいい天気でした。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
何箇所にも分かれて数十台は停められます。 初日はほとんど空いていましたが、翌日の日曜日は大阪・京都からの車が多く停まっていました。 |
写真
感想
今月の頭にテントを購入しました。
メーカーのカタログや紹介記事なんかで散々悩みながら、
結局最初に持つものは基本を押さえたノーマルなものになりました。
で、アライテントのエアライズ2です。
ソロなのに2は無駄じゃないかとここは考えどころでしたが、1でテントの中をうまくまとめる自信が持てなかったもので・・・
テントがあるってだけで日本中行けそうな気になっている危ないおじさんですが、まずはテントを持って行って使うこと。
そこから始めてみましょう。
舞台はやっぱり比良になりました。
八雲ヶ原でのソロテン泊って定番といえば定番ですね。
よく知っている景色の中でまずは基本編(笑)
今回も無理やり取った連休で二日間目一杯動きたいところですが、初日荷物の準備等をしてから8時に自宅を出発。
車窓から見る景色はどこも桜一色!
開花が遅れた今年ですが、今こそ自分たちが主役と満開の桜のオンパレードです。
「咲き誇る」という表現がこれほど似つかわしい姿もないもので、桜の持つ不思議なエネルギーにいい気分で引きずられています。
湖岸から見上げる比良の稜線は黒く、雪はほとんど消えているように見えます。
ただそんなに甘くないのもわかっていて、峠を越えて西の谷へはきっとまだまだ雪道でしょう。
少し考えた末にアイゼンとワカンは車に置いて行くことにしました。
今回のルートならツボ足で対処できると判断した結果です。
(荷物を軽くしたいのも本音でしたが・・・)
18キロの荷物の重さは体の中に蓄積されているようで、立ち止まって行く手を見上げる回数が心なしか多いようです(汗)
意識して歩幅を小さくしてみたり一歩ごとの踏みしめる感覚を確かめながら歩いたりと、体に覚えさせながら登ります。
急ぐ必要はないのですが、コンスタントにペースを保つ練習はもう少ししておきたいところです。
青ガレも無事に抜け、金糞峠まで登りきって一息つくと西の沢に下ります。
静かな雰囲気の薄暗い森ですが、もうこの辺りは雪山の景色です。
トレースはしっかりあるので踏み抜かないように気をつけて進みます。
雪解け水が四方から沢に流れ込み、増した水流の踊る様子が楽しいですね。
水の躍動感をカメラに収めようと沢べりで悪戦苦闘してみましたが・・・
風景が湿原の様相を見せてくるともう八雲ヶ原です。
先に張られているテントを見ながらサイトを決めようと歩いていくと、そのテントの持ち主が声をかけてきました。
私の歩く先は先日団体がキャンプをして勝手にトイレを作った場所で、「見たくないもの」がたくさん落ちたままになっているとのこと(!!)
「ここはもう掃除を済ませたから大丈夫ですよ」 と示された場所は確かにきれいに整備されたテントサイトです!
お礼を言いがてら話を伺うと、イン谷口に管理事務所がある「レスキュー比良」の現地駐在員で毎週掃除をしているんだそうです。
雪の季節にはゴミを雪に埋めてしまう人が多くて春の掃除が大仕事だと言っておられたこと、一人で毎週比良全域をきれいにしておられること、役割を持っての活動とはいえ頭が下がります。
テントデビューに来たことを伝えると、それはおめでとうございます。楽しんでくださいねと笑って言われたのがさわやかでした。
テントは20分くらいで張ってしまい、武奈ヶ岳まで登ってくるつもりでいたのですが、見上げると山の上はガスに包まれています。
予報では明日は晴れるとのことで、歩くのは明日のことにしてしまいました。
張り切って掃除の手伝いを申し出ると、こんなことを言われました。
「こんな作業よりも今日は楽しんでください。
せっかくここでデビューされるのならこの山のいいところをいっぱい見て下さい。
そしてそのあとでいろんなことに気付いてもらえればいいですから。」
なんとも味わい深い言葉をいただいてしまった・・・!
その日も翌日もその人は黙々とゴミを拾って歩いていました。
私も歩きながら小さなゴミを拾ううちにビニール袋一杯にすることができました。
「してあげた」 ではなくて 「させてもらった」 ことでした。
風が強くなってきて夕食の仕度をどうしようか迷っていました。
何かの陰でストーブを使うには?
結局テントの前室の前で足で抱え込むように風を避けながらの作業になりました。
(写真のように)
メニューは調理の苦手な私にしては!と自画自賛したい結果ですが、みなさんいかがでしょう・・・?
まだ明るいのにテントに入ると体が落ち着いてしまいます。
腹が膨れたところで次のアイテムは焼酎の小ボトルとイカフライ!
小秀山のワインで酔えなかった経験から今回は焼酎です。
お湯割にして準備を済ませるとシュラフに足を突っ込んで文庫本でも開いて・・・
文庫本の代わりに毎日新聞でした(絵にならない・・・)
長〜い夜を堪能しました。
何度も目を覚ましながら外に出て星を眺めたり、近くに来る獣(たぶん鹿です)の気配に緊張したり、酔いがさめると寒さが身にしみてしばらく震えていたり、なかなか明けない夜を楽しく過ごしたのです。
夜明けの気配にテントを出ると頭上の三日月がきれいで東の空が暁色に染まり出しています。
峠からだと鈴鹿の山からの日の出を見られると思い立ち、急いで出発します。
ロッジ跡からロープウェー駅跡と移動しますが角度が悪くて日の出の瞬間を見逃しました。
琵琶湖は朝もやの中に沈み、その向こうに対岸の山並みが浮かんでいます。
神秘的な舞台を演出してくれる自然に拍手です。
テントに戻って朝食の準備を始めます。
風がないので楽に進めることができました。
そして撤収ですが、ここはカラのテントだけをたたむのではないぶんやたらと時間を食いました。
早朝に自宅を出るともうここに着いている時間になっても仕度ができません(汗)
このあたり、大いに改善の余地ありです。
すっきりと姿を見せた武奈ヶ岳に向かいます。
テントをデポして行けば楽なんでしょうが今回はこの重さも必要なのと、せっかくだから山頂まで連れて行きたかったのもありました。
ゲレンデ直登のしんどいルートからでしたがゆっくり登り、白山・御嶽山までを視界に捉えながらの山頂を堪能しました。
イブルキノコバあたりはまだまだ深い雪の中を歩き、比良の春はまだ先の印象を持ったことでした。
ダケ道を下るほどに季節は進み、春の花が顔を見せたところで下山完了です。
前日と同じように咲き誇る桜を眺めながら、山のつぼみが開いたら楽しみに会いに行こうと決めていました。
とうとうやりましたね
monsieurさんこそチャレンジャーだと思います。
いつかテントで…と思いながら未だに実現しておりません
それどころか、ますますザックの軽量化に苦心するようになりまして、憧れのテント泊から遠ざかりつつあるkyom4です。
アライテント、羨ましいです。
いよいよ、monsiuerさんが大きく羽ばたく時がやってきましたね
テントを眺めてはにこにこしているお顔が目に浮かぶような気がします
テントのしまい方って結構なれないと時間がかかりますよね。
買ったら毎晩でも庭でテントを張って練習しようと思っていた時もあったのですが…
テントの張り方とたたみ方は何とかOKですが、
小物の整理と収納が予想外の難敵です
これで長野方面にも遠征できると盛り上がっていますがそのためには休みがないと・・・
職場は基本週休二日ではないので骨が折れます
GWにはまず奈良の大峰奥駆道を歩きに行こうと思っています。
テントよりツェルトの出番かも・・・
八雲ヶ原テント泊デビューおめでとうございます。
いつかは、そこでテント泊をしたいとずっと思って
いろいろ練習中です^^
肝心のテントは、お店で思案中ですが・・・
GWには、テント居候泊で八雲ヶ原テント泊デビューの予定です。
縦走なので体力にちょっと不安ありですが、
早出してゆっくり歩いていこうと思います。
比良でのテン泊デビューおめでとうございます
テントは重量が増えますが、その分山の時間を体感することが出来ます。
日帰りではいけない行程もテント泊なら余裕が出来るので、行ける山が増えそうですね。
久しくテント泊・山小屋泊をしていないので、どこかで泊まりたい気持ちがありますが、比良も候補の一つ。
参考にしたいと思います。
ゴミについては、冬季は雪に埋もれれば見えなくなりますが、雪が融けたらどうなるか、少し考えれば分かることです。
トイレも同様。
以前、伊吹三合目で見たのは、雪解けで雪面に現れたものは、テント泊で使った状態のままの紐で十字に組まれ割り箸ペグが四隅に・・・。
何とも情けない光景にあきれて写真を撮ってやりました
菓子の包装ぐらいは気が付いた時に拾うのですが、毎週多くのゴミを拾われている方には頭が下がる思いです。
少なくとも自分で出したゴミはすべて持ち帰る。
一人一人がそう意識すれば、ゴミは必ず減るはずです。
それは、日帰り・テント泊および山小屋泊、単独・団体、初心者・ベテラン、関係なしにすべての人に言えること。
それが出来て楽しい山行だったと言えると思っています。
monsieurさん、こんばんは
まずはテン泊、おめでとうございます
八雲でお会いした方はakihoさんじゃないでしょうか
我が家も何度もお世話になっております
びわこバレイが管理してくれてるている南比良に比べ、北比良付近は人の多さにかかわらず整備される方がいらっしゃらないから、との事で、akihoさん達が危険がないか、いつも見回ってくださっている様です
ゴミを拾い、道中の整備をされ…
ホントに頭が下がります
でもこれから行かれる山の選択肢が無限に広がりましたね
ぐんぐんとリードされてついにテント泊ですか 羨ましいなぁ〜
でもきちんと計画を立てて 訓練を積まれて ステップアップされているところは 本当に尊敬しますし 私たち初心者の鏡のような存在です。
道具さえ手に入れれば 何でもできると勘違いしそうなところですが そこをきちんと認識していらっしゃるのがすごいところです。
と賞賛はこのへんにして・・・。
焼酎と毎日新聞・・・× やはりここは ウイスキーと文庫本でしょう ウイスキーは「シーバスリーガル」文庫本は「開高健」あたりが(読んだこと無いけど)絵になりそうです。
monsieurさん、こんにちは。
ソロテント泊デビュー、おめでとうございます。
単なるテント泊ではなく、ソロテント泊というのは、
自分との対話と、自然との一体化を、より強く感じます。
これは経験した者にしか分からない感覚ですね。
私も初めて体験したときは、夜が長くて、興奮して妙に冴えていました。
ひとり前の”旅人”になったような、でも、孤独でしようがない感覚でした。
慣れてくると、この感覚を時々味わいたいために、山に登るようになりました。
今度は、是非、”ソロテント泊縦走”をお勧めします。上記感覚がさらに強くなります。
南アルプスなんか、これにもってこいですよ。
くま
比良の縦走、いいですね〜
私も今回そうしようか迷ったんですが、車をどう使うか決めかねたのと、テン泊のプロセスに時間をかけてみようと思ってこのような行動になりました。
のんびりしすぎたような二日間でしたが何でも初めての経験は貴重なもので、忘れられないものになりました
churabanaさんのテン泊山行レコも楽しみにしていますよ
雪で見えなければ処理は片付いたつもりでいるんでしょうね・・・
それが姿を現すときには自分は無関係でいられる。
個人だけでなく企業や国まで人間のエゴには似たようなパターンがあるようです。
マナーの問題はイデオロギーのように大上段に振りかざすのではなく、気付いたときに自然に体が動くのがスマートでいいかなと・・・
あれこれ頭の中が忙しい性格の私は反射神経が鈍くていけません
団体行動時には特に気をつけたいですね。
比良で出逢った方からメッセージをいただき、ユーザーの方だと初めて気付きました
(ユーザー名が少し違っています)
交わした言葉は少なかったのですが、初テン泊の機会に大事なことを教わった気がしています。
山の選択肢が広がった・・・
確かにワクワクです
ただしテントをただ持っていって泊まることにも技術や経験がものをいうんだと勉強しました。
時間を無駄にしない(何でも急ぐ意味ではなく)ソロの行動を身につけたいところです。
おだてられると木に登ってしまいますよ・・・
でも道具を持つことと使うことはまた別のことだと思っています。
念願の新しい道具を手に入れて目の前にしたときに、自分はこれを使いこなせるのかと考えてしまいます。
扱う技術を持たない自分が無理して高機能なモノを持っても道具に申し訳ないことです。
テントを持つことができましたが経験を積むのはこれからです。
少しずつ違うテーマとシチュエーションで使ってみますよ
焼酎と毎日新聞はダメ出しされましたか
胡坐をかけない私がテントの中で長時間座るのは難しいようです。
寝そべって新聞読むのはちょっとキツかったです
ウイスキーに文庫本・・・
うっ 似合わねぇ
くまさんさんというのも失礼ですが・・・
夜に限らず一人で過ごす時間は自分の深いところを掘り下げているような気分になります。
運転中でも山歩き中でももちろんテントの中でも・・・
言葉や映像が勝手に飛び回るのを見ている自分がいて、時間の経過を忘れることもままあります。
目に映るものや耳に聞こえるものの全てが大事に思えるいい時間です。
縦走・・・したいです
登山、ハイキングが「旅」になる、大きな分岐点ですね
そう思いながら動くだけの技術・ノウハウを持たなければと実感しています
同じテントでサイズも一緒です
不安も吹き飛び楽しい体験をされましたね
テント担いで何処へでも行っちゃってください
食事もちゃんと作られて素晴らしいですね
ホントならもう少しテンションが上がりそうなところ、前日の仕事の引っ掛かりが頭から離れずに100%山モードになれなかったのがもったいないです
テント、同じのですか
このどこといって特徴のなさそうな形が気に入りました。
基本形を使いこなすうちに自分の行動や装備が固まってきて、次はこんなものが! とはっきり見えてくるのが理想かなと思います。
(今の靴に買い換えたときがそうでした )
でもそう簡単に買い換えるわけにも行かないですよね
八ヶ岳、甲斐駒、燕・・・
休みとの兼ね合いですが、焦らずにじっくり
monsiuerさん、こんばんは。
それにしてもいつも沢山食べますね〜。
男の人は、こんな感じなのでしょうか?
エアライズ2。
いつか・2を・買ってよかった〜と思える日が・・。
最後から4枚目の写真はキブシですよ〜。
誰ですか! テントのサイズをネタにヒトをからかっているのは
食事の量は多いでしょうか?
一人用のクッカーの大きさですから知れていますよ
でも確かに普段よりは胃が大きくなっていますね。
食べる以上にエネルギー消費するべくがんばるのですが・・・
木の名前なんて皆さん調べているのですか?
そのエネルギーに感心してしまいます
私のレコにいただいたコメントで、大峯テント泊、と書かれていたので、あれ?monsieurさんテント持ってたんだ〜と思ったのですが、おニューだったんですね!
テントデビューおめでとうございます!!
それにしてもいきなり18kgを持って歩くmonsieurさん、すごいですよ
私は先日の大普賢で13kg、それでも帰ってきた翌日は背中が筋肉痛でした…。
まずは人様のテントに頼りながら、テント持ちに必要な体力を付けないとです。
ごはん、おいしそうですね〜
特にお餅、本格的に焼いてますね!
いつもテント泊の男性って普段からお料理上手なんだろうな…と思ってしまいます。
テントを買うときに店で荷物の重量のことを聞いたら、15圓魃曚┐襪里六ち過ぎですよとさらっと言われてしまいました。
だから今回の荷物はもっと減らせる(軽くできる)ってことですよね
65ℓのザックが一杯になるとも思ってなくて、ちょっと驚きでした
それでも歩けるのはザックの機能のおかげですよ。
腰ベルトを締めるとホントに楽に歩けます
今日は山には行かず、アイテムの整理で時間を使っています。
大峰奥駆道、八ヶ岳に向けて体と計画を作らなきゃ・・・
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